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新たな着色への挑戦 ~つぶやき~

新たな着色への挑戦に向けて。

 最近“この塗り方をしたらどんな仕上がりになるかな?“と思う着色方法があります。それは油彩が苦手な私ならではの方法で、うまくいくかは分かりません。それを次の展示会へ向けた作品に賭けてみます。1ヶ月も無い現時点で失敗したら徹夜確定ですが合点承知の上です。


 私は常に展示会へ出す新作に新たな挑戦を賭けてきました。練習用のお人形では本領発揮ができないからです。“このお人形はたくさんの人に見られるんだ“と前持った意気込みがあると力が漲って頑張れます。

 そうしてお人形を作って今に至るのですが、ずっと未完成で作り続けているお人形が1体あります。そのお人形は、新作達の挑戦と結果から得たヒントを凝縮させている作品ですので、完成までにどのくらいかかるかは私にも推測することができません。ですが、もしかしたらもうすぐなのではないかという気がしています。

未完成で凝縮中の作品

 造形はこの作品が現時点自分の中では一番に上手くできていて、それを腕に覚えさせることが私自身の課題の一つとなります。
 そして次は着色です。着色も決まった状態でこの人形を完成させるのが目標です。その為に、私は下記を課題としてこの先も取り組んで参ります。


展示作品(新作)に求める事

  1. 造形を未完成作品レベルにさせる。

  2. 新たな着色方法を取り入れて、造形とまとめさせる。


 私の中の成長と変化

 現時点の未完成作品も、もしかしたらこの先造形が変わっていく可能性があります。変わらない可能性だってあります。

 もし変わらなかったら、やっと“私のお人形“というものに出会えたということです。しかしその先にだって挑戦は待ち構えているのです。自分のお人形が定まった時、沢山の作品を並べて東京でも個展を開きたいと思っています。作りたい作品の形もまだ再現できていないものが多くありますので、それも再現していきたいです。まだ知らない方々にも知って貰って、定着していけるような人形作家になることも夢の一つです。

 もし変わったら、まだまだ私は修行の身であるという事です。自分のなかにある“形“というものは、表現するために時間がどうしてもかかっていくものです。何事にも焦って、いいものはきっとできません。試行錯誤の連続です。試行錯誤にはメリットデメリットがあると思っています。メリットは自分の作品に向き合えていること、成長ができること。デメリットは作品の形が定まらなく変化すること。


 成長には変化が伴います。試行錯誤を繰り返しながら、そんな中でもお迎え探しをしながら、名前を広めることに力を入れています。
 そしてお迎えいただいた作品達も、私の大事な記録であり、それらがあったからこそ先へつながっていきます。過去の作品達は、今の私では再現できない魅力もまた秘めていると思っています。作者自身が言うのもなんですが、本当にその時の思いというものが人形の表情に表れているような気がするのです。葛藤や試行錯誤して全て生まれた作品達ですので。

 よくお人形には“魂が入っている“と言われていますが、それは作品であれば全てに値すると思っています。だからこそ光るものがあるのです。だからこそ惹かれるものがあります。私自身元々はお人形好きで、展示会巡りが好きな人間でしたので…(きっと他の作家さんも同じ方が多いのでは無いかなと思います)
 作品を眺めている時は、その作者がどんな思いで、どんなふうに作っているのかなとか、楽しんでいたり、葛藤があったり、メッセージも含まれていたり…。作品をみて考察するのも、その作品から空想の物語を巡らせるのも好きな人間です。


 ここまでご覧くださりありがとうございます。
 今回はつぶやきのような、意気込みも含めた形で記事を綴りました。
 アトリエマガジンでは、人形の製作過程も載せて参りますので、良かったらまた覗いてみて下さい。

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