見出し画像

まだ0歳のコーギーが5ヶ月も血尿に悩んだ話



こんにちは。

ウェルシュ・コーギーの女の子、モカの飼い主です。

画像1

2020年1月生まれの当時0歳とあって、遊び盛り。元気ありあまる陽気なコーギーなのですが。。。

問題が1つ。

血尿が5ヶ月間止まりませんでした

そうなんです。全身状態は元気なのに、なぜか血尿が出てくる日々が8月末からずっと続いておりました。

通院すること5ヶ月。

ついにその原因が分かりましたので、同じような症状に悩むワンチャンの飼い主の皆様や、これから同じ病気になりえるワンチャンたちの予防のためにも、今回の件をnoteに書き、共有したいと思いまして筆を取りました。

病気発覚、検査、トラウマ……。


一連の流れを全て書き留めた備忘録になります。長いですがお付き合いくださいますと幸いです。

(本note中にはワンチャンのおしっこの画像が出てきますので苦手な方はお控えくださいませ💧)




早く結果を聞きたい方のために先に結論を申し上げますと、

膀胱炎ではなく、膣炎でした。

病名:膣炎
原因:モカちゃんの先天奇形
外陰部に通常より多く皮が被っており、出口が圧倒的に小さい。そのため、通常の数十倍の菌が外陰部に留まることになり、尿道~膣にかけて何度も細菌感染を繰り返している状態
対処法:
①外陰部を毎日人間用のハンドソープで洗浄する。皮をめくって隙間まで洗う。
②①でも治らなかったら、動物病院でイソジンによる膣洗浄を行う
③②でも治らなかったら、外陰部形成手術を行う


5ヶ月もの間、膀胱炎を疑い続けて、ステロイドまで飲んだのに、結局は膣炎だったのです。

なぜそのようなことになってしまったのか。
これがわかるまで5ヶ月もかかったのか。

それではここから詳しく経過を書いていきます。なにか参考になれば幸いです。


8月末 避妊手術

避妊手術をしました。
特に問題もなく手術は終わり、傷口も化膿することなく、抜糸までスムーズに進みました。


避妊手術から1週間後。
おしっこにポタリと1滴血が混ざりました。

画像2

これが、5ヶ月にわたる血尿の始まりとなります。

下痢や血便は、犬にとってはさほど珍しいことではない。ちょっと体調を崩すと出ることもある。
けれど、血尿は違う。必ず何かの病気だ。

というネット記事を読んで焦りまくった飼い主。
すぐに動物病院へ駆け込みました。

診断としては、様子見でいいでしょう、と。
おそらく避妊手術で傷ついた切断の末端からの出血なのではないか。
しばらくしたら止まりますよ。

避妊手術後なので様子見しましょう。


そう言われ、抗生剤を処方され、その日は返されました。

抗生剤を毎日きちんと飲ませ1週間。

しかし、血尿は2回に1回の割合でおしっこに出てきます。

その後1週間に一度、3回動物病院に通院ましたが、一向に症状の改善は見られませんでした
(悪化することもありませんでした)




そこで、苦渋の決断でしたが、今までお世話になっていた動物病院から、セカンドオピニオンとして他の動物病院に足を運んでみることに。

原因不明の血尿が一刻でも早く止まることをただひたすら願ってのことでした。

たくさんネットで検索しても、止まらない血尿は難治性の膀胱炎だ、としか出てきません。
薬も効かないこの膀胱炎にどう太刀打ちしていいのか。
しばらくして、恐ろしい記事が目に入りました。

『止まらない血尿、もしかしたら移行上皮癌かも』

まさか、とは思いました。0歳で癌にかかるとは思えません。
しかし、毎日止まらない血尿を見続けていると、最悪のケースも考えてしまうようになりました。


新しく行った病院では、まず原因を突き止めましょう、と

・膀胱のエコー
・尿検査

をしました。



尿検査はおしっこを膀胱から直接採取する「膀胱穿刺」という方法で生検を取り検査をしました。
これをすると、膀胱からの出血なのか、それとも膣、尿道の出血なのかわかるとのことでした。

