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本当の優しさ

こんにちは。まどろむおやつのお時間に、サーターアンダギーを食べて、口の中の水分を全部持っていかれたアラフォーです。

昨日は、通院の日だった。

クリニックの女性スタッフさんの1人が、とてもモタモタしていた。

イラッとした。

「時間がかかり過ぎていませんか?」と言ってしまった。とても優しく(私の中では優しい方の口調)。

だが、彼女は、最終的には、泣いてしまった。

私は、以前から、亡き母に、カチンと来たら直ぐに、切り込んだ鋭いことを言う癖を改めるように、と注意されていた。

私自身も、それが課題だと認識していたし、直さなくてはならない、と努力しているつもりだった。

然し、結局は、人を傷つけてしまった。

私は悪魔だ。

鋭い言葉で人を泣かせることに関しては、天下一品。母をも泣かせた実績を持つ。

泣くまでには至らなくとも、私の言葉で胸を一突きにされた人は、多数居ると思う。

然も、太刀の悪いことに、その胸に突き刺さった短刀を、グリグリねじ込む様に、後になっても、傷口が痛むらしい。

申し訳無い。情けない。自分を制御出来なかった。自分に負けたんだ。

泣いている彼女を見て、私も酷く落ち込んだ。胸が痛んだ。罪悪感と、自責の念に駆られた。自己嫌悪が止まらない。

彼女が感じている辛さの感情が流れ込んできて、私の心臓を鷲掴みにした。ぐっと強く握られて、一瞬、息が出来なかった。

その彼女が、

「優しく注意して下さり、ありがとうございました。」

と言った。

優しく言えてたよ?でも、泣かせてしまった。

優しく伝えていたのに、何故、泣かせてしまったのか、事の経緯を、もう少し詳しく説明しよう。

私が、時間がかかり過ぎる、と注意した後に、直ぐ、謝罪したのだ。

彼女の丁寧な仕事ぶりを讃え、私の発言が、余計な一言であった、と。

そうしたら、彼女が、泣いてしまったのだ。

彼女は、ピンチヒッターで、1日限定で、他県から派遣されていたらしい。慣れない環境が故に、仕事が遅かったのだ。

私は、そのような背景まで考えていなかった。

結局は、自分のことしか考えていなかった。

私が大嫌いな、自分のことしか考えていない自己中心的な人に、私もなっていたのだ。

自分を変えようと頑張っていたのに、落ちるのは一瞬だ。私も、根腐り民の一員だったのだ。

苦しい。誰か、助けてよ。何で、変われないの?

私は、困っている人を助けてあげたい、と思って、努力を続けてきた。

だけど、私は、偽善者だったのだ。

彼女の、「優しく注意して下さり、ありがとうございました。」の発言は、凄いと思った。

普通、自分を傷つけた相手に、感謝出来るだろうか?

真の優しさとは何なのか、見せられた気がした。

彼女に、何か声をかけようと思ったが、彼女の人格の凄さに圧倒されて、言葉が出てこなかった。

今まで、私は、どこに行ってもいじめに遭った。元々、大人しくて、気を使う性格だ。
だが、いじめられる。自分を守る為に、どんどん性格がキツくなってしまった。

私は、私をいじめた人たちに、感謝が出来るのだろうか?
いっそのこと、呪いの藁人形でも作って打ちに行きたい位ではなかろうか?

今は、私の周りには、ありがたいことに、優しい人が沢山いる。

まぁ、福祉関係の方々は、そもそも優しいから福祉を目指すのだろうが…。

図々しいながらも、今に至るまでに辛い思いをしてきた分の、ボーナスステージなのだと思う。

精神障害者になってから、優しい方々に囲まれて、優しさとは何なのか、とても勉強になっている。

私が出来ることは、その方々に対して、感謝することだ。

私の貰った優しさを、他の人にも分けてあげたい。

そんな思いを胸に、これからも、私は、人格の完成を目指して、なるべく被害者を出さないように、修養に努めていく。

数年後に、私の周りには、私のせいで泣く人がいないことを願って。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

貴方様にとって、素敵な1日でありますように。 
















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