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Podcast「東大生の米談義」#1振り返り

昨日、Podcast「東大生の米談義」初回を配信しました。
初回のテーマは自己紹介や始めた経緯、お米の面白さ、「米余り」。
最初は手探り、手が届かないところもあるかと思います。
回を重ねる中で修正していくために「振り返り」まで含めてPodcast「東大生の米談義」とします。


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一言名言

Podcastは最初の15秒で判断されるとの記事を見た。
挨拶がある関係上始まりからフックを用意するのは難しいが、他のPodcasterを参考に、毎回テーマに関連した名言や格言から始めるという流れはどうだろうか。

初回となる#1ではサンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」より「新しい日々を変えるのはいじらしい程の愛なのさ」でスタートした。
Podcastの中でも説明しているが、お米への愛と、こうして高校時代の友達の誘いに快く返事をしてくれた愛から生まれた「東大生の米談義」に相応しいと思い、最近ハマっている曲の中からこの言葉を選んだ。

友達に勧められYoutubeの人気シリーズ「The First Take」でのサンボマスター「できっこないをやらなくちゃ」を聞いた時、鳥肌が立った。
一言で言えばアツい。
テレビCMで何度も聞いた声からは想像もつかないような、言葉を選ばずに言うと「ふつーのおじさん」が、体の内から湧き出る情熱をその技術で余すことなく伝えている姿が胸を打った。

この年末年始、全国の農家さんにお会いしていった中で、大変で、それでも楽しい農業の魅力を語ってくださる皆さんと、その一方で農業全体に迫る危機を知り、日本という国を変えるには農業からだという思いを強くした。
WEB3という新しい切り口のチャレンジかつ、一学生の自分の試みは当然多くの困難に囲まれている。

そんな中邂逅を果たしたこのアツいおじさんは、毎日の自分に活力、世界を変えるアツさを与えてくれた。
まだまだシード(スタートアップの業界ではまだアイデア段階であることを種という意味の英単語でそう呼ぶ)でしかない自分でも、沢山の支えてくれる方がいらっしゃって、この愛とアツさで新しい日々を生み出していきたい。
そういう思いを込めた選出だった。


自己紹介と始めた経緯

①自己紹介

ここは少し長くなりすぎた反省ポイント。

個人的にめちゃくちゃツボで、それでいてめちゃくちゃ優秀なこの3人の魅力が伝わればと思い初回に時間をとって説明partを設けたが、「東大生の米談義」というテーマに照らすと関係ない話が多すぎた。Podcastと普通の会話との線引きが難しく身内ネタっぽくなった部分も多い。

西大和学園という共学での東大合格実績は全国1、2を争う進学校で提供されるスタンフォード大学もしくはハーバード大学への短期留学プログラム。
学年は違えどそこで出会い同じ時間を過ごす中で自分は完全に彼らにハマった。

初回に長い時間をとったが、Podcastを続けていく中で自然に伝わっていけば幸いだ。

今後は、東大経済でアメリカでお米起業する自分と、東大農経で現在進行系で農業を学ぶ林で、奈良県知事を目指す芳野と弁護士を目指す堀にお米の魅力や現状を伝えていくというテーマでやっていく。
(といっても自分達も勉強中で間違ったり偏った意見を言ってしまうことも多々あるかと思います。)


②始めた経緯

(RICE DAOという事業を)始めた経緯としてはちんけなものである。凄い人だらけの家庭に生まれた自分は、親戚の集まりでの教養の違いに悔しい思いをすることが多かった。勉強ができるより、教養のある大人の方がかっこいいに決まってると思い、2023年のテーマを「料理と酒」に決めた。

その話を当時アルバイトをしていた代々木上原の料亭「おこん」大将にすると「土鍋あげるからお米のネット販売のためのお米レポートを書いてみてよ」とある種の無茶振りをされた。
文章を書くことが好きだった自分はまぁ楽しそうだしいいかとアルバイトとしてお米のレポートを書き始めたが、ただ書くだけではつまらないと思いエッセイ風にシフトしていった。

毎回書いているうちにお米農家さんやお米業界の事情を少しずつ知っていっく中で、いつしかお米の面白さに取り憑かれていた。

自分の好きな漫画「宇宙兄弟」に登場する天文学者のシャロンは「宇宙飛行士になってからの役割は そりゃ色々あるだろうけど 最初の動機なんてみんな大差ないわよ 悩むなら なってから悩みなさい」といって「周りは強い動機があって宇宙飛行士を目指しているが、自分にはなんとなくの憧れしかない。」と悩む主人公ムッタの悩みを吹き飛ばした。

説明の時間を割いたものの動機はなんだっていい。
「ブロックチェーンの力で日本米を世界へ、お米主導の脱炭素社会へ」は今間違いなく自分が目指しているものである。


③お米と脚気

Podcastの中では、ここで最近知ったお米にまつわる興味深い話をした。
脚気の話だ。
正直脚気で一本語れるほど、他のPodcasterが話されている内容含めお米と脚気にまつわる話は奥深い。Podcastではかいつまんで短めに説明したが、それでも面白さが少しでも伝わっていたら幸いである。

