言語化する仕事と管理職

書籍「課長2.0」では、管理職の役割として、「言語化」が挙げられています。依頼する仕事の内容、レベル感、期日などを相手がわかるように伝えるということです。社会人経験の長さや、視座の高さが異なると、相手にわかるように伝えることは意外と難しいものです。レベル感をどの程度上げるか、期日に対していつ頃までにどの程度仕上げるかの認識は、人によって異なります。

日々多くの方と接していると、専門性が高い仕事や特殊な業界の方であっても「誰にでもわかるように仕事内容や実績を話す方」と、「その専門や業種の人でないとわからないように話す方」がいることに気づかされます。前者の方は、抽象的な概念から詳細な業務内容の間を行き来したり経営視点から子供の視点を行き来し、相手に合わせて伝えているのです。

コンセプチュアルスキルを持つだけでなく、多様な幅の中を行き来できる柔軟性も持っているということですね。

誰でも、職種柄や業界柄の専門用語を使って相手を混乱させているのかもしれませんし、目の前のメンバーに対してわからない言葉で仕事の依頼をしているかもしれません。


「自分より優秀なメンバーと付き合う方法」など、管理職でなくても、あらゆるビジネスパーソンに役立つヒントが詰まった書籍でした。

参考図書:『課長2.0』前田鎌利 著