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「懇談で どう話したらいいですか?」っていう質問に答えてみた。

こんばんは 皆さんの学校は1学期の期末懇談 終わりましたか?
うちの学校は何日間にわたってかやってましたが
今日が最終日でした さてそうなると終わった後
いろんな先生がうまくいった うまくいかなかったというように
反省をされます。
今日は若い子が僕のとこに来て「うまくいかなかったんですよね。」
っていう話をされてそれについて話をしてました。
なぜうまくいかなかったのか うまくい貸すにはどうしたらいいのか
その辺について今日は考えてみようと思います。

必要感を伝えきれなかった

その先生のクラスはとってもいいクラスなんですが
そんな中で他人との距離感を間違えるお子さんが結構おられます。
そのことをお家の人に伝えられたようなのですが
お家の人は いまいち ピンと来なかったようです。
それで逆に意見を言われたと・・・なるほど ここは難しい問題で
その先生の中の価値観ではそうなんだけど
お家の人の価値観は違ってたのでそのズレが埋まらなかったのでしょう。
そこで もう少し なぜ必要なのかを伝える必要があったのかもしれません。
例えば高級レストランに行った時にその場にあった マナー や
行動ができるかといったことや
私たちの地域ではあまりないのですが
もし中学受験とかをする場合 何を求められるかというようなことを
話したら良いのではないかと思います。
うちは受験しませんからと言われた場合も
これからいろんな地域の子たちが 高校や大学に一緒になって
勉強していくんですがその時にあまりの差やギャップに
驚くんじゃないか。 そして 中学校や高校生の不登校の多くは
その時に 自分の力の足りなさそうに気づいて
落ち込んだりするっていうことがあるんじゃないかな
というようなことをうまく伝えられればいいのかな
という話を若い先生としました。
若い先生 これ言うまでなかなか ピンと来なかったみたいですが
親の持ってる物差しと自分の持ってるものさしを
同じようにしなければいけないということに気がついたようです。

なぜ今 学習を頑張らなければいけないかを伝えなければいけない

別のケースでは、本当はやればできるんですが
なかなかやる気にならず勉強を 本気でやらない子がいたので
保護者さんに話したそうなのですが、うまく伝えきれなかったようです。
やっぱりそういう子の親は割と自由な職業をしてることが多く
そこまで一生懸命しなくても親みたいな仕事はできますから
というようなことは言われたそうです。
ご両親の仕事を否定するわけではありませんが
これをただ聞いてるだけだとおそらく保護者の方は
変わってくださらないと思います。
そこで話したのが子どもにはたくさんの可能性があること。
自分が いざ 働く前にやりたいと思った時に、そちらに行った方が
人生が豊かになるのだけど 今ある程度頑張らなければ
それも どんどん選ぶ場所が減っていく。
お家の方の仕事も素晴らしいけど、本当に子どもが
何かしたいと思った時にそれだけのチャンスが得られるように
学力や考える力が必要なのではないか。
特に小学校の6年間は中学校や高校のように
部活動で時間を使うことも多くはなく、この辺の地域は
中学受験はないので授業に専念できると思います。
それを一生懸命やって自分が何かしたいと思った時の
土台を作った方がいいのかなという風に思いますなどと言ってはどうかと
若い先生と話しました。
また、「子どもにもっと期待しましょう」っていうのを
お家の方に伝えてもいいんじゃないかなと
いうような話を若い先生としました。

一度受診されませんか というお話をする

どうも 指示がうまく聞き取れない子がいるみたいで
その子のお家の方に一度受診されてみては という話をしたら
随分と 叱られたそうです。
私も 親の立場から言わせてもらうとやっぱり子どものことが
大事なので病院とかにかかった方がいいと言われると
あまりいい気はしません。
ですが教師の立場からするとずっと特別支援にいなさい
というわけではなく一度病院に行って何が得意で
何が苦手なのかを確認して 苦手なことをフォローする方法を
聞いてくることは悪いことではないと思っています。
実際 自分の子もどうも 体幹が弱いようだということで
脳の障害などを疑われて 病院受診したことがありますが
結果的に体の成長が早すぎてうまくコントロールができなかったことと
視力に問題ががあったので手元がうまく見えてなかったようで
そのことが作用してあって調子が悪かったというのが分かりました。
その後3年間 病院に通いましたが その後は普通に病院にも通わず
勉強ができました 。
早いうちに行けた こと はずいぶんとラッキーでして
結局3年で済んだのはかなり良かったのかな と思っています。
その若い先生にもこの話をしたらずいぶん 頷いておられて
「そうか 体験談を もっと話してあげたら良かったんですね ついつい 受診を 
 お願いします しか言ってなかったので、うまく気持ちが伝わらなかったの
 かもしれません。」 という風に言っていました。

僕はこの先生は本当に立派な先生になると思います。
失敗してもこんなについては気にしないで行く人も
多い中 こんなに真剣に考える この先生 やっぱり素晴らしいな と思います。

懇談のポイントはやっぱり その子の将来を充実したものにするために
お家の方と一緒にやりたいんだという気持ちを伝えることだと思います。
もちろんお家の方が否定的に言われることもあると思いますが
それも受け止めて 時にはその否定的な流れに乗って
でもある程度 意見を言えるチャンスがあったら
意見を言って子供の将来を豊かなものにできるように
できたらいいのかな と思います。
教師の難しいところは 必ずしも評価されないところです。
でもそれでもある日 子どもたちが 楽しそうに大人になっている姿を
見たら 教師としては嬉しかったりします。
それだけではないかもしれませんが
もしかしたら これが教師の仕事なのかもしれません。

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