カルチャーショックリハビリ日記その13 「20代に敬語を使う30代」(2004)
今さらながら明けましておめでとうございます。今年年女となりましたポル子でございます。大変御無沙汰しておりました。
札幌は街中が雪に埋もれ、道はツルツル、私も毎朝踊るように歩きながら通勤する日々でございます。この寒さにはいい加減慣れてきた、というか、私は元々北海道の人間ではないか!と自分にツッコミを入れてみたところから始めましょうか…
私は非常に口の悪い人間だと思います。敬語を使うのが元々あまり得意ではありません。だのに10年以上販売をしていたし、今なんてコールセンター勤務です。仕事となれば人も変わるものなのですね。得意でないからこそ余計気も遣います。
トラウマもあります。中学生の頃部活動をしていた時に先輩たちに「敬語を使わない」と集中攻撃されたこともありました。「え、うっそー、小学校の時一緒に遊んでたのに…」という人もいたので、大変傷つきました。今思えばなんて下らないことで人を非難するのかと。お前らバーカバーカ(小さな復讐←卑怯だ…)。
まあ皆さんにも身に覚えの一つ二つはあるとは存じますが、日本はなんだかんだいって儒教社会、年長者を敬いましょう、という風潮があるのは確かです。
イギリスに渡って語学学校に通い、いろんな人と知り合いになりましたが、年上の人や知り合いになって間もない人にはやはり敬語で(日本語で)話していました。大抵は「敬語やめてよ~、堅苦しいじゃ~ん」と言って下さる方ばかりでした。そりゃそうだ、英語には敬語なんてほとんどないし、年齢も関係ないもんね~。幅広い年齢層の人たちと知り合い、何の気負いもなく楽しく過ごさせて頂きました。
さて日本に帰国しました。就職しました。今の勤め先のバイト仲間で最年長はもちろん私。皆さん敬語を使って下さいます。
「いいのよ!タメ口で!だってあたし達同期じゃないの!」
…と言う機会を逃してしまいました。
っつーか、結局私も年長者だから敬って欲しいって思ってるんでしょうね。あーイヤラシイ。
何となく悪いので、私も彼ら彼女らに敬語で話してしまう不自然な日々を送っています。
ところで皆さん昔流行った♪だよねーだよねー♪というラップソングを覚えてらっしゃいますか?その中のくだりで同い年と思いこんでいた友人が年上とわかった瞬間に「ですよね~」と変わってしまうところがありましたが…
ここ日本では年齢の違う人々は、一人の個人として対等に付き合えることは出来ないのだろうか?!(バン!←机を叩く音)
とは言いながらも、近年の不景気で年功序列がすっかり崩れた日本社会。私の上司は9歳年下です。私は彼に敬語で話し、彼は時に私にタメ口を使います。そのことに関しては、私は特に腹を立てたりはしていませんが、酒の席では彼に絡んで憂さを晴らさせて頂いています。この前は「若オヤジ」などとひどいことを…
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