結果は膀胱のエコーは綺麗で問題がない。
なので、移行上皮癌など、膀胱に大きな問題はありえない。

そして尿検査。
膀胱から採取した尿には潜血反応がありました。

膀胱に何か問題を抱えているということです。
ここで、膣炎、尿道炎の線は消えました。
膀胱炎で間違いないでしょうという結論になったのです。

尿検査で悪質な細胞、そして結石、細菌は検出されませんでした。

そのことから、ストレスによる膀胱炎でしょうということに。
やはり、膀胱の尿から潜血反応が出たことがその判断の大きな決め手でした。


そこでもやはり抗生剤を処方され、しばらく様子を見ることになりました。

しかし1週間しても血尿は止まりませんでした

2週目の動物病院では、ステロイドと止血剤(トラネキサム酸)を処方されました。
ステロイドをまだ幼い子犬に使うことにはかなり抵抗がありました。
獣医師さんは、問題がないというけれど。


しかし、ステロイドが今考えうるいちばん強い薬でした。
ステロイドがこれで効かなければ、もう後がない状況で、私たちはステロイドによる治療を選択しました。

また、膀胱壁を柔らかくする注射を毎週打ってもらうことになりました。

この頃から毎週の膀胱穿刺、そして膀胱壁の注射。

モカちゃんは痛がりました。

診察台で痛みに耐えながら震える愛犬を見て、私たちはただただ無力感に襲われていました。



止まらない血尿と煮干しの撹乱


血尿治療をはじめて2ヶ月が過ぎようとしていました。

ここら辺ですこし血尿の様子が変わってきたことに気が付きました。
かなり色が濃くなり、鮮血に近い血がポタリと垂れるようになったのです。

画像3


そしてその週、尿検査でそれまで問題なかったのに突然、
結石の反応が出ました。

ストルバイト結晶です。

血尿に加え、結晶が出てきてしまったことに混乱が止まりませんでした。


ストルバイト結晶が出来るのは、おしっこのペーハーがアルカリに傾いた時。
なにか食生活を変えたのではないか?
と考えた時に、一つだけ心当たりがありました。

煮干しです。

煮干しをたべたらカルシウムもあるし、頭も良くなりそうだなぁなんて素人の考えで
ペット用煮干しを購入し、その時期、おやつとしてあげていたのです。


先生にその旨を伝えると、やはり煮干しが原因でないか、とのことで。
マグネシウム、ミネラルが過多になってしまっているのではないか、と言われました。

尿検査ではおしっこのペーハーは、8近くまでいっていました。
これは腎臓にも大きな負担がかかっている状態で、早急に対処が必要です。


てっきり煮干しは体にいいと思い込んでいた私たち。
反省しました。

そこからフードは、今までのニュートロナチュラルチョイスから、ロイヤルカナンのユリナリーS/Oに変え、おしっこペーハーのコントロールを始めました。
おやつも、ロイヤルカナンのユリナリーのトリーツを小さく切ったものに変えました。


フードは徐々に切り変えていったのですが、モカちゃんはユリナリーが口に合わなかったようで、
ニュートロだけたべて、ユリナリーを残してしまう日々が続きました。

画像4

↑ニュートロを選別してユリナリーを器外に捨てていくワガママさん

しかし、全く食べないわけにも行かないので
根気強く粘って1粒ずつ手から食べさせました。

ご飯を食べるのに1時間かかりました。
今まではご飯だいすきで、心の底から楽しそうにご飯を食べていた愛犬が、食べ物を前にしても興味を持たずションボリしているのを見るのは心が痛みました。
今までご飯はがっついて2分くらいで食べていたのに、、、。
これは飼い主にとっても、時間を取られてしまい大きな痛手でした。

煮干しによってまたひとつトラブルを抱えてしまったモカちゃん。
ストルバイトの反応は、ユリナリーS/Oと煮干しをやめたおかげで3週間ほどで良くなりました。

これは私の推測ですが、
血尿の血の色が濃くなったり鮮血に近いものになったのは、
このストルバイト結晶が尿道を刺激したからなのではないかと思っています。

血尿が始まってから4ヶ月が経ちました。
セカンドオピニオンでも明確な結果が得られず、
モカちゃんは病院に行くたびに膀胱に針を刺され注射をされ、すっかり弱っていました。

