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アトピー周辺知識11: 消化酵素

 体質改善に関わる情報が嵩張って来たため一旦情報を纏めておく。

・消化酵素

 酵素とは体内にて起こる化学反応を促進する働きを持つ触媒となるタンパク質であり、消化酵素と代謝酵素に大別される。栄養素は食物を消化酵素により分解・吸収することで体内に取り込まれ、代謝酵素の働きにより体細胞内にてエネルギーを生み出す。

 更に消化酵素は食事の成分により分類され、アレルギーに主に関わってくるのは「タンパク質分解酵素=プロテアーゼ」である。中でも体内の消化器から分泌される動物性酵素としてペプシンやトリプシン、フルーツや野菜から摂取出来る植物性酵素としてパパイン・アリナーゼ(アリシン)等が存在する。

 酵素にはタンパク質のみで活性を発現するものもあれば、酵素のみでは活性がなく、活性発現には補酵素と呼ばれる低分子有機化合物を必要とするものもある。補酵素の多くはビタミンから生体内で作られ、とりわけビタミンB群は様々な酵素の補酵素として機能する。

・予防医療としてのサプリメント

 日本においてサプリメントは食品として分類される(厳密には機能性表示食品)。一方アメリカでは食品と医薬品とは異なる分類とされ、医薬品より品質基準も緩いものとなっている(ただ最近では基準を厳格化しようとする試みも有る模様)。その根底には予防医療の思想がある。

・サプリメントによる酵素摂取

 昨今にわかに脚光を浴びている酵素であるが、そもそも日本における既存のサプリメントは消化酵素を軽視したものが多かった、という日米差が根底にある(かと言って代謝酵素やその補酵素が一般に重要視されていた訳でも無かったが…)。

 既存のサプリメントも活性や熱変性を考慮しない等、効能を軽視する様な製法によるものが多く、サプリメント事情はアメリカに後れを取っている状態であった(そもそもサプリメントもドラッグストアもアメリカ由来である、と言われればそうなのだが)。昨今の動向はそれらを後追いで取り入れていく通常通りの流れだと言える。



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