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イモニイの魅力と教育にかける信念とは

こんばんは。

勝手がわからず思いの外時間がかかってしまいました。


さて、今回は…


プロフェッショナル仕事の流儀に取り上げられたことで話題の栄光学園、井本陽久先生のルポルタージュ、『いま、ここで輝く』を読みました。

いやぁ〜、学びの多い一冊でした!

早速いきましょう。


○読書の目的とイシュー


目的
「これからの社会で必要な力を身につけさせるなんて考えていません」というイモニイの授業と教育にかける信念を理解し、今の自分とは違う視点で教育を語れるようになること。

イシュー
なぜ、イモニイの教育は魅力的なのだろう。

イシューに対するこたえ
① 目の前の子どもを起点に方法を考えている
② 自分がこれだと思う教育の軸を持っている
③ 常に自分を客観視している


◎目の前の子どもを起点に方法を考えている


自分はビジネス書をよく読む方なので

「社会が〇〇に変化する」

「これからの時代は〇〇だ」

というようなトピックの記事や本をみつけるとすぐに見入ってしまいます。

「AI」「lot」「ロボティクス」

「ソサエティ5.0」

…なんて言葉をみつけては

「社会はこう変わるのかだから、こんな教育が必要だ!」

というように安直に考えていました。(それで社会の変化を理解したつもりになっていることもだいぶマズいのですが…。)

そして、そこを起点に授業を考えることもしばしば。教材研究と称して、新学習指導要領を読み込んだだけで自己満足。

そこに「子どもの姿」はありませんでした。

また、「エビデンスがある教育実践」をみつけ、それを全ての子どもに効果のある絶対解だと思っていました。


知らないうちにそれを子どもに押しつけていたのかもしれません。(もちろん、エビデンスを求めることが悪いわけではないですが。)


「社会がこう変わるからこう指導する」「エビデンスがあるから行う」というように、方法ありきで授業を考えるのではなく、目の前の子どもを観察し、それに応じた授業を行おうとする姿勢が大切だと感じました。


イモニイは言います。

「今、その子が持っている全部が価値だ。」

私もそのことを肝に銘じて授業を考えようと思います。


◎自分がこれだと思う教育の軸を持っている

授業の評価基準は何か。

イモニイの答えはシンプル。

「子どもたちが考えることに没頭しているかどうか。」

そのためなら教科の領域から離れていることも認める。教えない。徹底的に考えさせる。

そして、それ以外のことを“一切しない“と決めている。

「教師じゃなければやらないことをやめた。」

という言葉が印象的でした。

ひとつ信念を持ちそれ以外を削ぎ落とす。イモニイはまさに「エッセンシャル思考」を実践していて、それが魅力の一つになっているのだと感じました。


このあたりが参考になります。


◎常に自分を客観視している


目指すは「解脱」

教育について書かれた本では滅多にみない言葉に興味を持ちました。

イモニイは言います。

「自分がイラッとしてしまうということは、そこに自分のなかにもある弱さを見出しているはずなんです。その子のなかにある未熟な部分、弱い部分を認めてあげることは、結局は自分のなかにも同じくある未熟な部分、弱い部分を認めてあげることになるんです。」

なるほど、そう考えると自分の怒りを正当化することなく、その感情にスポットを当てて思考することが大切な気がします。


ほかにもステキだと思った言葉を紹介します。

「この世の中のどんなものにも価値を見出さなくなる。それが本当の意味での自由。」
「どんな子供も、大人も『最高だね』って思えるようになりたい自分がいる。」


深いなぁ。(語彙力がなさすぎる…)


という感じで、常に自分を見つめ、他者の価値観を認められる自分で在ろうとしているところが教師という枠組みを超えて、人間として魅力的なのだと思います。


このあたりは、自分の今の関心に近いのでまた別の機会に学ぼうと思います。


さて、いかがだったでしょうか。
この本を読まれた方、イモニイの魅力は何だと思いますか?また、ご意見お聞かせください。


最後に自分がこれから実践することをまとめておきます。


◉自分が実践すること


◻︎目の前の子どもを起点に授業を考える

◻︎信念を持ち「やらないこと」を決める

◻︎自分の内側を俯瞰してみる習慣を持つ



最後まで読んで頂きありがとうございました。少しでも参考にしてもらえれば嬉しいです。

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