病院に行くのを察すると全身がガタガタと震えだしてしまうのです。

いつも元気で明るい愛犬のそのような姿は痛々しく、本当に見ていられないものでした。

しかし、飼い主たちにも動物の病気に関する知識がなく、ネットで調べても明確な答えはなく、
ただただ病院の先生の言うことを信じて、愛犬に強い薬を飲ませたり、注射を打ち続けることになってしまっていました。

獣医師さんもいろいろと試してくださいましたが、
何をしても症状は改善せず、膀胱からのおしっこには毎回潜血反応がでます。

血尿も変わらず出ます。

画像5


そして、愛犬のオシッコの回数が多いことに気づきました。
モカちゃんは一日に7回ほどおしっこをしていました。
私たちにとって、初めてのワンチャンであったモカ。
他の犬を飼ったことがないため、これが多すぎると気づくのに時間がかかりました。

犬のおしっこの回数が多いことをネットで調べると、
おしっこをする度におやつをあげて褒めていると、おやつ欲しさに何回もする子がいる、という記事が出てきました。

たしかにモカちゃんにも、正しい場所でおしっこができると褒め言葉をかけ、ちいさなおやつをあげていました。

だから、病院の先生に相談しても、そこまで気にすることでもないという見解でした。

頻尿であるものの多尿であるのか、という点も気になりました。
ネットの記事では、


多飲のめやす
飲水量が1日(24時間)で体重1kg当たり90~100ml以上
多尿のめやす
尿量は1日で体重1kg当たり50mlを超える


とあります。

つまり、我が家の愛犬は10キロなので500mlを超えると異常ということ。


おしっこする度にペットシーツを計って確認すると、約300mlほどで、
量に関しては異常でないことがわかりました。

つまり問題は、

止まらない血尿と、頻尿。

解決の糸口はなく、
出口のない暗いトンネルをさまよっている感覚でした。


こんなこと、言いたくありませんが、
ここまでの毎週の通院、注射、検査、薬の費用もかさんでいました
症状がまったく改善しない中、いつまでお金が持つだろうか、と良くないことを考えてしまう時もありました。


そして4ヶ月半が過ぎた頃、
これ以上、ここの動物病院では対処ができない。
泌尿器科の専門医のいる動物病院に診てもらってください。しかし、大病院なので高額な費用は覚悟してください。

となりました。
私たちも限界を感じていたので、どんなに費用がかかってもいいから、大病院に行きたいと思いました。

泌尿器科の専門医の先生が私たちの最後の希望でした。

紹介状を書いてもらい、家から1時間半かけて大きな病院へ行くことになりました。



大病院でわかったこと


泌尿器科の専門医の先生は、どっしりとした風格のあるおじさんでした。
本当に助けてください、と心の底から先生縋る気持ちでした。


愛犬を先生に預けて、まずは検査。
エコーや造影剤を入れてのCT検査。
そして、それでも原因が分からないようであれば、
尿道から内視鏡を入れてもらい、直接内部を見てもらうことになりました。

ここで、先生が先ず疑ったのは避妊手術で切断した末端でした。

避妊手術で使う縫合糸には、非吸収糸と吸収糸の2つの種類があります。
どちらを使っても正解で、そのどちらを使うかは動物病院によるそうです。
しかしごく稀に、非吸収糸を使った場合、体にアレルギー反応が出て、炎症を起こし血が出ることも考えられる、とのことでした。

また、切断した場所にも関係があるかもしれないとのことでした。

詳しい専門的なことは私にも分からなかったのですが卵巣と子宮を取る際に、子宮頸管の奥側で切ったか、真ん中で切ったか、手前で切ったか、それにも関係があるかもしれないので、避妊手術を行った獣医師さんに電話で確認するようにと指示されました。


