4/29 『掟上今日子の鑑札票』を読んだ
面白かった。が、なかなか難しい。
掟上今日子の過去に迫り、その驚愕の秘密が明かされるも、しかし最終的には「人違いですよ」で収められてしまう……だがそれを否定できるものはいない。今日子さんには今日しかないから。逆に言えば、今日このときだけ今日子さんが今日子さんでいれば、それはもう今日子さんなのだ。今日子さんの昨日が、あるいは明日が今日子さんでないとしても、今日さえ今日子さんならば、それで困る人はいない。せいぜい常連でお世話になっている稀有な依頼人がちょっと疑心をもたげる程度で