『リリーのすべて』

エディ・レッドメインが主演を務める『リリーのすべて』。ずっと見てみたかったけれど、なかなか手を伸ばしにくそうな作品で見れていなかった。しかし、テレビで録画されていたため、やっとこさ視聴することができた。アニメはネットフリックスなどで気軽に視聴しようと思えるけど、映画だとなかなかね。

これほどLGBTを前向きに捉える動きがあるのだから、いまだに問題として挙げられているのが不思議と思ってしまう。本当にLGBTを否定している人はいるのだろうか、と。しかし、やはり受け入れると思うことと受け入れることには乖離があるように思うし、受け入れられない人にもそれ相応の理由があるのだと『青のフラッグ』という漫画を読んで思った。この漫画には同性からの痴漢を受けて、ゲイに嫌悪感を抱く高校生が登場する。嫌悪感と言っても、真向から存在を否定している訳ではない。全員が同じなわけではなく、むしろ十人十色であるということも本人はわかっている。しかし、それでもなお受け入れることは難しい。

当事者になったら受け入れられるだろうか。身近にいたら受け入れられるだろうか。自身の生活に何ら関わりのない人をわざわざ否定しようとする人はいないのだから。

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