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最近読んだ本の話 vol.89

 「最近読んだ本の話」の第89弾です。雪が降って寒い日が続いていましたが、今日は青空が見えています。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。

1、寺地 はるな『川のほとりに立つ者は』

カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。

Amazonより引用

 主人公の清瀬は、恋人の松木が怪我をして意識不明になり、一緒にいた親友と何があったのか知ろうとして、松木の部屋でノートを見つけます。清瀬は松木が隠していたことを知っていくのですが、自分がわかっていたことなんてわずかなことなんだと思い知ったり、職場のカフェでのスタッフとの関わり方や親友との関係など、清瀬が直面していることを自分だったらどういう行動を取るだろうか?と、真剣に考えながら読みました。


2、青柳 碧人『ナゾトキ・ジパング』

探偵は、ニッポン大好き留学生!

精南大学の男子寮《獅子辰寮》の代表となった長瀬秀次は、四月から二回目の三年生。成績はまずいが、寮での人望は厚い。寮で同室となるのは、アメリカ Los Angeles出身のケビン・マクリーガル。本来なら、一年生からの付き合いで気心の知れた平塚優作がルームメイトになるはずが、所属するゼミの雄島総一郎教授の一存で決まった。ギリギリの成績で教授に弱みを握られている秀次に拒否権はなかった。
桜満開の三月の終わり、大学の旧学生会館で死体が発見された。第一発見者の寮の後輩が、警察に連行され事情聴取を受けたという。後輩の無実を晴らすことはできるのか──?
「ミョーデス!」日本の文化が大好きなだけでなくすぐれた洞察力を持つケビンと、なにかと巻き込まれがちな秀次が、いつの間にか探偵コンビに!? SAKURA! FUJISAN! CHA! SUKIYAKI! KYOTO! 日本の名所名物を巡る数々の事件の謎を解く、キャッチーな本格ミステリ。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』などで大注目の作家が新たな扉を開きます。

Amazonより引用

  主人公の秀次は、留年が決まり2回目の3年生になります。大学の男子寮「獅子辰寮」の代表になった秀次の新しいルームメイトは、アメリカから来た留学生のケビンでした。ケビンは日本が大好きで日本語もペラペラなので、秀次が困ることはなくひと安心。ケビンが来てから大学周辺で事件が立て続けに起こり、ケビンは名推理で大活躍します。秀次とケビンがいつの間にか仲良くなっていてほほ笑ましいです。この本を読んでいたら久しぶりに京都に行きたくなりました。


3、柞刈 湯葉『まず牛を球とします。』

牛は食べたいが、動物は殺したくない。そんな人類の夢が実現した未来を描いた表題作ほか、大正電気女学生、石油玉、現代の箱男などが大活躍!
非人類にもおすすめの奇想天外な作品集。

Amazonより引用

 タイトルからして気になっていた作品です。小気味よくて痛快!面白かったです。この著者はめっちゃ面白い人だ。今後も作品を読んでいきたいです。ぜひ曲の歌詞を書いてほしい。絶対いい曲ができると思うなあ!


 あっという間に1月ももう終わりです。本格的に寒くなってきました。外に出かけずに家でぬくぬくいられたらなあ!最後までお読みくださってありがとうございました。

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