#SNSと動画広告を仲直りさせる方法はないのか
SNS大好き。
みなさん、こんにちは。
休日は半日近くをSNSに費やしているぐらいにはヘビーなSNSユーザーの私です。
最近友人と話をしていたときに「やっぱり皆そうなんだ」と再認識したのですが、私たち20代は何かを調べる時に、ブラウザじゃなくInstagramやTwitterで検索することが多いようです。
確かに画像も出てくるし、リアルな口コミに近いし、トレンドが一目でわかるので便利ですよね。
さて今回の映像に関するコラムは、そんなSNSと動画広告の微妙な関係性についてのお話です。
二つの間にある溝
テレビ離れが叫ばれて久しい昨今ですが、広告のプラットフォームもこれにならってテレビからSNSになるのでは、と思います。
先日YouTubeを見ていたら、「YouTubeに広告を出しましょう」という広告が流れてきました。
実際に多くのSNSにはたくさんの広告が掲載されています。
私のタイムラインにも絶えず広告が表示されていますし、フォロワーの投稿が少ない時間帯は広告の方が多かったりします。
確かに今の時代に、企業や製品認知のために広告を打とうと思ったら、SNSならたくさんの人に見てもらえそう。
しかし、この方法には皆さんも気づいているであろう落とし穴がありました。
そう、「SNSと広告、特に動画広告は相性が悪い」ということ。
以下は各SNS別、広告接触の際の反応についての調査です。
半数以上のユーザーが、広告に対してネガティブな印象を抱いていることがわかります。
引用:Marketing Research Camp『【最新版】2019年のスマホ普及率を年代・地域・年代別に大公開!まさにスマホオンリー時代!マーケティングがこれからどう変わるべきか予想してみた。』
https://marketing-rc.com/article/20160731.html
そう言えば、広告が流れた時にスキップボタンを連打したりすることってありませんか?
私が腹立つのは、電波が悪い場所で見たい投稿はなかなか読み込まれないのに、広告だけ流暢に流れた時です。あれなんかイラっとしますよね。
ものによっては何度もしつこく同じ製品の広告が表示されたり、不快感を煽るような表現をわざと使った内容だったりします。
そのような広告は逆に「この商品だけは絶対に買うまい」「なんだか信用できない企業だ」などと思うこともあります。
広告のせいで逆にブランド価値を下げてしまうのは悲しすぎる。
仲が悪くなるのはなぜか?
ではなぜ、SNSと広告(なかでも動画広告)の相性があまり良くないのか。
SNSというツールを使用するときのユーザーの意識に原因がありそうです。
ここではSNSの定義をTwitter、Instagram、Facebook、LINE、そしてYouTubeまで範囲を広げて設定して考えてみます。
世界中の誰かが思い思いにコンテンツを発信しているSNSには、テレビの限られたチャンネルとは違い、相当量のコンテンツが蓄積されています。
そしてユーザーはそのコンテンツの山から、自分の興味にマッチしたものを選択して取り出していきます。
この選択の基準は、意外と非常にシビアに設定されています。
街の定食屋で3つしかないメニューからA定食を選ぶときは、多少お味噌汁の具が気分のものではなくても妥協できます。
しかしここがサブウェイだったとしたら、大量にあるトッピングからわざわざあまり好まない野菜を選んだりはしません。
それと近しい原理で、より興味を引くコンテンツが溢れているSNSで、わざわざ見たくない広告のためには時間を割きたくないというのがユーザーの心理です。
引用:同上
調査の中でも「邪魔」「不自由」などの言葉が使われています。
せっかく自分が好きと感じるものに囲まれている時に、「ちょっとお時間よろしいですか?」と言うように紛れ込む、よく知らない製品や企業の広告。
その間は数秒といえど、本来の目的とは異なる情報に拘束されるわけなので、邪魔者と思われても致し方ない気さえしてしまいます。
仲直りのヒント
とは言え、事実ユーザーがついつい見ちゃう広告というものも存在します。
成功事例からSNSと動画広告の歩み寄りへのヒントを得たい。
動画広告ではありませんが、例えばSHARPやタニタなどの企業アカウントなどは大成功の例でしょう。
企業アカウントの親みやすい投稿を、それを見たTwitterユーザーが面白がって拡散しリプライを送るなどして盛り上げる。
そこではユーザー達に受け入れられ愛されるといった関係性ができあがっています。
他にもレシピ動画アプリ デリッシュキッチン。
料理が徐々に出来上がっていく様子を綺麗な映像と短い尺で気軽に見せるのは、ユーザーのツボを上手に押さえた広告です。
私も暇な時には検索してまで動画を見ることもありました。
接触の機会は結局、SNSというプラットフォーム上において行われます。
そのことを忘れないようにするのが大事なことではないでしょうか。
製品を購入する消費者候補や企業の潜在取引相手となる人々の一般的なペルソナに加え、「それぞれのSNSでは、どのようなコンテンツを好みどのような投稿をするユーザーとして振る舞っているのか」まで視野に入れるといったひと工夫。
それが嫌われ者か人気者かの明暗を分ける、重要なポイントなのでは?と私は睨んでいます。
ちなみに私は、多機能リュックサックの、物をどんどん収納していく動画広告が大好きです。
(記事:Nakaoka. )
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