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2020年おすすめ本棚レビュー TOP10

今年の読書、例年は週平均2冊(月平均10冊弱)のところ、月平均1冊という超停滞っぷりでした・・・。メインの読書時間である通勤が大幅に減ったので、致し方ないといえば致し方ないですが。
(その代わり、オンラインで様々な良き出会いをいただいた一年でした♪)

そんな中でも、印象に残ったオススメ本のTOP10レビューご紹介です✨

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1.「女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび」古内 一絵さん

シリーズ2作目。ああ!こういう出会いがあるから、本を読むのはやめられないなぁ、と思う。今、この言葉を聞けて良かった!本当に良かった!という一言を、第三話でシャールさんが言ってくれた。ありがとう、シャールさん。
/「あなただって、そう思い詰める必要はないのよ。一旦力を抜かなきゃ、新しい力はわかないものよ。たまにはサボりなさい
…「そうよ。本当のサボタージュっていうのは、怠け者の常とう手段ではなくて、もっと過激で前向きなものなの。ある意味、がんばっている人の特権なのよ。

シリーズで大変お世話になり、辛い時期に心救っていただいた小説でした。

正直、昨年末から今年前半にかけて「今まで何やってきたんだろう・・・」と悩み、辛い日々でした。そういう時期に読み、本の中の登場人物から暖かい言葉をかけてもらって救われた、そんな貴重な一冊でした。

今でも手帳にそのセリフを残しています。


2.「しっぱい なんか こわくない!」アンドレア・ベイティーさん

小学校の読み聞かせボランティアに向けて選書]
エンジニアになりたいルーシーが、失敗して一度はへこたれますが、素敵なおばさまの「いまの しっぱいは、だいせいこう!」のアドバイスを胸に「ほんとうのしっぱいは、ゆめをあきらめたとき、つづけることをやめたときにやってくるものなんだ」と気が付く物語。
 シンプルながら子供たちに伝えたいメッセージが詰まっている☆彡
国際宇宙ステーションからの読み聞かせが話題になった一冊とのことです!

柔軟な働き方が始まったおかげで、ずっとやりたいと思っていたことを実現できた。そんな一年でもありました。
子供の楽校で読み聞かせに参加できたので、せっかくなので専門を活かしたことがやりたい✨と、『発明』について子どもたちに熱く語ってきました!!


3.「星の王子さま (講談社青い鳥文庫)」A.D. サン=テグジュペリさん

大好きな本を小学男子の読書感想文の候補に混ぜたら、まさかの当選!
おこぼれで後から母も読ませていただく。
ウワバミが「ボアという巨大なヘビ」と訳されるなど、子供に読みやすい翻訳が素晴らしい☆彡
久しぶりに読んでみると、すっかり私の目線飛行機乗りの僕から見る王子様への視点に変わっていたことに気付く
→「おとなは、かんじんなものはなにもきかない。」「王子さまは、いったん質問をはじめると、自分がなっとくするまでは、質問をやめようとしない。」 
私は ≪ つぐない ≫ のために毎日頑張っているのかもしれない。

繰り返し読む一冊
さらに今年は、Uchidaさんによる、とっても素敵な星の王子さまの記事もあり、さらに思い出深い再読でした!


4.「書店ガール 7 旅立ち」碧野 圭さん

大好きなシリーズ。いじめを経験した生徒のビブリオバトルの熱さ、地元仲間の友情の強さ、最初の2章もすごく良かったが、理子の物語は胸に染みる…。 
ー 頭をからっぽにして、上から言われたとおりにすればいい。それが日本の組織でうまくやっていく方法だ。組織が大きくなればなるほど、自分ひとり逆らうのが怖くなる。自分自身の判断では動けなくなる。 だけど、それでいいのか。 ただ上の言うことを伝達するだけなら、私の意志はどこにあるのか。

大好きだったシリーズは、今回で最終刊とのこと・・・寂しすぎる。
知財辞めたら書店で働きたい!と、けっこうマジで思っていた位、魅力あふれるシリーズでした。
書店の話だけでなく、上記引用のように、企業での働き方、女性の働き方等、感じるところの多いシリーズです。


5.「ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ」稲穂 健市さん

知財って何?という方も小説として楽しめ、未熟ながら業界の人間である私も「これって、あれのオマージュかしら?」と楽しめる、一粒で二度おいしい知財小説。著者あとがきにある「一般の方々にとって身近とはいえない知的財産権を、どのような形でエンターテインメントとして成立させるのかについては試行錯誤が続きました。」の試行錯誤の成果が、着実に作品に表れていると感じます。
悪役も最後にイイこと言ってくれてホッとしたし、著者のお人柄を多少存じ上げる身としては、随所がいなぽんっぽくてクスクス笑えて、久しぶりの楽しい読書でした!

