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容姿コンプレックスと仮面舞踏会

招待状

前回の投稿で最近の自分をモヤモヤさせている言葉たちをいくつか挙げたのだが、その中で「ダイエット」「美容」に着目したいと思う。簡潔にまとめるなら「容姿」について。私はこの世界に生きる中で容姿についての悩みのパレードに招待されてしまい、今も彷徨っている。

このページにたどり着いたあなたは、きっと私の仮面の下をほんの少しだけ覗くことができると思う。


きっかけ

多くの人が悩んだことがあるであろう、容姿について。私の場合は、重たい一重に丸い顔、高い身長に足のサイズが大きいこと。年齢を重ねるにつれてぷくぷくと太っていく体。きっと言い出したら止まらない。

自分自身の容姿を悩み始めたのは中学生の頃から。美意識の高い女の子たちが集う学校に進学し、そこでちゃんと自分の顔を鏡で見るようになった。

「私って今まで鏡みたことあった?」と思った瞬間があった。鏡なんて当たり前に毎日見ていたはずなのに、純粋にふとこう思わされる瞬間があって、衝撃的すぎたが故に今もなぜかずっとあの瞬間を覚えている。

そこから10何年か、変わり続ける環境の中で生きているけれど、自分の容姿について満足したことはない。常に努力しているけれど、いつもなぜか何かを理由に放棄してしまう。原因は勝手な思い込み。「容姿がダメでも他に取り柄がある。」


初めて感じた敗北

中学、高校とずっとコンプレックスを感じながらも何とか生き延びていた。心が折れた時には「まあ他に取り柄があるし」と思い込んでいた。特に私の場合は自分で言うのも何だが、学校生活において「頑張っていた」し、教員含め多くの人から「認められていた」のだ。(詳細は省く)
だからダイエットが中途半端でも、肌が多少荒れてもメンタル的にどん底をみることはなかった。

しかし限界を知った。

大学生になり、女の園で生きてきた私にとって、性別に縛られない環境に飛び込んだ私は絶望した。様々なバックボーンを持つ人間が色んなところから集結する場所は私に敗北を教えてくれた。

授業や飲み会において、その子は場の中で名前をしっかり覚えてもらえ、絶対的に大切にされる。罪の意識もなく、私が事故っている一緒にとった写真をSNSにアップする。そして颯爽と彼氏を作り「(ありすも)頑張ってー!絶対すぐにできるよー!」と励ましてくれる。

そして初めて感じた敗北は私を本気にさせてくれた。


華麗なる闘い

そうして私のスイッチを入れてくれたおかげで、今まで以上に本気でダイエットをし、美容にも力を注ぐようになった。ちなみにこの闘いは夏(6月くらい?)から本格的に始まった。

まずはダイエット。

多くの人が体重をはかることから始めるだろうが、数字に縛られたくない自分は4月の健康診断時の体重(多分max値。)を基準に、同じ身長の有名人を探し、そこでどこまで体重を落としたいかを考えた。

一つ目に食事を完全に変えることから始めた。不健康だと思われるかもしれないが、敗北した私にとって不健康だろうが何だろうがどうでもよかった。とにかく容姿を変えるためなら痩せられたら良いのだ。

炊飯器をしまいこみ、冷蔵庫の中には野菜、豆腐、納豆、もずく、鶏胸肉意外を入れないようにした。とにかくメニューはシンプルで調味料を使いすぎない、スープ系もしくはサラダ。鶏胸肉に飽きたらカツオのたたきを。基本的にカロリーは気にしていなかった。

二つ目に運動。とにかく動いた。最初の方は時間があればジムでバイクを漕いだ。ただ途中でまとまった時間が取れなくなった為、ひたすら歩くことにシフトチェンジした。一日一万歩は必ず歩くようにした。日々の生活の中で意識しないと達成できない数字である為、足りない時には夜ひたすら公園を散歩した。

