2022.10.11-12 手術前日のこと
2022.10.11
院内探検はシャワー予約とコンビニとラウンジを巡って早々に終わってしまいました。
T病院ではシャワーは自己予約制。ナースステーションの横に予約表が置かれており、空いている枠を自由に予約できます。夕食後の時間に予約を入れ、コンビニで水を買い、ラウンジを覗いて部屋に戻りました。この日はすべてが初めてで目新しかったこともあり、退屈することなく一日を終えました。
2022.10.12
手術前日です。午前中に歯医者さんの予約が入っていた以外はノープラン。暇だなぁと思っていましたが、意外と人の出入りが多く気ぜわしい一日でした。
まず部屋に来てくれたのは、手術室の看護師さんです。翌日の手術も担当してくれる看護師さんで、詳細を説明に来てくれました。当日の流れと、手術室の様子と、一つ一つ順を追って説明してもらえて、とてもわかりやすかったです。手術室の中でかける音楽も選べました。結構詳細にカテゴライズされ、バリエーション豊富。とはいえわたしが好きなのはミュージカルソングなのでないのですが…。
それから、麻酔の点滴を打つための血管を探します。手の甲なのは決定事項なのですが、当日スムーズに針をさせるよう、前日にあらかじめしるしをつけておくのだそう。2~3か所、油性マジックで印をつけられました。そしてそして、忘れちゃいけない、点滴の痛み予防!この点滴、針を刺すときに結構痛いそうで…それを軽減するためのクリームがあるとのことでした。保険適用で数百円程度だったかな。無料ではないにせよ、塗らないという選択肢のない限界ビビリなので、かぶせ気味にお願いしました。「読んでおいてね」と手術室のマニュアルを渡され、看護師さんの説明は終了です。(ちなみに、マニュアルは夕方回収に来ました。)
次に来てくれたのは、言語聴覚士のSさん。Sさんからは、手術の後、回復までどんな様子か、どんなリハビリをしていくか、そしてどんなハンデが残りえるかを聞きました。正直なところ、とても悲しい気持ちになりました。Sさんが話してくれたのは、いわゆる「最悪の場合」なのですが、それまで先生や看護師さんから「リスクがある」程度でさらっと話されていたことをじっくりと我が事になるかのごとく聞かされたのが初めてで、「そんなになるなんて聞いてない!!」という気分でした。
例えば、活舌が悪くなって電話だと話しが聞き取ってもらいにくくなるだとか、食べたり飲んだりしにくいものが出てくるだとか。それから、舌は筋肉だから一度取り除いてしまうと戻ることはないということも聞きました。すべてにおいて、元通りになることはないと。
今思えば、元通りにならないのは当然だし、Sさんに長らくお世話になる中で、いつも「最悪の場合」をきちんと教えてくれる方だと理解できているので気に病むほどのことではないのですが、このときはもう、絶望しました。手術前日に、ひとりぼっちで。とはいえどうしようもないので、Sさんの話が終わった後ラウンジへ行って、パートナーと母に電話をかけて悲しみをどうにか消化しました。
最後は、管理栄養士のIさんです。日頃の食事についてからはじまり、アレルギーのこと、術後の食事計画のことなどを教えてもらいました。傷心の身だったので、Iさんのゆるっとした話しぶりにとても癒されました。これ、順番逆だったらなかなかハードモードだったな…
この日は好きなものを食べられる(一旦)最後の日ということで、ありとあらゆる人に「食べたいもの、何でも食べておいてね!!!」と言われまくりました。急にそう言われても思いつかないし、ましてやここは病院…。コンビニでいくつかスイーツを買い、夕食後に何となく食べました。
そして、21:00からは絶食です。翌朝7:00までに飲み切るようにと、OS-1を2本渡されます。500ml×2本なので1リットル。これが飲みなれたものならいざ知らず、初めて飲むOS-1。おいしいものでもないですし…ということで、「朝7時までに飲み切らねば」というプレッシャーでこの日はあまり眠れませんでした。
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【この記録はエッセイの06とリンクしています。】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしければ、また別の記事でお会いしましょう!
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