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とことん付き合う!
あるキャラクターが大好きな子がいた
その子は言う(2歳)
あの服じゃなきゃやだ!
あのオムツじゃなきゃやだ!
とロッカーを、ひっくり返しこちらを見ている
その子が手にしている服やオムツにはあのキャラクターが描いていない
一緒に探してみようか!と見に行くがもう描いてある服は無い、、
しばらく待ち、んー?どうしよっかー?と一緒に考えていると「テープに描いて!」と
少し前に描いてあげたことを覚えていたのだ
よし!とテープにマジックで描いてわたすと嬉しそうに服の胸の部分に貼り、お着替えをするということが何度かあった
そして ある日のこと
行事で使うからこの色の服を着てきてくださーい!とお知らせがまわった
あの子のあの色はキャラクター描いてないやつだとふと思った、お母さんは朝の着替えがんばりますと言っていた
そして当日
着てこられるかな?緊張してくるかな?などの 私の心配はふき飛んだ!
ニコニコ笑顔で登園してきたのだ
キャラクターが描いていない服も着ている
すごい着てこれたんだなーと驚いた
「おはよー」と私のもとへ駆け寄る
あれ?
よくみると胸に私が描いてあげたあのキャラクターのテープが貼ってあるのだ
しかもだいぶ前にあげたやつなのに
保護者のかたがとっておいてくれたのか? 朝おうちで着替えたときにそれをはって出てきたのか?そのようなことを思い浮かべると胸がジーンと熱くなった
すると突然お友達がテープをはがしてしまう
返して!!と大きな声で取り返す
普段とってーと保育者に伝えてくることが多いが自分で取り返したのだ
そして、不安そうに胸に貼ろうとしている
私はお手伝いしようか?と聞きしっかり貼り付けてあげると安心した顔をしていた
そして本番
遊びながらの練習ではなかなか出られなかった
ステージへ楽しそうに走って出ていく
その後ろ姿を見て涙が出た
いままでこの子の安心や納得ができるまで寄り添い、付き合い、向き合ってきたことが他の先生から見るとその場しのぎ・甘やかしと見えるひともいるかもしれない、でも私がやった絵を描いたテープを渡すというこの些細な行動がこの子にとって安心や勇気のもとになるってことを知った。 そしてそのことをずっと保護者の方が感謝してくれていたこともお話ししていただき知り、いままで大切にやってきたことがよかったんだと実感し胸がいっぱいになった
きっとこれからも何度も悩み、これで良かったのか? と自問自答するときがくるだろう、また周囲からいろいろな意見を言われることもあるだろう、大人だってみんな違うんだから考え方が違って当たり前、いろんな人の意見や見方をしっかり聞ける心と耳を持ちながらも自分が大切にしたいことはしっかり芯を持って関わっていきたい、
大人とも子どもとも
でもこれだけは ぶれない
とことん付き合い
とことん寄り添い
とことん愛す
このことをずっと大切にしていきたいと思う
ひとりごとごと🌿
これからもひとりひとりと
しっかりと向き合い見つめていないと
見逃してしまうような成長や葛藤・発見や輝きを見つけられる自分の心と目をこれからも育てていきたいと思う
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