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事業×ブランディングに関して

まず初めにブランディングとは?

各団体で発表されている内容とその他の媒体でまとめられているブランディングの内容をそれぞれ書いていきたいと思います。

そもそもブランドの語源はヨーロッパで放牧している牛や家畜を他の家畜と区別するために、自分たちの家畜の背に刻印をつけたことがルーツで、古い北欧の言葉(ブランドル:BRANDR)が語源になっています。
そして現代へと受け継がれ

アメリカ・マーケティング協会における定義や
「ブランディングとは、特定の製品、サービス、組織を識別し、それを他のものと区別するために使用される名称、用語、デザイン、シンボル、またはその他の特徴を作成するプロセスです。ブランドは、消費者が製品やサービスに付加する知覚的な価値を形成します。」
フィリップ・コトラー氏
「ブランドは、製品やサービスに付与される名前、用語、デザイン、シンボル、またはその他の特徴の集合。そしてブランドとは、消費者が製品やサービスに対して抱く認識と感情の総和です。」
の定義するような形での今ちまたで話されているブランディングがあるわけですね。

では次に、ブランディングには具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。

★ブランディングで得られるメリット


■価格プレミアムとリピート率の向上


ブランドは感情移入の度合いが強まれば強まるほど、消費者から見て「思い入れが強い特別なブランド」に育っていきます。結果「ほかには替えられないブランド」となり、例え類似商品より多少高くても選ばれやすくなり、
そもそも類似商品と比べることすらしなくなりその結果、価格競争に巻き込まれず、高い商品価格を維持しやすくなります。
また、一度その商品へのロイヤリティが上がった消費者は中々他社へ流れづらくなるため、リピート率の向上が見込まれる形になります。

■知名度向上と販売拡大


まず当たり前ですが、消費者は知らないものを欲しがることはなく、多くの人は無名の商品と有名な商品を比べた場合有名な商品を選ぶ傾向にあります。
知名度とブランドへの好感度の向上により「安心感」「親近感」という感情移入を起こし、他社商品よりはるかに選ばれやすくなります。
また、SNSの発展とともに情報が拡散されやすくなり、1消費者の発信力が高まっています、その一人ひとりが拡散してくれることでさらに販売の拡大を見込むことができます。

■従業員のロイヤリティ向上


自分がこの会社で働いているという思いの強さに対してもブランディングは関係しており、感情移入を通して「モノ」や「カネ」以上の価値を「従業員」へ提供し結びつきにより更に高いパフォーマンスを引き出すことができます。

■広告宣伝コストの削減


短期的に売上を上げるための、広告宣伝費は「打ち上げ花火で終わらせる」状態になるリスクがあります(勿論メリットもありますが)。
一方で、長期的にブランドを構築する場合に、広告宣伝費は投資という見方もできます。
多くの消費者にブランドとして支持されている状態とは「広告宣伝費が少なくても、消費者が自分の意志で探して買っていただけている状態」を作ることができます。

■採用力の向上


就職マーケットでもまた、ブランドの力で「求職者からの能動的なアクsトン」を獲得することができます。
あの会社で働きたいと思う、家族や周りの人に胸をはれる、自分が自信を得れる会社を選ぼうとするのは当然のアクションだと思うので、その意思決定においてブランディングにより優位に立つことができます。
※ただ、あまりに外側がキラキラしすぎており、現実との乖離が大きい場合は定着率に繋がりません。

■ビジネス機会の拡大(これは少しトリッキー)


ブランドに対する期待と安心感を活かして、全く新しい分野の市場を攻略する戦略で、うまく他の分野の商品に転用することで、新しい市場の開拓を有利に進めることができるようになるというものです。
成功例:appleは、自社のブランド、知名度、魅力を活かし、PCとは異なる分野の新市場を開拓。(iTunes、ippd、iPad等)

以上、完結にブランドの概念とメリットをまとめてみました。
では、ここから、ブランディングを進めていくうえでの手法を書いていきたいと思います。※ブランディングの手順は多岐にわたりますので、あくまで一例として御覧ください