そしてついに血尿の原因がわかったと連絡がありました。

病院に慌てて飛んでいき、話を聞くと結論は、

上記にも書いた「膣炎」だったのです。

内視鏡で覗いた時に、膣から尿道にかけての壁に無数の水疱があったそうです。

それがオシッコが出るときにはじけて血が出て、尿と一緒に出ている、とのことでした。


そして、正確にはこれは「血尿」ではなくて、尿とは関係ない、膣からの「血餅」だとわかりました。

そして膀胱はエコーとCTで入念に確認してもまったく異常はない、と。

避妊手術も関係ない、と。


膣炎で間違いないでしょう。


そして、原因はモカちゃんの外陰部の先天奇形よる、雑菌の繁殖が、繰り返し腟内に侵入し、炎症を繰り返させているということでした。


しかし、それでは、毎週の膀胱穿刺による潜血反応はどういうことだったのだ?となってしまいます。

膀胱からはたしかに血が出ていたのですから。


そしてなんと、なんとです。
先生曰く、その潜血反応は穿刺によって腹壁の毛細血管が破裂したとか、そういうものだろうとのことでした。

なんのための膀胱穿刺だったのーーー!


膀胱穿刺のせいで血が出て、それが反応していたなんて、本当に本末転倒でした。
そして、その潜血反応に振り回されて膀胱炎を疑って、薬を飲ませて……。

毎週、結果的に無意味だった膀胱穿刺に、震えて耐えていたた愛犬に大変申し訳ない気持ちでした。


命に関わる病気ではなく、よかった。


ただ、それだけが救いでした。

また頻尿である理由も膣炎が原因でした。
膣炎で膣~尿道に違和感があると、残尿感と勘違いして、頻尿になるようです。

事実、膣炎が寛解した時点で頻尿は治りました。


ちなみにこの一日にかかった費用は10万円ほどでした。
この長い戦いに終止符を打てるのであれば、安いもんだ、と思いました。



泣き叫び、震えが止まらないコーギー


病院から出てきて駐車場まで歩いている時、
突然モカちゃんの様子が一変しました。

「ギャンッッ」

とつんざくように叫び、パニックになり暴れだしたのです。

突然のことで何が起こったのかわからず、
とりあえず抱きかかえました。
モカちゃんはかつてないほどにブルブルと震えていました。

検査によるストレスで、なにかに怯えているのだろうか…。
しかしなんで叫んでパニックになってしまったのか分かりませんでした。
とにかく愛犬のこのような悲痛な叫び声を聞くのは初めてでした。


この時ほど犬が喋れたらいいのにと思ったことはありません。
とりあえず急いで自宅に向かって車を走らせました。


家に帰ると、モカちゃんはルーティンとして、真っ先におしっこシーツに向かい、腰を下げ、おしっこをしようとしました。

すると

「ギャンッッ」

また叫んでパニックになり、おしっこを撒き散らしながら家の中を走り回りました。


ここでわかりました。

このパニックはおしっこをしようとしたに起こるものだ。

内視鏡を入れた際の傷で痛みが生まれたのか、
痛くはなくて、ただ何時間も行った検査がトラウマなのか
分かりませんでした。

ただ、内視鏡の検査はモカちゃんの心と体に大きな傷を残してしまったことだけが、事実でした。

おしっこをしようとしてパニックになってから、モカちゃんは高いところに登りたがりました。
これは何故なのか未だに分かっていませんが、ダイニングテーブルの椅子の上に乗りたがったり、リビングを嫌って玄関に行きたがるようになりました。

これは今までで1度もしたことがなかった行動です。

それからというものモカちゃんを高い椅子に乗せてあげて、目を離さずにずっとモカちゃんを見ていました。

モカちゃんは時折何かを思い出したかのように、震えだし、息を小さくハッハッと吐いてパンティングをしていました。
明らかに、ストレスによるパンティングでした。

痛いのか、怖いのか。

人と犬の種別の差がこんなにももどかしく思えた時がありません。
理解してあげたいのにできない悔しさでいっぱいでした。


それからというものやはり疲れているようで、ウトウトしつつ、また目が覚めて震え、パンティングをする、というのを繰り返しました。

その日の夜はいちおういつも寝ているケージのベッドに寝かせました。
はやく元の日常を思い出してほしいと願っていました。

その日は心配で、モカちゃんのケージの横に布団を敷いて寝ました。


次の日。
モカちゃんは全くおしっこをしなくなりました。

一日に10回近くおしっこをしていたのを知っている我々にとって、
おしっこをしないというのは初めての経験で不安になります。


最後にパニックになっておしっこを撒き散らしてから24時間経っても、モカちゃんはおしっこをしようとしませんでした。
(水はいつも通り飲んでいました)

