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2021年5月の記事一覧

5/26 『異修羅 Ⅱ 殺界微塵嵐』を読んだ

面白かった。 毎度の修羅たちの名乗りで、名乗る前に表示されるジョブと種族がだいぶ好きになってきた。1巻の時点で結構好きだったけど。特にジョブ。同職や類例なぞ他にいないだろうに、多分今後も基本的に被らせたりはしないだろうに、それでもあえてつけているあたりに好感が持てる。『新本格魔法少女りすか』の『属性』『種類』然り、二つ名は見栄えや語感重点でこういうところに小技を効かせている感じ、ニクい。 今回登場の英雄では、窮知の箱のメステルエクシルがやっぱり好きかな。何より語感がいい。

5/16 『孤狼の血』を読んだ

面白かった。 数年前に映画で観てとても面白かった(https://note.com/moderatdrei/n/naccace69236e)ので、小説もまあ面白いだろうとは思っていた。映画も続編が公開されるということでおさらい的な意味でも原作を読んでおきたかった。が、大筋は変わらぬものの、意外と原作と映画で変わってる点なども多くて、単なるおさらいに留まらないスリリングな読書体験になった。まず何より(何より?)、映画で初っ端からこちらのドタマを撃ち抜いてくれた豚のクソ拷問シー

5/15 『モルグ街の美少年』を読んだ

面白かった。 アニメ化をうけての番外編というか、ボーナストラック的な短編+短短編。いやさ耽々編。番外編だからといつにも増してメタネタが多い……いや、これはなんかもうメタっていうか、アレだな、ドラマの最後に、役者が「このドラマのノベライズを視聴者〇名様に抽選でプレゼント致します!宛先は↓こちら↓」みたいな空気。番宣とは言ったもの。 短編の方は仲良く謎解きゲームに興じる在りし日の美少年探偵団。えらいもんで、アニメを観てからだと、それぞれのキャラの脳内音声がすっかりアニメ音声に入

5/11 『天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ〔下〕』を読んだ

面白かった。 「始まりの終わりは新たなる終わりの始まり」のお見本みたいに危機と危機が華麗にハイタッチしてメンバーチェンジしてきた。何かある何かあるなあと思いながら読み進めていたけど、ここまでとは。 アクリラの美しき決起や、エランカの静かなる覚悟など、燃えてくるシーンなどもたくさんあったが、この感じだとひょっとしてもう彼らが至近カメラで描かれるシーンはないのだろうか……2巻では「数十年後」「数百年後」とかいきなり言われそうな気がしてならない。あとがきで「ここからどんどんぶっ飛

5/7 『ぼくらのグリム・ファイル探険 下』を読んだ

面白かった。 情報ウィルスの原因と治療法を求めてドイツに向かったぼくら。そこで謎の鍵を握る怪しい女性との邂逅から、暗黒秘密組織や更にはナチの残党の影までもが現れだして、話の規模がどんどん大きくなってくる。 最初に追っていたその女性は実は敵ではなくむしろ真の敵と戦っていたイイモンで、そして真の敵こそが女性憎悪を募らせ現代に魔女狩りを復活せしめんとする暗黒秘密結社で、しかもナチ残党ともつるんでいて情報ウィルスはナチスが開発しようとしていた兵器だったという……のだがそれらは全てそ