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父親からの学びと、性別役割のこと

「パートナーから、今から帰るとメッセージが来たので夕食作りを始める」「パートナーから、今日は夕食いらないとメッセージが来てガッカリ」、という男性のSNS投稿を最近立て続けに目にしました。今は、得意な人が料理や家事をする家庭も増えていますね。そして、このような記事を私自身が書くことには、とても深い意味を感じています。とても保守的な家庭育ちで、父親が家のことに関わることが皆無だったからです。

けれども、晩年、父が仕事だけに邁進した、その影響を知って愕然とさせられました。引退後に何か活動しようとしても、何もやることがなったのです。

地域のコミュニティセンターにいっても、他のメンバーの言動が気になって言い合いになってしまい、行かなくなる。

母は、父の仕事の引退と同時に家事を引退?し、友人との外出が一気に増える。子供達は既に独立して寄り付かない。

地域のNPO法人主催の方から、仕事を引退した男性の中には、元の会社の肩書で振舞ってしまい、トラブルになる方もいるという話も聞きました。父もそうでしたが、肩書以外の家庭人や地域人の役割がそれまでなかったため、どのように振舞ってよいかわからなかったのです。

現役時代に地域活動や家事育児に参加していたら、引退後は変わっていたはずです。けれども、地域活動や家事育児は女性達の縄張りだったため、途中から入れなかったのではないでしょうか。


父とは、子供時代は残念ながら接点が少なかったのですが、その姿を見て学んだことは多く、自分の今の仕事や活動がつながっているように感じています。今は、複数の役割を持っていていいですよね。