流石に、1日おしっこをしないのは心配になりました。
なんとか、おしっこを出してもらえないだろうか。

モカちゃんの外陰部を試しに触ってみました。
すると意外にも、無反応。
外陰部には痛みは無いのかな?と思いました。

抱きかかえながら、撫でていると、安心したのかジョーーーーっとおしっこを漏らし始めました。

服は汚れましたがこの際どうでもいいこと。


おしっこがなんとかできました。
一日半ぶりでした。


おしっこをする際に悲鳴をあげることもありませんでした。

のちに動物病院の先生に聞いたら、おしっこするポーズでトラウマがフラッシュバックしているのではないか、とのことでした。

真相は分からないけれど、おしっこポーズをすることで何かが痛んだり、あるいは、嫌なことをおもいだしたりしてしまうようです。


一生このままおもらし生活なのだろうか、
トラウマは治るのだろうか、と心配になりました。

そして、ここで甘やかしすぎてもいけない、というのが難しいところでした。
優しくしすぎてもそれを犬が学んでしまっていつまでも甘えん坊になってしまう。
それは犬にも人間にも利益にならないものだからです。


ただ、モカちゃんの心と体の回復を願って、
モカちゃんの好きだった日常を取り戻すために
心を鬼にして普通の生活をしました。


お散歩も、行きたがっているなら行って問題ないとのことだったので、
お散歩大好きだったこともあり、気分転換にでもなれば、と外に連れ出しました。

しかし、外でもおしっこの体制した途端、「ギャンッッ」と悲鳴をあげてパニックに。
ブルブル震えて歩くどころではなくなってしまいました。


このまま治らなかったらどうしよう

愛犬の痛々しい姿をみて、涙が出そうでした。


また、家の中でも、何かを思い出してブルブル震えだす現象はまだまだ続いていました。

画像6

↑ストレスによるパンティングをするモカちゃん



そしてそのストレスからか、今度は下痢をするようになります。

トイレに繰り返し行き、出す素振りをするも、うんちはもう出ず、粘液しか出なくなりました。


挙句の果てには便が真っ赤に。血便まで出始めました。


↓うんちの写真が出ます。汚くてゴメンナサイ

画像7

そして、嘔吐も2回ほどしました。


下痢、血便、嘔吐、震え、体調不良の全てをコンプリートしてしまったため、
さすがにまた地元の動物病院にお薬を貰いに行くことに。

大腸を整える薬、下痢止めなどを貰ってまた薬漬けの生活に。

この時期が大変辛い時期でした。

検査後3日間は、おしっこを限界まで溜めて、

トイレをしようとすると「ギャンッッ」と泣き叫び、パニックになりながら撒き散らすということを繰り返しました。


そして、モカちゃんが悲鳴なくおしっこができるようになったのは検査後4日目のことでした。



おしっこは家の中でしなくなったけど、日常を取り戻したコーギー


1週間する頃には、モカちゃんも落ち着いてきました。といっても、一日に3回は震えてストレスによるパンティングをしていましたが。

家でおしっこをしなくなったので、1日数回外に連れ出して、おしっこをさせていました。

外でおしっこをすると、血尿が出てるのか出て無いのか肉眼で確認できず、
いまモカちゃんの膣炎はどういう状態なのか、
確認できなかったことが難しいところでした。


それまで散歩は短めにして大事をとっていたのですが、

1週間経ったときに、思い切って、いつも犬友と出会う散歩コースに変えました。

すると、家の中ではずっとぐったりしていたモカちゃんも、
大好きな友達に会った途端大はしゃぎ。

久しぶりーー!!(≧∇≦) あそぼあそぼーー!
とおしりをフリフリする愛犬。
大好きな友達とじゃれ合う姿は大変可愛らしく、元気いっぱいでした。

画像8


いつもの元気で明るいモカちゃんを見れて、飼い主の方が大はしゃぎしていたかも知れません。笑

可愛い子には旅をさせよと言うけれど、本当にその通りで、
ちょっと無理をさせてるかもしれなかったけれど、
あの日にお散歩で、犬友さんたちとと大はしゃぎしたのは良かったなと今になって思っています。

