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環境からの解放− ありのままの自分を受け入れるチカラ

■自分を愛することがわからなくなったとき

「ありのままの自分でいるのが大切」という言葉をよく見聞きします。ときにそれらは、曖昧で抽象的に聞こえることが少なくありません。

自分自身に対する関心を深め、本音に対するピュアさを尊重させることだと定義できますが、実際、それが出来ている人はどれくらいいるのでしょうか?  

ボクは、大切な時間を、曖昧なもの、よくわからないもの、なんとなく凄そうだけど結局なに?っていう不透明さに費やすのは好みではありません。提唱する方の経験が不明確なものもちょっと違うなという印象を持っています。

このコラムでは、「ありのままの自分」を受けいれることができなかったボクが、あるトレーニングよって自信と勇気が自然にUPする方法をお伝えしたいと思います。

というのは、ボク自身、長い間、自分の気持ちを受け取るアンテナが未熟なままでした。放置していたといってもいいでしょう。

この「ありのままの自分受信アンテナ」が未成熟なまま大人になると、自分の適切な扱い方がわからず、無条件の自己存在にOKを出せなくなることが心理学でもわかっています。それを知った5年前、ボクはボク自身に対する関心を深め、本心を発見し、思いやりを育むトレーニングが必要だと強く感じました。

それはなぜか? それ以前のボクは、自分が何を考え何をどう感じて、何が好きで何が嫌いか、何をやりたいか、やりたくないのか、イメージすること自体が困難だったからです。

もっと言えば、「自己肯定感」よりももっと深く、人間の根底にある基本システムが未熟なままだった。だから、自分を愛することはおろか、ありのままの自分を受け入れることもできず、この感覚を育てることが、どれほど人生の幸福度を左右することなのか、まったく知らなかったのです。

ボクたちを悩ます「ありのままの自分を受け入れるチカラ」。そのベースとなる感性を育むことは、誰もが本来の自信を取り戻すためのプロジェクトとして真剣に取り組む課題だと考え、コラムを書きました。

いわば“アンテナのアップデート”のような感じです。

このコラムでは、まず、「毒親育ち」とおっしゃるご相談者さんからのメールをご紹介させていただき、つづいてボクが実践している「ココロを育むための方法」を具体的にお伝えします。

自分を信じる気持ちが揺らいでしまうひと、自信を持ってチャレンジしたいのになかなか行動がともなわないことが多いと感じるひと、無価値感が強く取り残されたような気分になる・・・など、自分を愛することがわからなくなったとき、また、そんな方が変化を起こそうと思ったときにお役立てください。今回は有料記事とさせていただきますが、必要なひとに届いて欲しいと切に願います。


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■《ご相談者さん(30代女性)からシェア》

『心月さんこんにちは。私はいわゆる毒親育ちです。母親は過干渉でしつけが厳しく、なにをするにも口を出すタイプでした。父も同じように厳しくて怖くて口が聞けませんでした。お友達の家に遊びに行ったとき、普通の家庭との違いを感じながらも、そのことが恥ずかしくて誰にも言えないままでした。私はごく普通の暖かい家族を体験したことがありません。いつも厳しく批判ばかりされ、一人ぼっちでした。

そのせいか、自分をいつも否定してしまう癖があります。「このままの自分じゃダメ!」といつも自分を自分で追い立てている感覚です。

恋人ができても「本当に大切にしてくれるのかな?」と不安で、自然な自分を出すことができず、気をつかってばかりいます。だからでしょうか、いつも長続きしません。

もうこんな気持ちで生きるのはやめたい、早く変わりたいと考えています。どうすれば自分を受け入れることができるのでしょうか。具体的なヒントが欲しいです。よろしくお願いします。』    

−30代女性/webデザイナー SOOPさん−

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■「ありのままの自分を受け入れるチカラ」を考える

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心月より

SOOPさんこんにちは。メールにご自身の正直な気持ちを綴ってくださりありがとうございました。

幼いころから否定され続けたことが、今のSOOPさんに大きく影響しているのですね。 いま、多くの方が、自己否定をやめたい、ありのままの自分を受け入れたい、と望んでいらっしゃいます。だから、SOOPさんだけじゃないので大丈夫ですよ。ボク自身も、いまだに自分にダメ出しして落ち込んじゃうときがあります。

まずは、「このままの自分ではいけない!」と感じることも、決してSOOPさんおひとりだけのお悩みでははないことを知っておいてくださいね。

SOOPさんのように「過干渉な親」や「批判的な親」に育てられた人が、親からの心理的な自立を成し遂げ、自分を受け入れる感覚を育んでいくことは、それなりの時間が必要かもしれません。今回ボクは、そういった人たちを応援するつもりでお話ししてみたいと思います。

子どもの頃から傷ついてきた人は、自分を守るために神経をピリピリさせ、まわりの人の顔色や機嫌を気にし、いつもいつも外側に意識を向けてきました。自分の気持ちに意識を向ける余裕なんてなかったのだと思います。事実、ボクもそうでしたから。

いつまでも自分を否定してしまうのは、一言で言うと自分のどこに意識を向けたらいいのかがわからないから。自分の人生を幸せに生きるために何を大切にしていったらいいのか、その視点を育ててもらえなかったということです。

それは、あなたの親もわからなかったのだと思います。ただ、あなたが、これ以上、被害者意識でいることや被害妄想に時間を使うことはもう必要ありません。今までにない視点を取り入れ、自分が幸せになるためにココロを育んでいきましょう。

お話しのテーマになるのは、“ありのままの自分を受け入れるチカラ”、イコール「自己受容」についてです。

さて、ここからは、ご相談者さん以外の方にもお読みいただけるように構成してみました。なぜならボク自身が毒親そだちであり、長い間このテーマを探究してきたからです。

そのような理由で、今回はボクが心理セラピストになったきっかけでもある「自己受容」の原理をご紹介します。

自信を持って人生を切り開き、自分の成長・成熟のプロセスをどのように進めていけばいいのでしょう?

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