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準備段階でも大事な、「問い」

当座の小目標までの道が、遠い。
間違えたり、問題発生してやり直しになったり。やってみたら、だめだったり。

3歩進んで、下がっているのは2歩だと信じたい。

ごっちゃごっちゃになってしまった作業を見直すべく、これまでやったこと・できたこと・わかったことを整理。

やっぱり、小目標までの道すら、遠い。最終目標まで、みじんも進んでない気がしてしまう。

目下、予定している作業工程の、はじめのはじめでつまづいている。
似ているけどすこーしだけ違う複数のデータから、これからやりたい分析に一番ふさわしいものを選ぶ、はじめの作業。
思っていたよりも選択肢が多く、先人の知恵もあまり役立たなかったため、難航している。

はじめの作業、言ってみれば準備段階から、なかなか進まない。焦っている。

でも、ちょっと待てよ。

”準備段階”だと思っていたこれを、もう小さな”研究”としちゃえばいいんじゃないか。問いを立てて、先人への批判をして、一丁前に仮説も立てて。

「”この分析のために、一番ふさわしいものはどれか”を明らかにする取り組みだ」

そんな気持ちで、「一番ふさわしいものはどれか」という小さな問いをしっかり立てて、これまでの取り組みと結果を整理してみたら。あら不思議。

これまでやったことは、ただの”準備”なのに、ちゃんと”成果”としてみえてくる。おまけに、この問いに対する答えとして、十分でない部分も綺麗に見えてくる。

分析のための、はじめのはじめ。初歩すぎて、「こんなのに手間取るなんて」と焦っていたけれど。なかなか答えたい問いへの分析に行けず、「全然研究できてない」と思っていたけれど。

研究、できてた。
小さな小さな問いで、もちろんこれ単品で論文になるわけはないけれど、3歩進んで下がったとしても2歩だったと、思うことができた。

やみくもに作業するのではなく、小さな問いを立てて、それを確かめる目線で、進める。それは準備段階であっても同じこと。

そうすることで、つぎにやらなきゃいけないことが明確になる。
おまけに、「ちゃんと進んでいる」という実感も得られる。
さらにおまけに、大きな問題を切り分けたり、「仮説というものを立てて確かめる」ことの訓練にもきっとなる。

そんなことに、博士課程生活も2年目にして、気づいた。
ちょっと気づくの遅いのかもしれないけれど。自分で気づけて、よかったなあ。


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