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2023年10月の記事一覧

10/20 『燃えよ剣(上)』を読んだ

初・司馬遼太郎作品である。ただし、2年前に公開された岡田准一主演の映画は観ていた。というか観終えたその足でこの原作を買ったのだった。司馬遼太郎作品の映画では『関ヶ原』も観ていて、その時も原作小説を買おうかと思ったんだけど、そちらは上中下の3巻構成でちょっと重いなと躊躇したのだった。しかしこちらなら上下巻で、入門にも適さそうだった。 さすがに司馬遼太郎ともなれば、読む前からいろいろ噂を耳にする。いわく、膨大な資料に基づいた精細な描写が肝だが独自の解釈も多いので歴史的事実として丸

10/11 『ウェルテルタウンでやすらかに』を読んだ

Amazonでオーディオブックのサブスクサービスが始まり、そのラインナップの一つとしてまず本作のオーディオブックが発表され、その後書籍化されたものが本書。オーディオブックでは聴いていない。西尾信者として不覚悟の謗りを免れないが、他に聴きたいと思えるものもざっくり見当たらなかった……し、そもそも日々のラジオ視聴でお耳がいっぱいいっぱいというのもある。というわけで折角の新進気鋭なサービス企画のところ申し訳ないが、従来通りお目目から読ませていただいた。ラジオを聴きつつ。 書き下ろし

10/7 『ぼくらの第二次七日間戦争 グランド・フィナーレ!』を読んだ

おいおいおい……最後の最後に、めっちゃ面白かった。ここ数冊のお話は、正直なところ1冊のお話としちゃちょいと微妙だったりいまいち把握しづらかったりで、愛が無ければ楽しむのが難しいところが多かったんだけど、この最終巻、『ぼくら』シリーズ完結巻たるこの巻は、すごい楽しめた。グランド・フィナーレという仰々しいタイトルほどには大きな騒動もなく、英治の今までの経歴を考えれば日常の一コマていどだったと言えなくもないんだけど、だからこそ逆にフィナーレを飾るに相応しい、そう思えた。読み終えた後

積読リスト(2023年10月現在)

難物だった『シオンズ・フィクション』も無事読み終え、積読消化がいよいよぼちぼち進めていけるかというところ。その後に読んでいった本も、親父の形見(仮)だった『七つの会議』、忍殺シリーズ現状最後の物理書籍な『スズメバチの黄色』、足かけ3年でとうとう読み切った『図書館の魔女』など、なんかひと区切りつくものが多かった。特に何を意識したわけでもないけど。意識してないと言えば、この3か月で1冊も新たに積んでいないのが、意外とそうだったのかという感じ。まあ積読は意識してやらないと積まないも

10/4 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読んだ

しばらく前に買って積んでるうちにテレビドラマ化されて、放送が始まったときに1話だけちょっと観たが、やっぱり原作をネタバレなしで読みたいなと思ってドラマ視聴はそこでやめておいた。ただ……テレビドラマには放映期間中は番宣CMというものがございまして、それはどうしても目に入らざるを得ない。テレビは観るので。まあそれもほんの15秒かそこらだしCMで大胆なネタバレなどはないだろうと高を括っていたのだが、しばらく話数が進んでったら、なんか……1話でちょっと観たときと城塚翡翠のキャラがちょ