今年は大変な世の中でしたが、その分、オンラインの活性化で、距離を感じないお付き合いができた年でした。本著作者の稲穂 健市さん(いなぽん☆彡)とも、淡路町ゼミにご参加いただく等、『普段は、なかなか会えなかった貴重な方にお会いできる!』という素晴らしい体験ができたのは、今年の大収穫だったと思います!

オンライン、かなりの豪華メンバーと気軽にお会いできる♪ 素晴らしい!


6.「流浪の月」凪良 ゆうさん

2人にしか分からない「真実」がある。読み終わって帯に書かれた「愛ではない。けれどそばにいたい。」がグググっとくる。
1人でいい、分かってくれる人がそばにいる、それだけで人は生きていけるんだなぁ。

本当に理解してもらえる人は、たった一人、1人でもいたらいいんだな、という忘れやすい大原則を教えてくれる一冊なんじゃないだろうか。
別に、たくさんの人に理解される必要はない。自分が自分らしく生きられればいい。そんなもんだ。


7.「駆け出しクリエイターのための著作権Q&A」川上 大雅さん

企業知財でなんちゃって著作権担当をしている者としては、教育及び相談業務の観点からとっても参考になり、そして読み物としても面白い一冊でした!
タイトルの通りクリエイターの方向けですが、事例(2章、4章)は知財人にも興味深かったり復習になったりして有用と思う。 特に第2章、なかなか判断の難しい著作権の模擬事例に対し、きちんと自説を上げて「OK!」「NG!」の判断まで示しているところは、同業としてとても尊敬に値する!著作権相談はグレーが多いのよ、グレーが!私もちゃんと結論出そうと思った!

正直、世の中グレーだらけだと思う(特に著作権は)。
じゃあ、専門家としてどう判断するか、何を伝えて何を伝えないか。
そういう判断や機微を求められるのが知財(特に著作権)じゃないだろうか。

企業知財では特に「当社のカラー(信念、向かうべきところ)はどこか?」という視点も大事。立場によって、判断結果が変わっていいんじゃないかな。ということを思い始めた今日この頃。(昔は、一件一件、ほんと悩みましたが・・・。


8.「改訂新版 ロボットは東大に入れるか」新井紀子さん

ヤングアダルト向け。人との違い、このプロジェクトをなぜ未来の子供たちに知って欲しいかを伝える最初のパートは必見です。
「男性は、女性の仕事が奪われるときは、「社会問題」にしてきませんでした。「それは気の毒だけど、しょうがないよね。だって機械に置き換わられるような仕事しかしてこなかったんだから」という程度でスルーしてきた。でも、21世紀に入ってからの人工知能の発達は、男性の仕事をも奪い始めているわけです。そうなって初めて「これは大変だ! 社会問題だ!」って騒ぎ始めているわけです。女性はもう、20年も30年もそんな目に遭ってますけど・・・、って感じですが(笑)。

淡路町ゼミでAIのお話をお伺いしたときに、東ロボくんのお話があり、ほほーぅと思っていたので、この本は食いつき読みでした!

ただ恐れるのではなく、彼らに「何ができて何ができないか」をしっかり知り、うまく付き合っていけばいいんですね、きっと。
フツーの人間関係と同じじゃん♪


9.「まんがでわかる 伝え方が9割」佐々木 圭一さん

まんがのストーリーも面白くて、楽しみながら学べる良本!
私は昔から、『伝え方は大事』の理念なのでスーッと刺さる内容でした。
…むしろ、我が家族よ、読め!と呪いながら、そっと本書を机の上に放置してみよーっと。

「内容は同じでも、伝え方が悪いと伝わらない(聞いてもらえない)」と思っているので、そういう現場に立ち会うと、残念だなーと思う。
みんな、伝え方は決して軽視しない方がいいですよー!


10.「あるあるデザイン」ingectar-eさん

こういう素人OKのデザイン本で、カッコイイ資料作成を目指すのが好き☆ よくあるデザイン技を言語化してパターン化しているところが素晴らしい。「だいたいツートーンでいける」「太枠に入れてみる」「左から4分の1の法則」「オビでリズム」あたり、やってみたいー!

見やすい資料の作り方って、実はコツは小さなところで、誰でも意外と簡単に学べると思う。そこはまず軽くクリアしてしまって、中身に時間をかけるのが得策。ご興味ある方、下記も併せてご参照くださいませ☆彡


以上、オススメ本TOP10で巡る、今年一年の振り返りでしたー!


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