4/9 『ザ・サード【完全版】 6』を読んだ

面白かった。

ファントムにカーライル、昼顔など、前の話に出てきた敵が再登場してくるが、いずれも前回登場時とは立場だったりコンディションだったり役回りだったりが異なっている。超科学の産物であろうと、いやそうであればこそ、この砂漠では不変ではいられない、諸行無常なりということなのか。前の話でフェードアウトするように退場してしまったカーライルが、今回もまたスィっと消えてしまった、それもなんか邪念のようなものに乗っ取られた上で更にそこから消息不明になっているので、二重にフェードアウトしている。明らかに何らかの意図があると思うが、はたして何があるのだろうか。

敵組織のねらいも結局はっきりすることなく、最後に新しいキャラも出てきて、これから大変な事態が始まるぞ~って感じで終わってしまったが、この続きはまだ無いんだよな……あとがきによれば新作を出す予定があるそうだが、既に5年が経っており。まあ、既に主人公の能力は今巻を経てほぼカンストしてしまったみたいなところがあり、ここからどんな陰謀が胎動するにせよあまり不安がないのだが。敵さんもだいぶ難儀しているのだろう、と思っておこう。この完全版を出してるレーベル自体も既に動きを止めて久しいけど、もし新作が出来上がったら、ちゃんと出してあげてほしい。

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