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webライタースクールを退会しました

昨年の1月に入会した、webライタースクールを先日退会しました。その経緯について今日はちょっとお話ししたいと思います。

ライタースクールに入ったきっかけ

文章を書くのは好きだけど、ライターってどうやったらなれるんだろう?と悩んでいたところ、ある日「webライターとして活動しています。」と名乗る男性からTwitterでDMが届いた。

その方が「webライターになるためにはスクールに通うのがてっとり早い」と教えてくれた。彼はそのスクールの営業担当の方で、自分もスクールで記事を書いているという話を伺った。

しかもそのスクールは研修期間である20記事を書き終えれば仕事がもらえるという仕組みだったので、良心的なスクールだなと感じた。入会金が38万円というそこそこな金額だったので、当時手取り14万しかもらえていない貧乏事務員には頭を抱える値段だった。

しかし3月に仕事を辞めることはもう決まっていて、2020年からはフリーライターとして活動したい!と闘志を燃やしていたので、なけなしの貯金を叩いて1月の末にスクールへ入会した。

初めて記事を書いてみて

ライティングは全部で6メディアある中からひとつ選び、(転職・金融・恋愛系など)その中から既に指定されているキーワードから、自分の書けそうなキーワードを選ぶ。そしてWPで入稿するといった流れだ。

文字数は2000文字以上書くことが決まっていて、記事を提出したら添削官の方が手作業で添削をしてくれる。

わたしは文章を書くのが好きだが、記事を初めて書いてみてとても難しいと感じた。
リサーチからしないといけないので、自分の知らないことを0から調べて書くのはこんなにも頭を使うのかと知った。「文章を書いて楽しく稼ぐ!」という軽率な謳い文句を鵜呑みにしていた。1記事目を書き終えたときは10時間くらいかかっていた気がする。

webライター挫折

だんだん2記事、3記事と増やしていくと書くスピードもすこしずつ上がっていった。毎日時間を測って、作業時間を記録していく。

ペルソナ・構成・見出し・本文を順番に書き上げる。前回よりも書くスピードが上がると楽しいし、モチベーションにも繋がる。

しかし書き続けて、数ヶ月経った頃には心身ともに消耗していた。

根本的な原因は「SEO記事を書くのが苦手だ」ということ。そもそも、「文章を書く仕事=自分の思いを自由に書ける」と勘違いしていたので、ライターの仕事をわかっていなかった。ライターと自己表現は別物。

添削は毎度のこと赤字が入れられた「検索意図が間違っているので全て書き直しです。Google検索で1位の記事を参考にしてください」と指摘されたことが何度かあり、なぜGoogle1位の記事をお手本にするのかも理解できず、それだと同じような記事が量産されるだけでは?と思ったこともあった。

添削の意味すら理解できないこともしばしばあり、「今まで自分が勉強してこなかったせいだ」と悔やんだのだ。馬鹿すぎて日本語の理解が追いつかない。

それにわたしは自分の書く文章に全く自信がなかった。だからこそ厳しめの添削で心が折れてしまったのだ。わたしはwebライターを挫折した。

研修を終えて

SEOを書くことにたいしての抵抗。理想と現実のギャップ。「8月までに研修を終わらせる」と宣言したものの、既に自信はなくなっていた。スクールを退会しようか悩んだ。20記事書く前なら入会金も戻ってくるし…。そう考えていたが、15記事書き終えたところでスクールの運営部からメールが届いていた。

「ここまできたら20記事を確実に終わらせ、ライティング力を高めると共に20記事を終えたという達成感も手に入れましょう。
途中で辞めてしまうと、せっかくライティングコースに参加した自分自身との約束を破ることにもなってしまいます。

約束を破ることは、できればしたくないですよね。」

たしかに。今までわたしは嫌になったらすぐ投げ出す性格だし継続性がないので、ひとつけじめとして記事を書き終えよう。そこから自分の道を考えよう。

そう考えてとりあえず20記事を書き終えた。その後スクールの方とzoomでミーティングをし、今後の体制、記事の報酬額、今悩んでいることなどについて話した。

記事の報酬額は30記事まで文字単価0.4円。そこから記事数が上がるごとに0.6、0.8〜と上がっていく。2000文字を20記事書くまでにかなり時間がかかった。

わたしは記事を書くのが人より遅いのだと思う。文字単価1円になるまでに何ヶ月かかるのか。それに2000文字以上は報酬発生しない。これからは個人事業主として活動してもらうので添削内容は以前よりも厳しく指摘しますとのこと。

「辛い・・・」と率直に思ってしまった。正直文章に自信がないことも相談させていただいた。「書いた記事数が少ないから自信がないんだと思います。スクール以外でも、仕事を取って記事を書いていけば自分の自信に繋がりますよ」と助言をいただいた。

