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自由詩iroha 地元の古本屋


爺ちゃん、婆ちゃんの営む
古い古本屋


寝ているばあちゃんを起こさないように
気をつけ
気をつけ
物色する

この本には
私にしか当てがないのではないかと
錯覚してしまう。

およそ四半世紀以上前に書かれ、
現代のどこにその需要があろうか


地元孤立、
まあるくなった国
屹立の断片、
どこに居場所があろうか。

寂しい、暇だと、本は言う。


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