これから先、「今の仕事では未来を描けない」女性がひとりでも減りますように。
今月から転職活動をはじめた。数社の方とオンラインでお話。
そのなかでときどき、「ぶっちゃけ今のお給料おいくらですか?」と聞かれることがある。私は特に気にしないので、「手取りで○○円ぐらいですね~」と答えていたのだけど、毎回お相手のアゴが落ちそうなくらいおどろかれる。そのうえ副業禁止で、副業をすると懲戒免職になると伝えると、さらにアゴが下がる。
驚かれてはじめて、「あぁ、おかしいと思っててよかったんだな」って思えて、安心した。
そんな私と同じ雇用形態の図書館司書の方が署名活動をされていると先月ネットニュースで見た。
早速私も賛同させてもらった。
(賛同してくださる方はぜひ!お願いします。)
2020年度から始まった「会計年度任用職員制度」。表向きは同一労働同一賃金にしようという取り組み。でも、実情は改悪されたと感じている。
期末手当が出るようになったと言えば聞こえはいい。でも実際は、月々の給料が減らされてボーナスに回されただけ。少しだけど年収も下がった。
くわえて、地方公務員法の対象になったので、先にあげた副業禁止の対象にもなった。
同一労働同一賃金というけれど、私のチームには正社員の人もいて全く同じ仕事をしているのに、こちらには同じ水準の給料も産休育休もない。
詳しくはこちら↓
ここで言及されているように、特につらいと感じるのは「将来設計ができないところ」。正直周りの方からも「この仕事ずっと続けるの?」と聞かれる。
司書さんも、私も専門資格を持ってする仕事。資格を取るときは活かしたい、活かせると思って取ったけど、現状はこうだ。
図書館も、私の仕事も、専門職で他のところに同じ仕事はない。
仕事は好き。そのための資格も技術もある。でも生活していけないし、将来設計もキャリアプランも立てられない。それってすごく残念なことだと思う。もちろんそれがライフスタイルに合う人もいると思う。でも好きで技術がある人がみんなそうじゃないよ!と声を大にして言いたい。
はっきり明記されてるわけじゃないけど、この雇用形態は女性をメインの対象としていると思う。「旦那さんいるから、大丈夫でしょ?」と言われたこともあるし、結婚したときにはそんな予定は一切なかったのに「仕事をやめるらしい」と噂になった。女性にだって、お金が必要だしキャリアプランだってある。このことがもっと当たり前になればいいと思う。
そんなモヤモヤを抱えていたけど、あるときTwitterで「その制度で仕事をしてくれる人がいて回るから変わらない。やめて意思表示しないと、なんの害もなく働いてくれるうちはいいと思われちゃう」という声を見かけた。たぶんそのときが私にとってもいいタイミングで「あぁ、たしかにな~」と思った。
転職活動をするにあたって、私は今以上のお給料をもらえる仕事ができるのか不安もあった。誇りを持って働いてきたけど、低賃金で当たり前というなかでずっといたから、低賃金に相応しい気がしていた。エージェントの方に相談したとき、「その経歴で紹介できるところはないですね」と言われたのも、かなり堪えた。でも転職活動をはじめてみたら、いい感触のところもある。今の目標は、転職活動を終えてこのnoteに「やっぱりいけました!」と追記すること。
前の職場(同じ雇用形態)をやめたとき、世話になっていた方が「この雇用形態のままでは、人材が定着しない」と上司に言ってくれたそう。でも「雇用形態が理由でやめたわけじゃないから、大丈夫」と言われたと聞かせてくれた。聞いたとき、本当に悔しかった。じゃあ私が正社員だったら?きっと選ぶ道は違ったはずだ。やめる理由をはっきり言うのも大事なんだと思い知った。だから今度やめるときはちゃんと「仕事は大好きですが、この雇用形態では未来を描けないので、残念ですがやめます」とちゃんと理由を伝えたいと思う。思うところがあるなら、言葉と行動で伝えないと伝わらないと思うから。
少しずつ進んでいる転職活動。もちろん私自身のがんばりも必要。ちゃんと頑張りながら、大好きな仕事にちゃんと打ち込んできた経験を次に繋げようと思う。
私と同じように、「大好きだけど未来が描けないから」と仕事をやめる女性がこれから先ひとりでも減りますように。
みなさま、署名をどうぞよろしくお願いします。
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