見出し画像

ナイストゥーミーチュー

はじめまして、こんにちは。
現役がん患者、もっこと申します。
原発は舌がんで、2年前、34歳の時になりました。
それまでは、がん保険のCMなんかで耳にする「まさか自分がなるなんて」という言葉を、ありきたりな表現だよなぁと思っていましたが、実際になってみて思ったのが、「まさか自分がなるなんて」。
へぇ、これってめっちゃリアルな表現なんだ…!と妙に納得してしまいました。(一応、広告屋さんにつとめるコピーライターです。)

さて、前段が長くなりましたが、何はともあれまずは自己紹介をさせていただきます。
お察しの通り話が長いタイプなので、非常に長ったらしい自己紹介となりました。あらかじめご了承ください。


基本情報

名前:もっこ
誕生年:1987年
星座:いて座
血液型:AB型
居住地:北海道
職業:コピーライター(という肩書なだけで全然書けない)
趣味:舞台鑑賞、ポケモンGO
特技:人の誕生日を覚えること(精度劣化中)
口ぐせ:のらりくらり、なるようになる

広告業界に足を踏み入れてかれこれ10年ほど経ちました。とりあえず、コピーライターには向いていないことがわかりましたが、コピーライターの肩書をもらって7年目になります。恐怖!時間が経てば経つほど自信がなくなっていく不思議…。資料整理とか、資料作りとか、事例探しとか、そういうある程度こちらの裁量でできる地味な仕事が好きです。読み手が明確で狭い範囲の仕事が好きなのかも…。

舞台鑑賞は大学時代に宝塚歌劇に魅了され、そこから宝塚中心にいろいろ観てきました。特に海外ミュージカルが大好物で、愛してやまないのはレ・ミゼラブル。エポニーヌとアンジョルラスが大好きです。何年も前にウィーンで観たエリザベートも最高でした。

ポケモンGOは現在TL46。なりたてです!好きなポケモンは、デデンネとワンパチ。早くワンパたちをポケGOに実装させてください。

小学生のころ、クラスメイト全員の誕生日を覚えていました。一度知ったら何となく覚えてしまい、一度覚えたら基本的にずっと覚えています。え?怖い…?

基本スペック

・ビビリ
一般の方の10倍くらいビビリです。痛そうとか、怖そうとか、必要以上にビビリます。主治医の先生はすっかり理解してくれて、ビビらないように対応してくれます。

・すぐ泣く
昔から泣き虫で有名ですが、基本スペックとして「すぐ泣く」を搭載。入院中は、「早く退院したい」(事情があって長引いたため)とか「治療やめたい」とか、連日何かにつけて泣いておりました。迷惑。

・病は気から
祖母が、病は気からの代表選手みたいな人(グルコサミンの錠剤飲んだ瞬間から痛くなくなる…爆笑)なのですが、その孫なので結構いい線いってます。

・今を生きている
病気になる前からずっと、今日が一番楽しかった!を毎日更新しながら生きています。過去や未来にあまり興味がありません。だって、終わったことはどうしようもないし、これから先のことはどうなるかわからないし。楽しかったことやうれしかったことはもちろん覚えておくけれど、過去を悔んだり、未来を不安がったりは、あまりしないです。(たまに不安にはなりますよ、人間だもの。)

がんの病歴

2022年10月 舌がん手術
2023年10月 右頸部リンパ節転移・手術
2023年11月 予防目的で抗がん剤・放射線治療を開始
2024年01月 治療終了
2024年05月 肺転移・投薬治療を開始


ものすごくざっくり書くと大体こんな感じです。
詳細は追々書いていきますので、どうぞお楽しみに!(?)

