竹のようなしなやかさと強さ
久しぶりに会った友達に「彼氏できた?」と聞いた。そう聞いたのは純粋に興味があったのはもちろんだが、話のネタとして他の友人と会った時に盛り上がったからだ。だから深く考えずにそう聞いてみた。その時彼女はそれを否定したので他に彼氏ができた共通の知人についての雑談をした。しかし、しばらく経ってから彼女には今彼女にいることを告白してきた。
その時私は「しまった」と思った(こう思うのはやはり自分の意識が自分に集中しすぎているのかもしれない...これに関しては良くない)。自分にとっての当たり前は周りにとっての当たり前だとは限らない。自分にとっての当たり前から一歩引いて、私が当たり前に思っていることは真実なのか考えられるようになりたい。
別に当たり前である、それ以外はおかしいと思ったことはない。しかし、無意識にそれが自分の中で当たり前、普通になっていて、それを周りに同じように当て嵌めようとしてしまっていたのだろう。無意識って怖い。
無意識な思い込みというだけあってその思い込みに気づくことは困難なことである。そんな無意識な思い込みを抱いた状態で常に他の可能性について考えを及ばすのはもっと難しいことだろう。そもそも、無意識に思い込んでいるということはそれを絶対化してしまっていること。絶対的なことを疑うことはないのだ。だからこそ、何ごとも絶対化しない。自分の考えを相対化していきたいと思った。
別に悪気はなかったし、相手もそれを非難するようなことは言わなかった。ただの雑談であったし、深く考えずに話をつなぐ話題になればいいと思って聞いたことだった。しかし、会話から人間性が垣間見えるというのはこういうことなのかもしれない。話す相手がこうだからではなく、普段からこういう人もいるだろう、だからこういう言い方はやめようとか想像力を持って自分のゆるぎない軸を持ちながらも柔軟に考えられるようになりたい。常に自分の視点以外の視点も持ったうえで人と接することのできる人間になりたいと思った。
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