続・アトピー対策備忘録19: 体質改善17 ヒスタミン・ナイアシン
最近冬からの乾燥による肌荒れや炎症の蓄積からか肌の状態が悪く、痒みも酷い状況が続いていた。ヒスタミンのコントロールも上手く収まらず、鼻炎や軽い蕁麻疹に近い症状まで出る始末であった。
治療に抗ヒスタミン薬を試しもしたが、元々アトピー性皮膚炎には効きが悪いのも有りどうにも収まらない。それどころか鼻炎にすら効いているのか疑わしい。第二世代が駄目なら第一世代の薬もと使用してみるが、少しは薬効が上がった気はするもやはり症状を抑えきれない。
おまけに悪い事に副作用の鎮静作用だけはしっかりと表れ、痒みに加え倦怠感も生じて治療自体続行不可となった。
万事休すかと思い取り敢えず副作用が収まるまで抗ヒスタミン薬は一旦止め、今まで通りのナイアシンアミド摂取を倍量にしてどうにか誤魔化せるかと思いきやこれがむしろ市販薬より効いてしまった。どうあっても収まらなかった痒みも引き、正直何故始めからこちらを試さなかったのか後悔する程であった(ただ薬よりサプリが効果的とは全く予想だにしない事実であった…)。
ナイアシンアミド摂取は今まで軽い炎症予防と鼻炎治療目的としか考えていなかったのだが、これからは痒みや他の炎症抑制目的でも積極的に活用すべきなのだろう。量自体はアメリカの成人摂取上限同量(1500mg)まで摂取しているが、治療基準量としてはまだ相当増量出来る様である(そもそもナイアシンは安全裕度が非常に大きい上、仮に過剰摂取してもビタミンB群は水溶性のため尿中にすぐ排出されまず害にならない、ただ一応摂取上限を超えて摂取するならヒスタミン排出を促すビタミンCや肝機能を補助するシリマリン等を共に摂取した方が良い)。
また現状のナイアシンアミド摂取からナイアシンのフラッシュフリー、通常のナイアシンとより効果の高いものへと徐々に種類を増して行くべきと思われる。ただナイアシンはフラッシュを起こさずともある程度の痒みや熱感を惹起させるため、就寝中にデメリットを被らない様に就寝直前には飲まない方が良いだろう(大体摂取後一時間程して影響出始め、更に一時間程度でそれも収まる)。
ナイアシンアミドではナイアシンより効果が下がる事、ナイアシンアミドでは摂取基準量がナイアシンよりも数倍多くなる事も把握しておらず、これが直接摂取量不足に繋がり今回の事態を招いたとも言える。
怪我の功名とでも言うべきか、図らずも痒みの対処法も見つかり、またヒスタミン・コントロールによる炎症抑制が肌の治療にも以外と効果があった事も有り、今後の治療方針が定まる事となった。当面は充分な量のナイアシン摂取を最低2・3週間続ける必要があるため、そちらに専念する事になる。
続いて更にヒスタミンとナイアシン関連を調査し、皮膚症状の治療に役立てて行くつもりである(ヒスタミンは覚醒作用があり睡眠障害にも関わる様である)。
下部リンクはナイアシンの重要性と治療活用の参考に。
・アトピー性皮膚炎とペラグラの共通点
…アジア系特有のアトピー性皮膚炎とペラグラには皮膚の粗造・角質増殖性と腸性肢端皮膚炎様の皮膚症状という共通点が見受けられる。
「ペラグラは単なるナイアシン欠乏だけでなく、アミノ酸の不均衡が欠乏症の一因であるという仮説が立てられている。タンパク質や多くのビタミンB群の欠乏症は,原発性ナイアシン欠乏症を伴うことが多い。
二次性ナイアシン欠乏症は,下痢,肝硬変,またはアルコール依存症に起因することがある。」
この説明を元にすれば胃腸障害に端を発したアトピー性皮膚炎がナイアシン欠乏を併発するのは自然であり、アトピー性皮膚炎の症状が腸性肢端皮膚炎や軽度(若しくは潜在性)ペラグラの症状を内包したものになっていたとしても不思議では無いと思われる(元来複合的な疾患であるアレルギー性疾患・アトピー性皮膚炎は皮膚症状だけ見ても複数の疾患が合わさった症状を呈するという事だろうか)。機序の類似した褥瘡と同じく治療方法に共通するものが必要となるのも当然だろう。 ナイアシンアミドにはエネルギー代謝の活性化によるセラミド合成促進の作用が有り、これが不足する事は角質層の水分保持能低下とバリア機能低下、更に皮膚修復機能の低下による創傷治療の遅延を招く。
…ナイアシン摂取によるアレルギー症状改善の体験談はネットでもちらほら見受けられ、何やら参考とされがちな有名な書籍(所謂メガビタミン)も有る様なのでそちらもいつか読んでみたい。
・追記
ナイアシンに替わりNMNを摂取するという選択肢も有る。より即効性を求めるならNMNを選ぶと良いかも知れない。ただサプリメントとしてやや生産や流通が難しく比較的高価であるため第一の選択肢として選ぶものではないと思われる。
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