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【2023年1月版】とりあえず読んでおきたいMaaS&モビリティ書籍一覧

年末から年明けにかけて、2冊モビリティ関連の本を読んだのでアップデートしました。一時期の新しいモビリティサービスに着目したものから、脱炭素やスマートシティとの関連のものが増えてきた印象。

New!!

モビリティX 2022年12月

米国企業の事例をまとめてあるという点でわかりやすく、それ以上でもそれ以下でもない。こういった動きは瞬間だけ切り取ってもあまり意味がないので、経年で定点観測していくことが重要かなと思う。モビリティ産業という言葉が出てくるが、どちらかというと自動車産業を中心としたモノづくり企業に向けた内容。

モビリティ リ・デザイン 2040 2022年9月

国内外のプロジェクトについての最新情報がまとまっており、そのあたりのアップデートをしたい人向き。都市やモビリティのリデザインが進む背景や取り組みについて整理されているが、、、想定読者がはっきりしない印象。
2018年の「Mobility2030」のアップデート版という位置づけだとしたら、定期的な刊行を期待したい。


読んでおきたいMaaS&モビリティ書籍(おススメ順)

現時点(23年1月末)でお勧めする順に上から並べてみた。

MaaSが都市を変える 2021年3月

最近はモビリティだけで語られることは少なく、都市・エネルギーと関連する文脈で語られることが多いので、読んでおきたい一冊。
データを多く用いて国内外の都市・モビリティの課題を明らかにしている。街、モビリティがデータを介して相互に作用してリデザインされていくとともに、人々の生活をアップデートしていくことが未来の方向性かなと考えさせられる一冊。

Beyond MaaS 2020年3月

やや情報として古くなりつつあるが、広範にMaaSに関連する産業・テクノロジーも含めてまとめられた一冊。「MaaSとは何か」さえ手探りだった2018年から国内外で実証・サービスが広がり、徐々に産業界でMaaSの認知が高まってからの発刊。
トヨタのWoven Cityをはじめ、MaaSの発展形の一つとしてスマートシティが意識され始めた時期とも重なる。

MaaSが地方を変える 2021年9月

国内のプロジェクト中心に関わる人におススメ。
地方の地域交通に焦点を当てた書籍。最先端のテクノロジーを駆使したMaaSではなく、どうやって地域交通を維持していくためにMaaSを活用していくかという視点で書かれている。筆者が中から関わる事例も記載。MaaSは目的ではなく手段ということを再認識させられる。


これまで読んだ書籍(出版順)

事例は情報としてすぐに古くなってしまうが、考え方などはまだまだ参考になるはず。

モビリティー進化論 2018年1月

自動車業界目線で書かれた書籍。モビリティ・MaaSを自動車業界目線で見るのであればこちらもお薦め。自動運転を含めたビジネスについても考察されており、非常に良いインプットが得られる。

MaaS 2018年11月

MaaS関連の入門書といえばまずこの本。帯にあるとおり、日本で初めてMaaSを主題にまとめられており、4名の専門家がそれぞれの分野から執筆した内容は興味深い、且つ、わかりやすくまとめられている。

MaaS戦記 2020年7月

MaaSの実証に携わる人であれば、同意できることがたくさんある記述の数々。MaaSに幻想を抱いている人も多いと思っているので、そういう方に是非一読いただきたい書籍。MaaSの泥臭い部分を知ってほしい。
読み物としても非常に読みやすい本だと思う。

60分でわかる!MaaS 2021年4月

タイトルの通り、短時間でMaaSを知りたい人向け。写真や図がたくさん使用されていて入門書としては非常に良いと思う。一方で、事業等を検討する人にとっては物足りない。横断的に事例が紹介されているので、年に一回くらいの頻度で更新版がでると面白いかも。

ウェルビーイングを実現するスマートモビリティ 2022年9月

帯にも関係者必読と書かれているが、主に自治体向けに書かれている印象。
事例が多いのでサクッと読める。
仕組みづくりのところだけやや難易度高め。知っておきたい内容ではあるが、読み飛ばしもあり。コラムくらいは読んでほしい。


良い本が出てきたら、また更新したいと思います。
「スキ」を押してもらえると、更新のやる気がアップします笑

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以上

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