江戸時代、脚気は江戸煩いと言われるほど江戸で流行した。
当時は玄米食が主流であり硬い玄米を柔らかく炊くには長い時間と多くの薪が必要であったが、都会である江戸には薪が少なく、結果お米を炊きやすくする方へシフトし精米技術が向上。田舎と違い江戸では白米を食べる文化が根付いていた。
貧乏で江戸へ出稼ぎに出たものは、貧しさもあり美味しい白米ばかりを食べた結果、田舎で食べていた玄米の米糠(ぬか)等に含まれた栄養が足りなくなり脚気に苦しむこととなっていったのである。

その後も脚気は日本史の中で難病として存在し続けたが、時は進み明治43 (1910)年、農学者・鈴木梅太郎は米糠から脚気予防の有効成分としてオリザニン(ビタミンB1)を抽出することに成功した。

米文化と精米技術の向上で、未知の栄養素であったビタミンは世界に先駆けて日本で発見されたわけである。

他にも徳川将軍の死因としての脚気や、罹患者数の推移の要因、海軍と陸軍の基軸医療と対策の違いなど米と脚気には面白い話が多い。またいつか詳しくお話できたらと思う。


④玄米食

ここで林から「玄米を食べた方がいいのか」という質問があった。

Podcastの中では、胚芽米という栄養と炊きやすさの間を取ったお米の説明をしたが、色んな食材が簡単に手に入るようになった現在では、玄米を食べるべきとまでは言わない。
ただその健康効果は折り紙つきで、『最近のお米事情#3』でもちらっと話した通り食養生の中心を担う玄米を美味しく簡単に食べようという流れは確かにある。

芳野から質問があった雑穀米は、玄米か白米かという議論と少し外れたため割愛した一方、健康食としてのお米のトピックには必ず関係してくる重要なテーマであるので、ここもいずれ深掘っていきたい。


お米概観

①米余りの現状

1971年から実施されてきた米(コメ)の減反政策が、TPPに関する議論をきっかけに、2018年度産より廃止となった。減反政策とは、価格の低下を防ぐため、作付面積を縮小したり、生産量を抑制したりするなどの方策でコメの過剰生産を抑えるものである。
減反政策が廃止され、政府による生産量の調整は終わりその顛末は市場に委ねられた。

現在、消費量は意外に若者はほとんど変わらず40代以降が激減している。もっちりと甘いお米はめちゃくちゃ美味しいが、歳を重ねると重たく感じられるようになるんだそう。パンやパスタ、ラーメンなどの影響が大きいだろう。

こうして民間在庫量約200万トンほどで、競合として挙げられることの多いカリフォルニア米の年間生産量とほぼ同じ量である。ただPodcastの中で説明したように、需給の調整といった側面もあり一概に余ってるわけではない。


②お米廃棄

そうはいってもお米のストックが大量にあることによって、お米廃棄に対するハードルが下がっているのは否めない。あるスーパーでは「精米して1ヶ月経ったものはすべて廃棄」というし、米飯加工会社を取材したところ、「製造ラインをいったん回すと、10キロ以上の米飯が自動的に炊けてしまうため、たとえ1キロだけ必要だとしても、残りを廃棄している」という事例もあった。

こうした廃棄されるお米をフードバンクお米の紙やインキ、お米由来のバイオプラ素材、缶詰など米加工品にまわすアイデアもあるが、日本のそういうお米をなんとか有効活用してお米の消費拡大ができないかなRICE DAOのアイデアの種である。

と、ここで今回は終わっているが、DAOとはなにかや事業の説明を次回以降話せていけたらと思う。


アツいお米紹介

今後このPodcastのメインコンテンツの一つとして、毎週お世話になってる、気になってる想いのこもったお米を紹介していく。

今週は三重県度会町よりお米農家「おんじ屋」さん。いわゆるスタートアップが大事にすべきfirst beliverで、大変参考になる意見、応援になる言葉をいただいている。

三重県度会町を拠点にミルキークイーンを消費者のもとへ全良直売。
伊勢神宮のおとなり町で、主にお茶の名産地というイメージのほうが強い町だが、古来豊かな自然環境により、全国の銘柄に負けないほど美味しいお米が作れる町でもある。
一方で「にほんで将来消滅する恐れのある自治体」にも選ばれるほど過疎化が進んでいて、そんな中バッグやキーホルダーなど限定商品売り上げとクラウドファンディングによりライスセンターを新設し地域に貢献されている。

「農業の枠を超えてさまざまな可能性を模索したい。それが⚪︎⚪︎農園でなく⚪︎⚪︎屋とした理由」というお話で、素直に「応援したい!」という想いが芽生えた。


以上を振り返りとし、次回以降に活かせる学びを得ていきたい。
個人的にはめちゃくちゃ楽しかったが、若干身内寄りとなった反省もあり、今後はもう少し内容の濃いものとしていこう。


ここまで読んでいただきありがとうございます!
東大農経の林と交互にメインスピーカーを担う予定で、来週は東大農学部での学びを中心に配信予定です!
次回もお楽しみに!

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