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上手な「並」の先生は運動会の指導も上手、

 皆さんの学校は運動会はいつありますか?
前半の5月か6月ぐらいにやってしまう学校が
だんだん増えていると聞きますが、まだ秋にやっている学校も
いくらかあるようです。
そんな中で私の勤務している学校は
5月の中旬に運動会を迎えます。
そのために今 運動会の練習の追い込みのようなことをしています。
基本的には 体育主任さんが回されるのですが
上手な「並」の先生が、体育主任さんがお忙しい時や
休憩が取れるように途中いくつかの種目を指導されています。
体育主任さんのように体育を専門的に勉強されたわけじゃないんですが
それでも競技の勘所を掴んで上手な「並」の先生は
子どもたちに的確に教えるようにしています。
今日はそんな先生の工夫をお伝えしたいと思います。

 子どもたちに実際にモデルをさせる

上手な「並」の先生が1番多くやっているのがこれです。
例えばある競技で一組目から9組目であるのだとしたら
1組目の子はまず先生の指示通りに少しずつ
競技をバラバラにしてやります。
例えば借り物競走 するのだとしたら
「まず札を取るところまで走ります。」と言って子どもに走らせます。
到着するところをみんなで確認した後、「 札を取ります。」 と言って
札を取らせます。
「札の内容のものを保護者席に行って借りに行きます。」と言って
子どもたちが 保護者席に行ったのをみんなで見ます。
というように競技を止めながら
実際に1つ目の子どもたちにやらせます。
だいたい1つ目の動きを見てると 2組目以降は動けるので
2組目以降から9組合で止めないで やらせます。
そして 満を持して 1組目の見本 した人たちが
最後にやるという流れにします。
こうするとだんだんと上手になっていきます。
特に 9組目が初めてなのによく見ていると
信じられないぐらいできるので指導がすごく少なくて済みます。

 子どもたちにアドバイスさせる

これは同じ学年でも有効ですが、皆さんの学校には 1、2年生や3、4年生
5、6年生のように隣の学年と一緒に競技をすることが
ありませんでしょうか?
うちの学校は結構あってその度に練習したいとこ なんですが
1回ずつしか 練習の機会がありません。
そこで上手な「並」の先生は 先ほどのように
1組目をまず見本として止めながらやります。
その後 2組目から同じようにしたいのですが
低い学年の子がなかなか対応できなかったり
わからなくて止まってしまったりすることが想定されるので
走った子たちにポイント ポイントに立たせて
もし困ってるようだったらアドバイスするようにされます。
するとポイントに立つ子どもたちもその辺はわきまえてて
指導するんではなく って声をかけたり 困ってたら
次の指示を出したりという風になります。
そうすると 教員は次の組の子たちに
気をつける場面などを言うだけで実際競技をやってる間は
フリーになります。
その間に気がついたことをメモしたり
本番に向けて 変更点などがあれば確認しといたりすると
非常に短時間で指導ができます。

 なるべく 最初の方の練習を担当する

 上手な「並」の先生のすごいところは
昨年までのデータが残っていたらそのデータを読んで
なるべく 一番最初の練習の時に担当されます。
  実はこれ大変理にかなっていて
まず一番最初の練習の時は様々な準備が必要なので
あまり 誰もやりたがりません。
また1回目の時は並ぶのがまだ不十分だったり
気持ちがまだそこまで高まってない子も多かったりするので
実際 少し難しいのですが
それを 上手な先生が指導するとうまく心が運動会の方に
向くようになったりします。
そして指導する先生の方にもメリットがあって
やってみると 進行方向だったり道具の数だったりがはっきりと
わかるようになるので競技図や放送関係の図がすぐ書けます。
それを早く作ってしまうと他の先生とも共有できるし
自分の負担がなくなれば他の先生の
フォローに入ることもできるので上手な「並」の先生は
早い段階で練習を行い子どもたちにも自分にとっても
やりやすい形を取ります。
これ 実際今年もやってもらって大変助かりました。

 他にもたくさんあって紹介したいことがあるのですが
いかんせん 長くなるのと明日以降もあるので
またそこから得たことを皆さんにお伝えしたいと思います。
学ぶことはまだまだ ありそうです


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