またヨガもやった。最近はできていないのだが、体をゆるめるという作業は絶対に必要だと思う。ヨガが無理ならストレッチ。どちらかを必ず。

次に肌管理。顔。

これは今も続行中のもの。中高生の頃からニキビに悩まされる肌質で、少しでもジャンキーなものを食べすぎてしまうと翌日にはヤツが登場しているような肌だった。

食生活を変えてからはヤツができたとしても、小さいものばかりで落ち着いてはいる。ただ、ホルモンの関係で1ヶ月に1回は必ずヤツは現れる。そんな時にはさっぱりめの化粧水に変えてクリームを塗らない、シンプルなスキンケアにしている。

またレチノールにも手を出した。iherbで売っているクリームなのだが、まあこれのダウンタイムが長くてしんどい。でもこれを乗り越えたら綺麗になる、と自分に言い聞かせて毎度ダウンタイムの中生き延びている。
(下のリンクが愛用しているレチノール)

https://jp.iherb.com/pr/life-flo-retinol-a-1-advanced-revitalization-cream-1-7-oz-50-ml/29793?gclid=CjwKCAiAqaWdBhAvEiwAGAQlttNRoICwHZ61mBPeHPAOcY8pedHg-WaZRcLPb-QU1IbuJd7SEq0u7xoC4IgQAvD_BwE&gclsrc=aw.ds

ただやはり多くの人が言っているように、レチノールの作用が強すぎる。そのため、キールズもしくはイニスフリーのものの方が慣れていない方にはおすすめできる。

そして最近の挑戦としてはHIFUリニアハイフを受けた。まだ1回目である為、ここではあまり言及しないが効果は感じている。
このハイフの存在を知ったのはつい最近。ずっと丸顔で悩み続け、写真写りも悪い自分の肉肉しい顔が嫌だった。ダイエットして多少体重が減ったとしても、顔だけは絶対に丸いまま。そんなコンプレックスを少しでも解消できるのなら、少し高くても受けたいと思い、勢いで翌日の予約が取れるかクリニックに電話した。ちなみにしっかり翌日に施術をしてもらうことができた。1回しか施術してもらっていないが、お話しする中でクリニックの看護師さんの美的感覚もさすがだと感じた。
次の施術は1ヶ月経ってからとされているが、早く受けたくてたまらない。


仮面を手に入れて

そんな努力をして(継続中)私の容姿は2022年でちょっとだけ変化した。といっても夏からだが、体重は5kgは落ちた(はず)。というのも大晦日に久々に体重計に乗る予定のため、4月からどれくらい変化したかは正直なところわからない。
またレチノールで肌を綺麗にし、ハイフでほんの少しだけ顔の脂肪を焼いた。これは私にとってほんの少しの自信を持たせてくれた。ただそれは「容姿」に関しての自信ではなく、「努力できたこと」に対する自信である。

ほんの少し変われた私は、周りから「痩せたねー!」と声をかけられるようになった。ただそれでも私は「そう?ありがとう!」と返すだけにしている。当たり前だが努力していることを前面に出してもかっこよくはない、特にこの手の悩みを持っているため。

だから「どうやって痩せたの?」と聞かれてもあまり答えないし、しんどかったことやお金のかかる努力をしていることは一切触れない。そうやって仮面をかぶって、しれっと自分を変えていきたい。それが私の美学である。

この世は仮面舞踏会

きっとこのような努力をしている人なんて沢山いると思う。いや、仮面の裏で必死に汗水流して努力している人ばかりだろう。そんな仮面舞踏会で今日も私は踊り続ける。

ありす

追記:
この容姿に対するコンプレックスを「解消」するのではなく「受け入れる」といった選択も存在するだろう。しかし私は「解消」してから「受け入れたい」と考えている。まだまだ打つ手は沢山あるのにただ「受け入れる」ということができないのだ。その点、ご理解いただきたい。

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