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川柳と詩の中間のようなもの

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なぜか575でも57577でもないリズムが私の中に存在しているようで。
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#短歌

川柳と詩の中間のようなもの11

川柳と詩の中間のようなもの11

真剣に徘徊する大人がいる本屋

知らぬ人にそれおもしろいですよと念波する

戦利品を読み耽るうれしさが増す雨の日

川柳と詩の中間のようなもの10

川柳と詩の中間のようなもの10

ノートノートノーと言える日本人になりなさい

幼子かなたに生まれいずれ死にゆく

家族はいらぬ、帰る家は欲しい初春

川柳と詩の中間のようなもの5

川柳と詩の中間のようなもの5

美しいものを見ると哀しくなるのきっと一瞬は永遠だから

とけてしまえあなたの悲しみは永久凍土のように夏のロシア

脳も心も要らぬわたくしはくらげになりたい

川柳と詩の中間のようなもの2

川柳と詩の中間のようなもの2

君は永遠のミネラルウォーター僕をうるおしてくれ

好きなひとが目の前になぜいない土曜の昼

口いっぱい頬張るホットドッグ犬がみる