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家庭と創作活動 環境の整備と分離

はじめまして。
鶴居です。

前回の記事で触れた創作活動について、どういった環境を整備することで持続可能性を得たか(あるいは得るために足掻いているか)書いてみようと思います。お付き合いください。

生活空間と作業空間の分離

子どもがいる家庭での3Dプリンターやレーザー加工機の使用は、特に安全面での配慮が必要になります。レーザー加工機の発火排煙は元より、3DプリンターはレジンやIPAなど毒性の高いケミカルを多用するため、生活空間と作業空間とを完全に分離することに決めました。35年分の命を対価に腹を括って住宅を購入し、一部屋を作業場に定めリフォームで衛生環境を整えることにしました。機材水洗用の業務用スロップシンクや24時間強制換気システムを導入し、生活空間側を汚染しない状態を構築しました。とにかく作業場外にケミカル持ち出さないようエアフローについても検討し、3Dプリンターとスロップシンクのエリアを天井から吊ったビニールカーテンで隔離、隔離エリア内ででネロブースと言う業務用グレードの排気ファンを備えた塗装ブースを24h稼働させる事で常に陰圧になるようにしています。

まだ機材が少なかった頃
立体イベント出展直後、地獄割合の高い時期
人が来る時と布モノを作る時だけきれい



騒音問題の解決

刺繍ミシンやレーザー加工機は騒音問題もありますが、作業場と生活空間をフロア単位で分離することで、これも解決しました。毎分600刺しで稼働するミシンはさながらマシンガンのような音を発します。乳幼児の聴覚発達を考えると近づけたくありません。こうした環境への投資でびっくりするほどお金が減りましたが、家族の健康と生活を守りながら趣味を続けるためには必要なものでした。本当にびっくりするほどお金は減りましたが…。環境面での安心感を得ることができたので、この決断に後悔はしていません。本当です。嘘じゃないです。マンションではフロア分離は現実的ではありませんし、隣室や階下からのクレームに繋がるので戸建てを選択して良かったと考えています。


家族と健康が最優先

創作活動を続ける上で、自分の中で明確な優先順位があります。「家族>健康>生活>仕事>創作」この優先順位を崩さないよう、意識しています。家族のためには無理をするし、健康を損なうくらいなら、生活が多少乱れても構わない。生活のための収入の要たる仕事に支障をきたすほど趣味に没頭することは避けねばならない、という考えです。まあ、そんな理想通りにできたら何も苦労はないのですが…。創作に対する情熱やリソースの投入は大事ですが、家族や健康を犠牲にしても活動が継続できず、試行回数が稼げないのが致命的かなという肌感があり、これは数年前に大病患って入院した事で確信に変わりました。家族や生活、仕事を箱に詰めた上で隙間隙間にクリエイティブな活動をねじこみ続けることが今の年齢とライフステージでは肝要なのかな、と思っています。

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そんなねじこみねじこみ隙間隙間で作っている服がこちらです。表面はとーますさんの最高な絵、背面は刺繍というリッチなカットソーです。
かわいいよ。

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最後までお読み頂きありがとうございました!
まだもう少し続きを書きますのでよければフォロー頂けるとうれしいです。

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