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人生の方向性に迷わない心理学②
前回の記事で書いた「価値」に関連した内容です。
「価値」をおおまかに説明すると、あなたが自分の人生をどういった方向に進めていきたいか、その方向性のことです。
前回記事でこれを設定する際に気をつけるべきポイントをいくつか書きましたが、もう1つ気をつけるべきポイントがあったので追記します。
前回記事を確認されたい方はこちらからどうぞ
他者から○○と思われたい、は「価値」ではない
めちゃくちゃ多い訳ではないけど、それなりにある回答が
「周りから褒められたい」
「尊敬されたい」
「もてたい」
など、他人から○○されるという、他人の行動を挙げるものです。
そうだったら良いな、というのはよく分かります。
ですが「価値」が聞いているのは、
あなたは「何をしている」ときに人生の充実を感じるのかという、あなた自身の行動をきいているのです。
主体があなたではなく他人になっている為、この行動をあなたが主体的にとることはできません。
これは「価値」の設定としては不適切なのです。
変えられるのは自分
なぜ他人の行動は「価値」にならないのか?
他人の行動は、あなたが制御して意図的に変えられるものではないからです。
仮に、あなたが何らかの困難を抱えた人の支援活動に精をだしていたとします。
その人達の為にどれだけ頑張ろうとも、その相手から認めてもらえないこともありますし、無碍にされることもあります。恩を仇で返されることだって有り得ないことではありません。
あなたを支えているのが「他人から感謝されたい」という考えであれば「これだけしてるのに感謝してもらえないなんて…」と、あなたの意欲は一気に萎えてしまうのではないでしょうか?
一方で、「困っている人の助けになりたい」という「価値」に基づいていたとしたら、感謝して貰えなかったとしても、その人のもつ困難が改善していれば達成感を感じられるでしょう。
感謝もしてもらえないし上手くもいかないとしても(いくらかへこみはするでしょうが)このやり方では助けにならなかったのなら他の方向から支援をすればどうか…と次の方策を考えてまた「価値」に基づいて行動をしていくでしょう。
「他人から感謝されたい」人は、感謝が貰えないとポッキリ折れてしまいやすいです。
「困っている人の助けになりたい」のような行動の方向性をもつ人は、上手く行かなかったとしても、次は自分の行動を変えればいいので行き詰まりません。そのためポッキリ折れることにはなりません。
他人は変えられないもの。変えられるのは自分だけです。
そして自分のものだとしても、感情や思考を思ったように変えるのはかなり困難です。
私達が考えていたり、感情や思考のコントロールの専門家が宣伝しているよりも、これらはコントロールができないものです。
「価値」が徹底的にあなた自身の行動の方向性を求めるのは、このような理由があるからです。
不安、うつ、恐怖など、ネガティブな感情や思考をもたらす疾患は増え続けています。仮にこれらがコントロール可能ならそのような事態にはならないでしょう。
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