がんのことを書こうと思った理由

わたしにしかできないことかな、と思ったからです。

実は2年前、舌がんの手術を終えてしばらくした頃、母やパートナーに「書いてみたら?」と言われていました。でも当時は、絶対にもうがんにならない!という気持ちが強かったので、書くなら根治してからだと思っていました。今書いたら負ける気がするし、一つ一つ思い出して書くのはシンプルにちょっと怖いなと思ったんです。
そんな強い思いもむなしく、右頸部リンパ節に転移してしまって、また手術。しかも抗がん剤と放射線の治療もおまけについてきました。こんなにしんどかったんだし、絶対治る!!…と思ったのも束の間、今度は肺に転移!!!笑
正直、もうお手上げです。戦っても戦っても勝てないし、ずーっと追い掛け回してくる。認めたくなかったそれを認めたら、「がんちゃん、わたしのことめっちゃ好きじゃん!」と思えてきて、戦うのではなく、仲良く付き合っていこうという気持ちに変わりました。そうしたら、今なら結構楽しく書けそうな気がする、何となくそんな予感がしました。

それからもうひとつ。2年半前、舌を手術することが決まったとき、わたしの不安をあおったのは情報の少なさでした。ただでさえ未知の世界に放り出されて混乱を極めているところに、医学的な話や一般論は逆効果です。ビビリ倒している私がほしかったのは、実際に経験された方の言葉でした。若くて、女性で、舌がんで手術をして、それを乗り越えて…そんな方が語る言葉を読みたかったんです。でも、たどり着けませんでした。

ないなら、わたしが書いてみようかな。

そうすれば、もしかしたら誰かの不安を少しだけ軽くできるかもしれない。わたしはコピーライターですが、とても不出来で、それを名乗るのは恐れ多い限りです。けれども少なからず、言葉を扱い、伝える仕事をしてきました。クオリティはともかく、やってきたことには胸を張ろう。それに、広告コピーは苦手だけれど、エッセイのように、自分の心の中を文章で表現するのは大好きです。

そんなわけで、書いてみようかなと思い至ったのです。
「なかったから、作りました」だとか、「掛け算でオンリーワンを目指そう」だとか、起業に憧れのあったわたしにとって、いつかやってみたいことでした。病気になったから挑戦できるというのも皮肉なものですが、ニューフレンドであるがんちゃんからのプレゼントということにしておきます。

今後の展開予定

時系列に沿って、治療のことやそのときに思ったことを小分けにして記事にしていく予定です。どんな風に書こうかな…と悩んだのですが、わたしのエゴで、2種類書くことにしました!
一つは、事実の記録をベースとした記事。事実だけを羅列しても堅苦しいですし、ちょっと怖い雰囲気になるかも…と思ったので、まさにこの記事のような、ゆるい文体で書いていこうと思います。比較的短くまとまると思うので、端的に経緯を知りたい方はこちらがおすすめです。
そしてもう一つは、わたしの気持ちや考えをふんだんに(!)盛り込んだエッセイ記事です。理由はいたってシンプルで、わたしが書いてみたいから。そして、わたしが読んでみたかったから。もし、がんやそのほかの病気で不安を抱えている方が読んでくれたとしたら、わたしの心情が見えた方が「自分だけじゃないんだなー」と思えるかな、と思ったんです。ただの読み物としてもお楽しみいただけたらと思いますので、活字を読むのが苦でない方はこちらをぜひ。ちなみに、結構長いです。(安定の。)長いので、記録記事一つ分のことを二つ三つに分けて書くこともあると思います。
上記に加えて、病気になって初めて知ったことや気付き、おもしろ話など、箸休めのような記事も交えていく予定です。それぞれ文体は微妙に異なると思いますが、カジュアルに読めるものを目指します。記事ジャンルごとにマガジンにまとめますので、気になるものだけでも、もちろん全部でも、読んでいただけたらとてもうれしく思います。

ご注意とお願い

このページはあくまで、わたしの体験談をご紹介するページです。何かを強要したり、否定したり、おすすめしたりする目的のものではありません。また、医学的根拠に基づいて書いているわけでもないので、そういう意味で信用することは、決してなさらないでください。わたしに医療に関する知識はありません。
繰り返しとなりますが、一個人の体験談であり、それ以上でも以下でもありません。医療は進化するし、効果や症状は個人差があります。「こんな人もいるんだなーわたしもがんばろう!」くらいに思ってもらえたら幸いです。
冒頭で申し上げた通り、わたし自身が現役のがん患者です。そして、極度のビビリで怖がりです。わたしの文章や言葉がお気に召さなければ、ただそっとご退室願えれば幸いです。気に入らない文章に、一言物申したい気持ちもすごくわかります。でも、どうかご容赦ください。



なんとここまでで3,000字越え!!読んでくださった方、どうもありがとうございます!
それでは、今回はこの辺で。よろしければ、また別の記事でお会いしましょう!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?