最近読んだ本の話 vol.102
「最近読んだ本の話」の第102弾です。梅雨に入って雨の降る日も多くなりました。紫陽花が綺麗に咲いています。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。
1、アリ・スミス『五月 その他の短篇』
アリ・スミスさんの著書は全部読みたい熱、というものが私にはあって、新しい本だ!と見つけるやいなや読みたくなります。短篇も素晴らしかったです!こんな風にリズムよく、限られた文字数の中で変わった面白い物語を作れる才能ってすごい!言葉の使い方、用いる単語、場面の切り替え方が独特だからかなあ。著者の持ち味が凝縮されています。
2、西條 奈加『とりどりみどり』
時代小説をあまり読まなくなっていたのですが、この本を見て興味が湧いてきて、久しぶりに読んでみようと思いました。
主人公の鷺之介は11歳で、廻船問屋『飛鷹屋』の5人の兄姉弟の末っ子です。落ち着いてしっかり者のお兄さんと、にぎやかで豪快なお金の使い方をするお姉さんが3人います。鷺之介はお姉さんたちに早くお嫁に行ってもらおうと画策したりもするのですが、このお姉さんたちがカッコいいんです!次々に事件を解決します。お兄さんもお姉さんもとても優しくて、読んでいて心がほわっとしました。
3、辻村 深月『Another side of 辻村深月』
辻村深月さんのAnother side、気になりますよね?私は気になります!書き下ろしや様々な作家さんとの対談、全作品の解説まであります。どうやって思い付いてはるのか気になる!
全作品の解説を読んで、読んだことのある本に関しては、こういう気持ちで書かれたんだ!とわかってもう一度読みたくなり、未読の作品に関しては、気になって読んでみたくなりました。めちゃめちゃ気持ちを込めて書いてらっしゃるのがよくわかりました。
もう6月になりました。雨が降る日が多くなると家にいる時間が増えて読書時間が増えるかな?と淡い期待を抱いています。最後までお読みくださってありがとうございました。
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