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星新一「マネー・エイジ」で考えるプロダクトアイデア

あらすじ・解説

舞台はあらゆることが賄賂によって解決させる世界。子供までも賄賂によって自分の不都合や利益を賄賂によって解決している。
主人公は小学生ぐらいの女の子なのだが、通学中お婆さんに席を譲って欲しいと言われた際に満足した金額を渡されないと席を譲らなかったり、テストの成績が悪かった際も先生を買収していい点数にしてもらっている。そんな彼女がワイロ計算機と大量のお金を手に入れているところをその日の夢で見たいなと思い、昔の子供はどんな夢を見ることを願っていたのか、未来の子はどんな夢を見たいのかに思いを馳せるところで物語は終わる。

AI子守ロボット

現状の問題
このストーリーの世界観がわかる最初の出来事に、主人公の女の子とその父親が植物園に行く約束をしていたのだが、父親がセールスマンと商談をするために行けなくなり、父親が子供にお金を渡すことによって許してもらうシーンがある。みなさんもこのように親に約束を破られ、その日1日を抑えられない怒りと共に過ごしたことはあるのではなかろうか。しかし、親の立場も今になってみればわかる。親も好き好んで約束を破っているわけではない。社会人になって思ってわかることだが、子どもとの約束を破ってまでしなければいけない仕事というのは本当に対処しなければまずいことだったりする。本当は親だって子どもを遊園地に連れて行きたいのである。

解決策
この問題を解消する方法としてあり得るのは他の人に連れて行ってもらうという選択肢がありうる。例えば配偶者や親の両親、友達の親などだ。しかし、最近は共働きの世帯やシングルマザーの世帯なども多くなっておりそもそも親が子どもと一緒の時間を作れなかったりする。さらに都市部だとそもそも人と人の関係が希薄だったりするのでそもそも頼れる人がいなかったりもする。

これを受けて、では今流行りのuber eatsのように子どもを連れて行ってほしい人と連れて行ってくれる人をマッチングするサービスも考えられる。しかし、知らない人に自分の子どもを預けるのは相当気持ち悪い。

したがって、

ロボットに子どもを遊園地に連れて行ってもらうというのはどうだろうか?

子どもの頃に遊園地に行った時のことを思い出してほしい。

正直親と一緒に行く必要があっただろうか?

確かに人生で初めてディズニーランドに行くなどのようなメモリアルな場合は家族で行った方がいいかもしれない。しかし、3回目あたりからはディズニーランドには行きたいが別に親が一緒である必要はないと思っていたのではなかろうか?

ロボットであれば子どもが人間のように攫われるなどのようなこともないし、お守りもする必要もない。

今回の本

ボッコちゃん

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