文章に自信がないのに仕事を取るのなんてもっと自信ないよ・・・と心の中で半ベソをかいていた。

エッセイを書く道へ

このモヤモヤをどうにか解決しないとまずい・・・ライター目指してんのに、ライター辞めたくなってる。文章を書くのは好きなんだけどな。露頭に迷いまくってたところ、Twitterで中村洋太さんの「Webライターが単価を高めるためのアドバイス」を読んだ。

「よくあるライターのノウハウ記事ね」と、タイトルだけ見て勝手に判断していた。

しかし読んでみたら、めちゃくちゃに感動してしまった。なんですかこの記事は!?感銘をうけたわたしは、すこし悩んでいたが中村さんにDMし、コンサルをうけ、話を聞いてもらった。

そこでわたしは彼に背中を押されて「とにかくnoteを書きまくろう!エッセイを書こう!」と決意。

ライタースクールでの出会い

スクールの生徒の方たちとは時々通話会を行なっている。そこでわたしはコンサルをうけたことを話した。

4人くらいで通話をしていたが夜も更け、ひとりずつ抜けていった後、一人の生徒の子と二人きりになった。わたしは「実は研修終わる前にスクールをやめようと思ってたんだ」と打ち明けた。

そうしたら「そんなのダメですよ!わたしは引き止めます。辞めたらもちこさんこの場にいれないですよ」と言われた。

「そうか、辞めてしまったらこの場にいれなくなるのか」

スクールで学んだことが、自分の学びたかったこととは違うかもしれない。でも、スクールに入って仲間ができたことはわたしにとってかけがえのない経験だったと思う。よく交流する生徒の方達には日々励まされていた。

Twitterでの使い方にかなり悩んでいた時期があって、webライター界隈は有益なことつぶやく人がほとんどで、わたしみたいなオタクのクソしょうもなツイートしかしないような奴は敬遠されるだろうなと思っていた。

しかし文章云々に関わらず、生徒の方達はいつも深く交流してくれていた。ブログやnoteもいつも読んでくださっていて、感想をいただいたりもした。オンライン飲み会をしたときに皆がわたしの書いたエッセイについて「すごく良い」と言ってくれたときは、涙が出るほど嬉しかった。

文章を書くことに自信がなかったけど、同じように文章を書いてる人達から褒めてもらったり、記事を拡散してもらえたのがなによりも励みになった。

だから、この交流がなくなるのは本当に寂しいことだ。繋がりがなくなるのは嫌だなと暗然とした。

思わず興醒めしたできごと

そんな風に悩んでいたら、気づけばもう世は師走。12月になってしまった。

特に意味はないが、久しぶりにクラウドソーシングを覗いていた。どんな案件があるのか気になった。「文字単価0.3円!2000文字以上!ライターを目指してる初心者の方限定」こんな案件が目に入った。(記憶の範囲なのでざっくりですが)

1記事600円か、しんどいなと思っていたが、よく見てみたらなんだか見覚えのあるアイコンだった。その人はわたしをスクールに勧誘してきた男性だったのだ。マジか?

ライターなら2000文字以上書くのがどれだけ大変かわかるはず。文字単価0.3円なんて時給に換算すると?しかも初心者ときたら・・・・

これが良いとか悪いとかという話ではないんだけど、わたしはその人のことをライターとして不誠実だなと感じてしまった。その人のことを信頼してスクールに入会したのでなんだか嫌な気分になってしまい、興醒めしてスクールの退会を(ほぼ)決断した。

ひとつのきっかけに過ぎないので、このことが原因ではない。

ライタースクールを退会

簡潔に言えば自分の決めていた目標をとりあえずクリアしたので、次のステップに移る。誰のせいでもなく自分自身の決断。

わたしが通っていたスクールはSEOに特化してるので、ブロガーの方やSEOライターにはとても向いていると思う。現に研修をサクッと終えてバリバリWebライターとして活躍してる人もいるし、ブログの収益が着々と上がっている人もいる。

現在はライターや文章にまつわるコミュニティにいくつか入っているが、相性はあるのかなと思う。自分の学びたいことや、スタイルだとか。

だから自分に合った居場所を見つけていけばいい。

先日わたしがスクールのLINEグループを退会したことを知り連絡をくださった生徒の方がいた。「なんとなく新しい場所を見つけたんだなと思いました」と言われた。この文面があまりにも寂しく胸がギュッと痛んだ。失恋と同じ感覚。

たしかに新しい居場所は見つけたけど、スクールに入ったことは自分にとって良い経験だった。自分でなにか決めて頑張りぬくことなんて今までしたことなかったし、なによりも生徒の方たちの優しさに救われていたのだから。寂しいですが、また機会があればお話ししましょうということになった。

「応援してます!」と最後に言ってくれて、わたしの心には灯火がさした。真っ直ぐな思いをうけとめて、精進し踏ん張っていきたいと思った。

交流してくださった生徒の方々、スクールは退会してしまったけどTwitterには生息しておりますし、noteも気が向いたら読んでいただけると嬉しいなと思います。長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

一人前のライターになれるようやっていきます!やっていくぞ!!!


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