あなたの身体はあなたのもの

病院にくる患者様は何か問題を抱えていて、それを解消するために来られます。僕がたくさんの患者様をみてきた中で感じていることは、残念ながら「治してもらう」という受け身の方が多いということです。

受け身の状態では、根本の問題は解決されにくいと思っています。一時的にはよくなるかもしれませんが自分でコントロールできていないので、再発してしまったり、違う場所に症状をかえてでてきたりします。（それは治療する側が原因を解決できてないのではないかと言う方がいると思いますが、今はそういう論点ではありません。）

現代の生活は、家事を機械がしてくれるようになり、冷凍食品やインスタント食品などレンジでチンするだけでご飯ができるなど生活が便利になっています。何も考えず、身体と向き合うことなく生活していることで身体の機能は衰え、身体にとって悪い物が身体に溜まり、身体に不調や病気が生じる可能性が高くなっていきます。人は自分が困らないと行動しない、変わらないという方もいますが、何か起こる前に自分と向き合う人が増えてほしいと心から思います。将来困らないためにというのはもちろんありますが、今自分のベストパフォーマンスが出せるように取り組み、あなたのやりたいことが思うようにできる状態になってもらいたいです。

身体を整えるうえで大切なこと

世間で流行っているから、あの人がやっているから行うのではあなたに必要なことか、あなたに合うかどうかわかりません。それをやってみてどういう反応があったのか？自分の目的に合っているのか？ということを自分で感じ、自分の身体と対話して決めていくことが大切です。答えはあなたの身体が教えてくれます！

その対話のキッカケになる、手助けをするのが僕たちの役割

理学療法士やトレーナーが身体を変えるのではありません、変えるのはあなた自身です。スムースに全身が連動するような動きができていなければ、身体には悪い反応が出ます。それが繰り返されることで怪我につながります。食事も身体に合わないものを食べれば、炎症が起き、湿疹として身体に現れたりします。

あなたの身体はあなたのものです。誰かに治してもらおうという受け身でなく、なぜそうなっているのか？自分がどうしていくことがいいか？と主体的に取り組み、トライし続けることで身体はいい方向に変わっていくと思います。その手助けとして僕たち理学療法士やトレーナーなどの専門家に頼ることはとてもいいことだと思います。自分を変えたいと思っている方は一度プロに身体をチェックしてもらい、あなたに必要ことをアドバイスしてもらったうえで取り組んでいくことをオススメします。そして、あなたの身体と心が心地良いと感じる方向に進んでいきましょう。