蛙化現象とは
「蛙化現象」という言葉をご存知でしょうか。
もともとは心理学用語で、
好きな人が自分に振り向いた途端に気持ちが冷めてしまう現象のことを指します。
グリム童話『カエルの王さま』で、気持ち悪いと思っていたカエルが実は魔法にかけられていた素敵な王子さまだったという話の逆で、王子さまだと思っていた相手がカエルになってしまったということらしいのですが。。
Z世代の2023年度の流行語大賞1位に輝いた、この「蛙化現象」、若者世代では少し意味が違うようです。
好きだった相手の言動や行動に幻滅してしまい気持ちが冷めてしまう。ということのようです。
ではなぜ「蛙化現象」は起きてしまうのか、若者世代がこれだけ共感してしまうのかの心理を考えてみたいと思います。
元の意味と若者世代の意味で違いがあると思われます。
【元の意味】
好きだった相手が自分に振り向いた途端に気持ちが冷めてしまう心理
⚫︎自己肯定感の低さ
「こんなに素敵な人が自分なんかを好きになる
なんて、そんなはずはない」
という否定的な気持ち。
つまり、「自分なんて」という自信のなさが、
自分を好きになってくれた相手にも投影されて
しまう。
⚫︎狩猟本能の減少
男性に多い心理。手に入れた途端に狩猟本能が
減少してしまう。
【若者世代の意味】
好きだった相手の言動や行動に幻滅して気持ちが冷めてしまう心理
⚫︎相手を理想化し過ぎている
SNSや「推し活」などの影響で、過剰に相手を
美化、期待していることが影響していると考え
られます。
完璧である「推し」や架空のキャラクターに対
して、リアルな人間とのギャップを感じてしま
う。
スピード感ある魅力的な2次元の情報に対し
て、現実の人間関係のアナログさは面倒くさく
てもどかしい。
自分が傷つきたくないという思いから、他者と
の境界線を引きやすく、他人を厳しくジャッジ
してしまう。
みなさんはどう思われますか?
ゆっくり人間関係を築いていくのが難しい時代とも言えるかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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