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私がメイクをする理由


友達との待ち合わせまであと1時間ほどある。

そんなときは必ずと言っていいほど、ドラッグストアに寄るのが定番コースだ。

行き先はコスメコーナー。

新発売のコスメやインスタで気になっていたコスメを漁っていると、あっという間に時間が過ぎていって、時には待ち合わせに遅れることも。(おい)


買って満足するようなパケ買いコスメもたくさんあるけれど、もちろん使うまでが醍醐味。

新しいコスメを買って、初めて使うときのドキドキと言ったらたまらない。

アイシャドウをまぶたにのせた瞬間、リップを唇に引いた瞬間に、心臓が跳ねるのがわかる。


ドキドキするのは、新しいコスメを手に入れたときだけではない。

手持ちのコスメを使っているうちに、新しい使い方に出会う時があって。

最近は、愛用していたハイライトをちょっとした出来心で下まぶたに入れてみたら、最高の涙袋ができあがった。

あのときの興奮は今でも忘れられない。

なんなら、今でもそのハイライトを見るたびにニヤニヤしてしまう。

とっても可愛い使い方なのだけれど、もう少しだけ自分だけの秘密にしておこうと心に決めているくらいだ。


私がコスメをここまで好きになったのは、ここ数年。

今まではメイクなんて毎日一緒でいいと思っていたし、理想のものがあれば他に冒険する必要はないと思っていた。

そんなとき、友達の間で流行っていたコスメ系YouTuberの動画をたまたま視聴したのがことの始まり。

彼女はピンクのアイシャドウにバーガンディのマスカラで、俗に言う地雷メイクを施していた。

地雷メイクに惹かれたのではない。

「もしかしたらメイクを変えれば違う自分に出会えるのかもしれない」という期待に心が踊ったのだ。

すぐにドラッグストアへ駆け込み、キャンメイクのカラーマスカラとローズ系のアイシャドウを購入。

2つで1000円ちょっとという軍資金で、私は新しい自分を手に入れたのである。


それからというもの、カラーメイクにハマり、いろんな色のアイシャドウやマスカラを買い漁った。

カラーメイクをすることで、色とりどりな自分になれる気がしたから。

メイクを少し変えただけなのに、毎日が彩り豊かに見えたのだ。


カラーメイクブームは落ち着いたものの、今まで試したことのないテイストのコスメを見かけると、つい購入してしまう。

だって、また新しい自分に出会えるかもしれないのだから。

私はメイクで、新しい自分を手に入れることができる。それも、無限に。

納得のいくメイクができると、旦那に「見てみて!」と見せに行くのだが、大体反応はいまいち。

きっと人から見たらほとんど違いがないのであろう。

それは少しだけ寂しいけれど、自分の中で楽しめるだけでも十分幸せ。


私は新しい自分に出会うため、明日も、明後日もメイクをする。

コーディネートに合わせて、その日の気分に合わせて、新しいアイシャドウに合わせて…

いろんなメイクを学びながら、毎日に彩りを与えていく。


それが、私がメイクをする理由。

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