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市場の開拓者「悟空のきもち」に学ぶ#マーケティングトレース

春からWEB広告代理店に勤めるもちゃおです!

広告運用やメディア運営を主な仕事とすると、ついつい短期的な利益のみを追求してしまう。気付いたら思考停止して、目の前の数字を達成するマシーンになりかねないかと思います。

施策実行のみできるマーケターよりも、長期的な戦略を描いて施策実行まで担えるマーケターを目指していきたいところです。そこで、#マーケティングトレースを通して、少しずつレベルアップしていきたいと思います!

思考が深い=思考回数が圧倒的に多いという仮説

最近の課題感として、「思考回数が少ない」と思っています。メディアや読書を通じて、情報に触れる機会は圧倒的に増えたものの、それはあくまで『知識』を吸収しているだけであり、『思考』をしている訳ではありません。

ちきりんさんもおっしゃる通り、

思考とは、インプットを元に何らかのアウトプットを出すこと

だと思います。

これまで、周りのスゴイ人に対して、「思考が深い」という印象を漠然と受けていました。しかし、最近では、地頭が良かったり、頭の回転が速いのはもちろんあると思いますが、「思考の回数が圧倒的に多いのでは?」という仮説が自分の中にあるので、アウトプットする習慣を付けていきたいと思います。

思考することから逃げて、無意識にインプット過多になりがちなので、(インプットもまだまだ足りませんが、、、)アウトプットの割合を増やしていこうと思います。

イメージ的には、インプット:アウトプット=5:5位まで頑張ります!


前置きが長くなりましたが、今回取り上げるのは、こちらです!

悟空のきもち(ドライヘッドスパ専門店)


簡単に会社の紹介をすると、

●日本初の頭専門の揉みほぐし店として2008年に創業。

●現在キャンセル待ちが51万人、日本一予約の取れないお店と話題。

●施術を受けた大半の人がすぐに「寝落ち」する「絶頂睡眠」を提供。

●新たな市場を創造し、創業以来11年連続、増収増益のオバケ企業です、、!


企業の選定理由なのですが、たまたまNewspicksでバズっている記事を見つけて読んでみると、メチャクチャ面白いコンセプトで、新市場を創出するマーケティングが上手いと思ったので、取り上げさせて頂きます。

ちなみに記事はこちらです↓


4P分析:マーケティングミックスで全体像整理

画像1

サービスとしては、リアル店舗で施術だけではなく、「睡眠」を軸にした関連商品を売り出しています。ここも「うどん」や「たわし」といった従来の枠に囚われない商品を提供している点が面白いです。

値段も良心的であり、手の届かない価格設定ではありません。一般層に対して、十分にリピートを狙えるかなと思います。

店舗は、拡大はしつつあるのですが、”あえて増やしすぎない”点がマーケティングの視点から上手いなと感じます。一見、人気店で予約が取れないのだから、「店舗を増やして更なる売上を狙えるのでは?」と思いますが、『日本一予約が難しい』というポジションを意図的に取ることで、確固たるブランドを確立し、予約が取れないこと自体がユーザーの興味関心を刺激し、人気を呼ぶ構造だと考えられます。

プロモーションに関しては、広告費をかけず求人も出さないという点がスゴいと思いました。チラシ配りや無料体験でユーザーを呼び込み、SNSを中心とした口コミから人気が出る現代のお手本のようなマーケティングです。


競合はテーマパーク!?

最も考えるべきなのは、『なぜ予約が困難なほど人気なのか?』 人気を得ている裏には、必ず優れたマーケティング戦略があります。

当然、悟空のきもちは、ただのドライヘッドスパ専門店ではありません。すぐれたブランドコンセプトが人気の秘密なのです、、、!!

「死後の眠りからの生還」


ん、、、?

従来のマッサージ店では、「ただ疲れが取れて気持ちよかった」というのがお客さんに与えている基本的な価値だったと思います。

しかし、悟空のきもちでは、
施術時の深い眠りと、目覚めの爽快感を臨死体験にたとえ、あの世への旅ができるアトラクション施設に見立てた店舗が特徴なのです。

今でこそ、「頭のもみほくじ」は当たり前になりつつありますが、創業当時は、美容室やエステサロンなどの”ついでの”ヘッドスパしかない状態でした。

そこで、「絶頂睡眠」をうたい文句に、「癒やし」→「アミューズメント」へと大きく方向転換したことで人気が爆発。

見事なポジショニングです。

お客さんは単に疲れを取りに来るのではありません。「どんな感覚に襲われるのだろう?」といったワクワクを求め訪れ、実際に「死後の眠りからの生還」といった非日常な体験をすることで、アトラクションを乗った後の効用に近いものを感じることができます。


悟空のきもちの成功ポイントまとめ

▼悟空のきもちの成功ポイント

「頭のもみほぐし」という新しい市場の創出

「癒やし」→「アミューズメント」へと独自のポジショニングを確立

●あえて店舗数を増やしすぎないことで、「日本一予約の取れないお店」
というブランディング
(店舗拡大をすることで売上を伸ばすのが定説)

●既存事業と親和性の高い関連商品の販売
←睡眠×うどん/たわし(コンセプトやブランドにこだわり抜いている)




もし自分がCMOだったら?

大衆に優しい料金設定の悟空のきもちですが、富裕層をターゲットにした新店舗を出すことで、更にブランドのロイヤリティを高められると感じました。『日本一予約の取れない』と「セレブ愛用」を掛け算することでブランド価値がまだまだ伸びる余地があると思いました。

まずは、一般大衆に受け入れてもらい、後にお金を落としてくれる富裕層に特化した新店舗を持つのはアリかと、、!!(既存のブランドを傷つけないように展開するのは難しいと思いますが…)


最後に

マーケティング戦略の成功要因を言語化して、抽象化し転用するところまで考え抜くことが出来たらもっと良い分析になると思いました。次回以降、そのような観点から分析を深めていこうと思います!!


以上#マーケティングトレース 初挑戦でした!
これから徐々に習慣化させていこうと思います。

後、お願いがありまして、、、、
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!





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