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ネコに歴史あり。先代ネコと現在のネコたちと。
メンバー紹介。
<先代>
ミミ・・・茅ヶ崎の猫カフェからやってきたベンガル×ソマリMIXの♀ メラノーマ(皮膚がんの一種)のため、2021年8月に猫の体から卒業。
トント・・・茅ヶ崎の猫カフェからやってきたベンガルの♂ ミミと異母兄妹。去勢手術の際にあわせて臍ヘルニアの手術済み。
両方の腎臓に腫瘍ができ、最終的には血栓によって2022年9月に猫の体から卒業。
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<現在>
ニーナ・・・川崎の保護猫団体さんからやってきたアネゴ肌の三毛猫。2021年7月ごろ生まれ。22年2月6日にわが家の一員となる。肝臓の数値が高めで半年ごとに定期健診に通っているが、元気元気。
ユイ・・・川崎の保護猫団体さんからやってきたビビりとやんちゃが同居する麦わら猫。2021年7月ごろ生まれのニーナの姉妹。22年2月6日にわが家の一員となる。ニーナと同様に肝臓の数値が高めで、半年ごとに定期健診に通っているが、元気元気。
トト・・・もともとはブリーダーさんのところにいたベンガルの暴れん坊、小顔男子。2022年9月1日生まれ。12月に縁あってわが家へ。停留睾丸&乳歯の生え変わりが遅いと言われて心配するも、これらは去勢手術のタイミングで解決。生まれつき中等度の漏斗胸と背骨の奇形あり。でも元気元気。
人間・・・自分と相方氏の2名。
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まずは先代のトントとミミについてざっくりと。
2010年の6月に、東京都下のマンションへと引っ越した。物件の第一条件は「ネコが飼えること」。
ネットで見つけた茅ケ崎の猫カフェのネコに一目ぼれ。ひと月の間、毎週末通い詰めたのちに、わが家にやってきてくれたのが、トントとミミ。
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一刻も早くトントとミミを迎えられるように、引っ越し作業の際には「とにかくリビングだけは体制を整えるべし!」と、運び込まれた荷物を片っ端から解いて場所を作っていった。引っ越し屋さんが驚いていたよ。
そして今思うとかなりの反省を伴いながらの電車移動を経て、6月10日、トントとミミはわが家へ。
「まずはキャリーを開けて、中から出てくるまで自然に待つ」とか、「砂をかくしぐさを見せたら、抱っこしてトイレに連れていってあげる」とか、ものの本やらネットやらで見ていた情報を頭に浮かべながら、ドキドキして見守っていた。
のだが、キャリーをリビングの真ん中に置いて開けるやいなや。
「んんん?」
ミミはそそくさと出て来て、リビングを探検。トイレも自分で見つけ、すんなりシャーっとおしっこ成功。あっけな~。
用意していたキャットタワーもすぐ完登だい。
トントは全てをミミの後追いで、クリアしていったのだった。
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トントとミミは、ネコ飼い初心者の我らも苦労知らずの、本当に、ほんっとうにいい子たちで、一度も引っ掻いたことも噛みついたことも、怒ったこともなかった。
爪切りをしていても。
おっとりトントも爪切りは大嫌いだったので、このときばかりは身動きできないようにする必要があったけれど、「うわ!」と一瞬噛まれるかなと思っても、噛もうとするだけで、歯を人間の手に当てたりは一切しない。
ミミに至っては一度、こちらが失敗してしまい、深爪して血が出てしまったことがあった。
「ご、ごめん」
そのときも、小さく「シャッ」と、本当に小さく「シャッ」と出ただけで、すぐに元に戻って怒らなかった。えらすぎだろ。
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本当に優しい子たちだった。
ただ身体能力は高かったので、性格がおっとりしているとか、優しいといったことは、感じてはいたものの、そこまでだとは思っていなかった。痛感したのは、わんぱく揃いの今の子たちと出会ってからだったりする(苦笑)。
同じネコなのに、ここまで違うとはね。そりゃあもう、ビックリ。
とにもかくにもトントとミミは、すべてが完璧な、パーフェクトCATであった。
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でも、なにが悪かったのか分からないけれど、ミミは11歳、トントは12歳で、ネコの体から卒業してしまった。
エサはプレミアムフードのカリカリのみで、おやつは一切与えず、トイレは頭数プラス1、水も複数個所に用意といったことを守っていたけれど。
ミミは子どもの頃からずっと腸が弱く、原因は分からずじまい。たびたびの下痢も吐き癖も治らなかった。いくつも病院に行ったけれど、もっとどうにかしてあげられなかったかなとは思う。きっと、腸が弱いせいで、免疫力が低かった。
寝る前の儀式として、胸の上に乗ってくるミミに「ミミたん♪ 30年生きてね。大好き♪ 大好き♪ 30年だからね!」と頭悪~い感じで、毎晩やっていたのがいけなかったのか。。
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最終的には、ネコの代表的なガンTOP5には入らないメラノーマ、いわゆる皮膚ガンの一種が後ろ足の指の間という見つけにくい場所に出来てしまった。
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トントは、さらに珍しい、ネコはほどんどできないという腎臓への腫瘍ができた。腎臓への腫瘍の場合、リンパ腫などが疑われるけれど、それも違った。両方の腎臓にできたため、手術もかなわず。トントの性格を考えて抗がん剤を使うことはしなかった。でも発見から2年近く経っても、体重が5.5キロを下回ることもなく、最後までとても立派な姿で、先生も本当に驚いていた。
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なにかできることがあったんじゃないかと考え続けてしまうし、自分は多くの間違いをしたと思うけれど、トントとミミの可愛らしさは完璧だった。昔から情が薄く、人間的に欠落している部分があるんじゃないかと思っていた自分に、「こんなにも自分が何かに愛情を注ぐということができるんだ」と教えてくれたのがトントとミミだった。
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もっとずっと一緒にいたかったけれど、ふがいない自分のせいなのか、トントとミミはこんなに早くネコの体から卒業してしまった。ただ、バカな妄想だと知ってはいるが、トントとミミはいまも自分と一緒にいると勝手に思い込んでいる。
ミミの闘病期間中は、コロナ禍に重なったこともあり、相方氏と自分のどちらかが必ず家にいるようにしていたけれど、コンビニにちょっと出るだけでも何かあったらとドキドキだった。
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最後の数日は、もうその日が近いことが分かった。そして小さな体が動かなくなったときは、痛さで頭が割れるほどに大泣きした。でも「ああ、これで、家から外に出るときも、これからはもうずっと一緒なんだ」とも思えた。
トントの場合は、2年近く前から両方の腎臓に腫瘍があったことで、少しずつ食欲が落ちたり、尿の量が増えたりしていたけれど、定期的に先生に診てもらいながら、ずっと頑張ってくれていた。とはいえ、腫瘍があったのは事実で、覚悟はしてきていた、はず。
でも、正直いまもまだその時のことを振り返って書くことができない。それは自分の問題。いろんな後悔がある。だけどトントもミミと同じように近くにいてくれていると思う。
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いま、わが家にはニーナとユイと、トトがいる。
3匹が幸せに暮らせるように。
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近くで見守ってくれているはずの、トントとミミに叱られないようにしないとね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます! またよろしくお願いします♪
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