その日を境に、モカちゃんは変わった気がします。
家にいてもいつも通り、遊んで遊んでと飼い主にせがむようになり
ご飯は喜んでたべ、震えることもなくなりました。

日常が、帰ってきました

本当に本当に嬉しかったです。


そんなこんなで、5ヶ月も血尿と戦った1歳のコーギー

毎週、嫌いな動物病院に連れていき、
針をあちこちに刺され、
薬漬けにしてしまったこと。

検査で、パニックになるほどのトラウマを植え付けてしまったこと。

大変申し訳なく思っています。

しかし、どの病院の先生も、モカちゃんの為に尽力してくださいました。
結果論から言うと無駄だった検査や薬もありましたが、それはあくまで結果論ですので、
いまは、モカちゃんの血尿治療に携わってくださった全ての方に感謝をしています。


そして、治療・検査費ですが、
総額で30万円ほどかかりました。
しかし、ペット保険に入っていたので、3割負担で済むことになりました。

ペット保険に入っておくことも大切なことだと知りました。
ウチの犬は元気だし、健康だろうな〜と思っていても案外急に体調不良になるし、しかも長引くことがあるというのが、今回わかりました。

ペット保険のデメリット、メリット、一概には言えないので、強くは言えないけれど、これから犬を飼う方には、ペット保険に関して、今回の私の体験がなにか参考になれば嬉しいです。


その後毎日モカちゃんの外陰部を洗浄しています。
洗われている間はおとなしくしています。
むしろ、寝ている時もあります。
まったく、肝っ玉が座っているのか、繊細なのか分かりません。、笑


相変わらず家でおしっこをしなくなりましたが、その後検査でも問題はなさそうなので、
おしっこためすぎによる膀胱炎などもなさそうです。

そして大病院で内視鏡のあとにしてもらった膣洗浄が効いたのか、
目立った血尿は無くなりました。

以上が我が家の5ヶ月の記録となります
珍しいケースだったのか、原因特定にかなり時間がかかりました。

そして、検査によるストレスにより、愛犬はかなり心身ともに傷ついてしまって、トラウマを克服するのに苦労しました。


膀胱穿刺による出血>>>>潜血反応

という現象が膣炎という可能性をまっさきに除外してしまい、
ここが病名特定に時間がかかった、問題だったのかなと今になり振り返ると思います。

血尿で悩んでいる犬に対して、膀胱穿刺という検査方法をとることにはやはり疑問に思わざるを得ません。

もちろん、おしっこの結晶や白血球数の検査などでは膀胱穿刺は有用だと理解しています。


また、飼い主も他の犬の外陰部をマジマジと見たことがなかったので、
うちの子が少し外陰部が小さめで、いわゆる奇形と呼ばれるものだということに気がつきませんでした。

たしかに今になり他の犬のおしりを注目して見ると、うちの愛犬よりオシッコやけのような茶色い部分が少ないと感じます。
ウチの子のオシッコやけに気がついて、こまめに洗浄してあげていればよかったと後悔しています。


ここまで長い備忘録noteを見てくださってありがとうございました。
分かりにくい部分も多くあったと思いますが、
なにか参考になれば幸いです。

質問などがありましたら、お答えできる範囲でお答えしたいと思っています。
といっても私たちも犬に関しては素人なのですが…。

同じような症状に悩む子が1人でも減ることを、
そして、モカちゃんのような辛い思いをする子が1人でも減ることを、
心から願いつつ、

この10000字に迫りつつあるnoteを終わろうと思います。


画像9

すっかり元気になって、昨日、1歳の誕生日を迎えることが出来ました。

画像10

ドッグランでは変顔を披露

画像11

ヘソ天でゴロゴロするのが至福の時間のようです。

画像12

この笑顔が取り戻せて本当によかったです。


以上です。ありがとうございました。

2021.1.16
モカちゃんの飼い主







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?