もっこ

2022年10月、34歳で舌がんになりました。 2023年10月に右頸部リンパ節転移▶…

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2022年10月、34歳で舌がんになりました。 2023年10月に右頸部リンパ節転移▶2024年5月に肺転移 治療のことや、気持ちのこと、これまでイロイロ書いてみます。

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  • 記録

    舌がん発覚前から今日までに、起こったこと、行ったことの記録記事です。どんな予兆があったか、どういう治療をしたかなど、事実を中心にシンプルにまとめました。

  • エッセイ

    舌がん発覚前から今日までを綴ったエッセイ記事です。 治療のことや、心の揺れ動きについて、思うままに書いています。 2,000文字前後の記事が多いので、お時間のあるときにどうぞ。

  • コラム

    病気のこと、治療のこと、入院のこと…エッセイに書ききれなかったこぼれ話をコラムにまとめました。ひとつの記事ごとに完結しますので、気軽な気持ちでご覧ください。

最近の記事

2022.10.11-12 手術前日のこと

2022.10.11 院内探検はシャワー予約とコンビニとラウンジを巡って早々に終わってしまいました。 T病院ではシャワーは自己予約制。ナースステーションの横に予約表が置かれており、空いている枠を自由に予約できます。夕食後の時間に予約を入れ、コンビニで水を買い、ラウンジを覗いて部屋に戻りました。この日はすべてが初めてで目新しかったこともあり、退屈することなく一日を終えました。 2022.10.12 手術前日です。午前中に歯医者さんの予約が入っていた以外はノープラン。暇

    • 06.手術前日の訪問者

      院内探検と言っても、さほど行く場所もない。まずはナースステーションの一角に立ち寄り、教わった通りにシャワーの予約をする。一人30分、空いていれば好きな時間に使える。 その後はラウンジへ行ってみる。面会禁止なので入院している患者さんがちらほらいるだけだ。水とお湯、ほうじ茶(冷・温)が自由に飲める。選ぶボタンが5つ以上あるのだから、もっと種類があったらいいのになぁ、と贅沢なことを思ったり、思わなかったり。(いや、すごく思った。) ラウンジのあとはコンビニだ。病棟とは別の階にあるの

      • 2022.09-10 管への不安と入院

        2022.09中旬某日その3 T病院の初受診を終えた帰宅後、情報が整理されるうちに不安なことが一つ、首をもたげてきました。 それは、「一週間、管を入れっぱなしにする」ということです。 今回手術するのは口の中なので、当然ながらしばらく口から食べたり飲んだりすることができません。そのため、鼻から胃まで管を通し、液体の栄養剤を流し込むことで栄養を摂るのだそうです。昨日先生からこの話を聞いたときも心がざわざわしましたが、他にやるべきことが多すぎて深く聞けませんでした。 そもそも、な

        • 入院用の荷物、何に入れてく?

          わたしが入院するとが決まって、すぐさまパートナーが引っ張り出してきたのは、大きなPPバッグでした。100円ショップやニトリなどでも手に入る、ビニール素材の袋です。我が家にあった一番大きな袋がこれだったということに尽きるのですが、このPPバッグ、わたしにはぴったりだったかなぁと思っています。 その理由をお伝えすべく、今回は入院用の荷物を何に入れて搬入するかについて、わたしの独断と偏見で3つ紹介したいと思います。 PPバッグ わたしがPPバッグで良かったと思っている一番の

        2022.10.11-12 手術前日のこと

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          05.いよいよ入院…!

          楽しみにしていた予定をパスしたくないという思いで設定した入院日だったが、これが実に良かった。なぜかというと、準備するための時間をたっぷり確保できたからだ。 入院準備は、持ち物と心だけ準備すればいいわけではない。協会けんぽの限度額適用認定証やら、生命保険の必要書類やら、事務的な準備も必要となる。特に、限度額適用認定証は即日発行ができない。申し込みから受け取りまで自分でしようと思ったら、短く見積もっても5日程度は必要だ。限度額適用認定証については入院した後の提出でも構わないと言わ

          05.いよいよ入院…!

