5/26 『異修羅 Ⅱ 殺界微塵嵐』を読んだ

面白かった。

毎度の修羅たちの名乗りで、名乗る前に表示されるジョブと種族がだいぶ好きになってきた。1巻の時点で結構好きだったけど。特にジョブ。同職や類例なぞ他にいないだろうに、多分今後も基本的に被らせたりはしないだろうに、それでもあえてつけているあたりに好感が持てる。『新本格魔法少女りすか』の『属性』『種類』然り、二つ名は見栄えや語感重点でこういうところに小技を効かせている感じ、ニクい。

今回登場の英雄では、窮知の箱のメステルエクシルがやっぱり好きかな。何より語感がいい。大会でも頑張ってほしい。
あとは、絶対なるロスクレイ。登場人物がいちいち最強クラスである作品内において尚「最強」と称されるキャラクターの、その実態というか種明かしとして、確かに納得できる理屈を持ってこられた。主催者権限、カジノでいう胴元なのだから、むしろこれくらいズルでないと困るよね。
その上で最後に、前評判に違わぬどころか全然足りないくらいの圧倒的戦力をチラ見せして登場した冬のルクノカが出てくるというわけだ。よくできている。多分この二者が優勝候補枠ということなんだろうな。

であれば、次巻で出てくるのであろう残り5名の英雄たちが、言ってみればダークホース枠ということになるのだろうか。期待したくなるが、ハードルは相当上がっている。多分ここが一番高いハードルになるんではないだろうか。いろいろ展開とか大番狂わせとかできる試合ならともかく、素のステータスでこれまでの十一名を越える驚きを用意しなければならないのだから。折角なのでギリギリまでハードルを上げときたいと思う。

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