見出し画像

ストレッチゾーンとパニックゾーンの境

居心地が良いエリア「コンフォートゾーン」から、少し手を伸ばせば届く「ストレッチゾーン」に移ると、能力が高まることは知られています。最初は恐る恐るだった状態から、しっかり手が届いて安定するようになる間に、知識や技術が高まっているからです。けれども、コンフォートゾーンから、パニックゾーンにいきなりジャンプしてしまうと混乱が大きいですよね。

学びの教科書という書籍では、そのことを「恐怖と不安で能力どころではない」と説明されています。確かに、パニックになると負担が大きくなって、能力向上どころか、逆戻りしてしまうかもしれません。

ストレッチゾーンから徐々にステップアップできるとよいですよね。


個人の方からよくお聞きする、「自信が持てないので、リーダーや管理職を辞退する」「新規事業担当を辞退する」等は、ご自身の中では、いきなりパニックゾーンに入るイメージなのかもしれません。周囲から見たら、ストレッチゾーンの領域の役割だったとしても、その領域のこともイメージできない場合は恐れが高まるばかりです。どの点で、その方にとって手が届きそうな領域だと考えるのか、他の人はどのようにして安定させてきたのか、イメージできれば恐れが軽減されるということですね。

周囲の方に、新しい役割や新しい仕事をお願いするときには、気を付けたものです。

おススメ図書:『学びの教科書』中原 淳 著