          04.管に怯える一日

          翌日は、いつも通り会社に行き、いつも通りに過ごす。なんてことない日常、わたしの気持ちもいつも通り…なわけがなく、昨日聞いた手術の話に、改めてビビリ上がっていた。何が怖いのかというと、術後一週間程度、鼻から胃まで管を入れっぱなしにしなくてはならないということである。 舌の手術の場合、当然ながらしばらくは口から食事を摂ることができない。しかし、人間という生き物は、胃に食べ物を入れて胃腸を動かすことが非常に重要らしい。点滴などで栄養を摂るのではなく、胃に食べ物(飲み物)を入れて

          04.管に怯える一日

          2022.09 T病院を受診したら手術することになりました

          2022.09中旬某日 会社に戻り、早速T病院を予約します。 総合病院を受診するのは初めてで、初っ端から自動音声ガイダンスに従うというシステマティックさに少々ビビりました。 無事、予約担当の方に電話がつながり、K先生に診てもらいたいこと、紹介状をもらったことを伝えました。そして話は予約日時の相談へ。予約が取れたのは翌日の午後でした。この日そのままT病院へかかる気満々だったので、やや出鼻をくじかれた気持ちですが仕方ありません。大きな病院に即日かかるのは難しいということを学び、

          2022.09 T病院を受診したら手術することになりました

          03.入院前検査はまるでスタンプラリー

          手術にするか、検査にするか、延々と悩み続けるという生産性のない時間が終わり、K先生は幾分ほっとしたように見えた。それでは、と入院と手術の段取りを進める。 「いつにします?」 まるで遊びに行く日を決めるかのごとく軽いノリでK先生がたずねる。しかも、決死の思いで決めたというのに、展開早いな。 「え?いつでもいいんですか?」とわたし。 「そうですね。えーと…手術の空きがすぐはなくて、早くて10月の最初の週かな」PCで手術室の空きを見ながら先生が言う。 この日は9月の中旬

          03.入院前検査はまるでスタンプラリー

          02.究極の二択

          何だか大変なことになったと思いつつ、クリニックを後にした途端、わたしの動揺は高揚に変わった。完全なるバグである。いわゆる吊橋効果により、緊張や不安が未知へのわくわくと入れ替わってしまい、おめでたい感じになってしまった。 受け取った紹介状はかばんにしまわず、そのまま手に持って歩いた。なんだかすごいものを手にした気分だったのだ。「見て!紹介状もらっちゃった!」という、だいぶヤバイ状態である。 紹介状を握りしめ、おめでたい状態で歩くこと3分。会社に到着である。ぱっぱらぱーな状態

          02.究極の二択

          2022.04-09 口内炎発見からクリニックを受診するまで

          2022.04 ある日鏡を見ていると、舌の右側側面、やや裏側よりに口内炎ができていることに気が付きました。 白っぽくて、大きさは3ミリ程度だったと思います。 痛みはなく、違和感もなし。食べたり喋ったりもいつも通りでした。 特段、困ってしまう症状がなかったので何もせず。 元々口内炎はできやすかったので、とりあえず様子を見ることにしました。 2022.05 先月気が付いた口内炎が、まだあることを確認。 とはいえやっぱり痛くなく(だからこそ、すっかり忘れていました)、困る

          2022.04-09 口内炎発見からクリニックを受診するまで

          01.痛くない口内炎

          4月のある日、ふと、舌に口内炎ができていることに気が付いた。舌の右側、側面というか、舌裏というか。ぽつんと白っぽくなっているわりに、ちっとも痛くない。 「いつできたんだろう」 2月は歯医者に通っていたけれど、その時は何も指摘されていないからなかったはずだ。(それにしてもあの歯医者は苦手だ。わたしの話をちっとも聞かずに、次から次へとすすめてくるのがいただけない。)ということは、今月?先月? 不思議に思いつつも、痛くないし、とりあえず様子を見ることにした。わたしは疲れやス

          01.痛くない口内炎

          ナイストゥーミーチュー

          はじめまして、こんにちは。 現役がん患者、もっこと申します。 原発は舌がんで、2年前、34歳の時になりました。 それまでは、がん保険のCMなんかで耳にする「まさか自分がなるなんて」という言葉を、ありきたりな表現だよなぁと思っていましたが、実際になってみて思ったのが、「まさか自分がなるなんて」。 へぇ、これってめっちゃリアルな表現なんだ…!と妙に納得してしまいました。(一応、広告屋さんにつとめるコピーライターです。) さて、前段が長くなりましたが、何はともあれまずは自己紹介

          ナイストゥーミーチュー