見出し画像

上手な 「並」の先生は、この時期は5分早く終わるのを心掛ける。


この時期の学級はみなさんの予想通りに育っていますか?

新学級がスタートして2週間ぐらいたちました。
みなさんの学級はうまくいってますでしょうか?
残念ながらこの時期が、子どもの第1回目のエアポケットのような
時期だと思います。
ほとんどの学級が2週間ぐらいを経過し、先生も子供も疲れが出ている頃。
それに加えて授業がぼちぼち各学年のチュートリアルだったのが終わり  普通にその学年にあった 難しいところをやり始める時期だから
なかなか気持ち的にも体力的にも大変です。

ではこの時期 どのようにするとお互いに気持ちよく
授業や学校での生活が進んでいくのでしょうか?
上手な波の先生はその解決策として
5分早く終わることをされているように思います。
今日はそんな話を紹介したいと思います。

掃除の時間も5分早く終わる

掃除の時間が 皆さんのところは何分 組んであるでしょうか?
うちの学校は10分組んであります。
10分のうちの5分を掃除し、残りの5分を上手な「並」の先生は
早く終わられます。「そらいかんだろう」と思われた方
安心してください先生方は、ただ早く終わられるわけではありません。
最初の5分は誰もがクリアできると思われるレベルの掃除を
一生懸命して、その後に子どもたちと振り返りや
話をする時間を取るのです。

この5分の子どもたちとの振り返りが非常に大事で
ここで上手な「並」の先生は子どもたちにとって
掃除が技術的に定着しているか、それともしていないか
一生懸命やってるのだけど上手くできないのは
能力がついて行っていないのか
逆に力はあるのだけどそれが発揮できるような環境に
なっていないのではないかなどを測られます。
そしてだんだんそれがわかってくるようになると
その5分で子どもたちにあったやり方を伝えられるようになります。
そうこうして3・4回やって流れを作っていくと
子どもたち自身が 割と 短い時間でうまくやるようになります。
そしてできるようになれば、さらにレベルを上げて
「もうちょっと広い範囲やってみようか」とか
「もうちょっと難しいことも やってみようか」という風に
時間をどんどん伸ばしていかれます。
当然子ども同士も話し合いも上手になっているはずなので
話し合いに必要な時間も5分もかからなくなります。
その結果最終的にはこれで10分 近く掃除をするようになるのです。
簡単なことですが非常に効果的な音だと思います。

授業を5分早く終わる

この時期、授業も わざと5分早く終わります。
理由は いくつかあるのですが大きなものは
次の授業の準備の時間を大きく 確保すること。
振り返りの時間を長めに取れるようにすること。
そしてこれが一番だと思うのですが 教師も余裕を持って
子供たちの見とりができるようにすることです。

実は授業を早く終わるのが、この時期一番子どもたちにとっては
ありがたいかもしれません。
この時期にどうしても子どもたちは子どもたち同士の
コミュニティを形成するためにゆっくり話ししたり
慌てずにお互いを伺うのを重視しているような節すらあります。
それを考えると時間通りに活動させることを重視するのは実態から言うと
実は理にかなってないのです。
授業の間の5分休憩とかで準備などを重視するよりも
実は子どもたちの人間関係を作るようにしたり
ゆっくり準備しながら自分の力をつけることの方が
集団で学習が進めるために理にかなってるような気もします。
とにかく時間通りにするのは後回しにして
子どもが活動しやすくなるように時間を確保する方が
この時期はお互いにとって無理なくできると思います。

他にもいろんな手段がありますが、まずは2つ紹介しました。
学級は始まったばかりで今年の阪神タイガースのように
出だしがいい結果が出なかったとしても、じっくり我慢しながら
怪我しないようにみんなを無理させず
調子が出たら一気に進めていくような後半戦が待ってると思います。
この辺も上手な「並」の先生に学ぶことは多そうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?