4/10 『豊久の女 上』を読んだ
書店で、別の本を取ろうとして、うっかり手をぶつけて落としてしまい、その音が結構店内に響いたので、気まずくてそのままレジに持って行ったのが本書とのなれそめだった。いやもちろんあらすじを見て面白そうだったってのもある。『ドリフターズ』で一躍有名になったあの島津豊久と、わが故郷である木曽の出の女との主従もの、とは。木曽生まれの父と鹿児島生まれの母を親に持つ身として、見過ごせないものを感じた気がする。気まずさの方が圧倒的に感じていたけど。出版元も長野の小出版社でなかなかレアだし、文字