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シニアの活躍と、若手のやる気との深い関係

パーソル総合研究所の調査によると、シニア層の不活性化が社内の若年層の離職に影響しています。55歳以上の従業員の業務が不明確であったり、組織の中で疎外感があることは、若年層にとって将来を不安にさせる要因となるというのです。

パーソル総合研究所「シニア従業員とその同僚の就労意識に関する定量調査

実際に、20代から30代の方のキャリア相談や企業内キャリアコンサルティングの中で、“長年働き続けるイメージがつかない”等の、不安を訊くこともあります。言い換えると、年齢を重ねてもイキイキ働き続ける方の姿を見ることは、若手にも励みとなるということなんですね。

けれども、企業においての人材開発は若手や中堅層のマネジメント力を上げる研修や、新規事業へ挑戦する研修や機会創出などが主力となってしまいがちです。ミドル世代以上の働き方や生き方を再構築する研修などの施策へ手が回らない、後回しになっていることが現状ではないでしょうか。他の調査では、企画が難しい、実施のために経営層に承認を得ることが難しいという声もありました。

とはいえ、時代背景を考えると大きな変化が予想されます。人口ボリュームが大きい団塊ジュニア世代(1971年~1974年生まれ)が40代後半となり、女性の2人に一人が50代以上となった日本において、企業におけるシニア人材活性化は注目の施策となっていくでしょう。貴重な若手人材の採用や育成に大きな影響を与えるとなればなおさらです。

どの世代にもキャリア自律が求められ、企業においても多世代への施策実行が求めれられています。



キャリア相談や企業内キャリアコンサルティングでは、個別に具体的なお話をしています。参考:個人向けキャリア相談

組織開発には、チームで取り組んでいます。参考:プロティアン・キャリア協会の組織開発