★事業におけるブランディング手順


■自社事業の立ち位置を明確にする。

事業におけるPEST分析と3C分析を実施する。※PEST分析と3C分析に関してはググってみてください!
その後、STP戦略を構築。(詳細は文末に記載)
し、自社プロダクトのポジションやターゲット、そして市場の現在位置と何を訴求していくのか?を明確にしていきます。

■ブランド戦略の構築

(ここ詳しく書くと文字数えぐくなるので結構端折ります、、、)
◇ブランドアイデンティティの構築
ブランドが創り上げる社会の姿を定義する。
例:Google→世界中のあらゆる情報を整理し、アクセス可能な社会を実現する。
コカ・コーラ:世界中どこにいても、人と体と心、そして精神をリフレッシュできる社会を実現する。
などなど、、、

◇ブランド提供価値の定義
ブランドが提供する価値を定義する。
その価値は大きく分けて4種類
・ブランドの品質が提供する価値
・ブランドの性能が提供する価値
・ブランドのユーザビリティが提供する価値
・ブランドの利用用途が提供する価値

◇ブランド知覚品質の定義
これは顧客が主観的に認識しているサービスに対しての品質を定義してもらいます。
この際に顧客目線からもう一歩踏み込んだ顧客の認識から逆算してこの項目を考えてみてください、消費者は事実としての品質がどうではなく、商品を買う際には消費者自身が認識している品質で決めているという観点もお忘れなく、、!

◇ブランドが連想されるものの想定と定義
これは消費者が〇〇会社と聞くと特定の商品を自動的に連想してくれるものです。
これはブランド連想の6段階(ブランド認知→名詞からの連想→形容詞からの連想→5W1Hからの連想→提供価値からの連想→感情移入)を決めること、そしてぶれない一貫したブランディングを行うことで構築することができます。

これらの項目を飛ばしてブランドというものの構築を行っている場合、改めて見直しをしてみてください。
なにか一歩先に進めるかもしれません。

ビジネス会の大物による、ブランディングに対する言葉


★ジェフ・ベソス氏
「会社のブランドは、人の評判ににている。難題に必死に取り組むことで得るものなのだ」

★スティーブ・ジョブズ氏
「情報が完全に過多になり、人々が日々受け取る情報に圧倒されている世界ではブランドがさらに重要になる。人々には日常に生活の全ての事柄に選別している時間はない、ブランドはその選別を助けてくれる」

ーーーー用語解説ーーーー


STP戦略(下記3つの項目を軸に市場を効果的にターゲットし、ポジショニングするためのフレームワーク)
■セグメンテーション(飲食店と仮定した場合)
地理的セグメンテーション:都市部、郊外、農村地域
人口統計的セグメンテーション:若年層、ファミリー層、シニア層
心理的セグメンテーション:健康志向、贅沢志向、経済的志向
行動セグメンテーション:頻繁に外食する人、週末に外食する人

■ターゲティング
・有望なターゲットを設定
↓ターゲットを特定したうえで戦略の策定

・無差別型マーケティング(Mass Marketing)
全市場を一つのセグメントと見なし、同一の製品やマーケティングメッセージを提供します。コスト削減が期待できますが、顧客の多様なニーズに対応しにくいというデメリットもあります。

・差別型マーケティング(Segmented Marketing)
複数のセグメントをターゲットにし、それぞれに異なる製品やマーケティングメッセージを提供します。市場カバー率を高め、特定のニーズに対応しやすくなりますが、コストが増加します。

・集中型マーケティング(Niche Marketing)
特定の一つのセグメントに焦点を当て、専用の製品やサービスを提供します。リソースを集中させることで強い競争力を持てますが、ターゲット市場が狭いためリスクも高くなります。

■ポジショニング
ターゲットとするセグメントに対して、どのように差別化された価値を創造するか、自社がどのようなポジションを取るかを決める


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