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SNSと個人の信頼度

若手社会人向けのキャリア調査で、SNSでのリアクションがキャリア開発につながっているというものがあります。※キャリアについて発信し、そのリアクションを通じてモチベーションにつなげているというものです。フォロワー数の多さではなく、発信内容が重要で、キャリアにつながる事柄を伝えているか、それにリアクションする人が周囲にいるかということなのです。


ミドル世代においても、新しいことにチャレンジしたいときや、起業やフリーランス転向するときは参考にできるのではないでしょうか。いつも接している同僚や上司との間では、予測できる反応しか返ってこない。それを、同じような目的を持つ人やこれから飛び込みたい領域の人に発信することで、アドバイスやコメントが入ってくることがあります。それが巡り巡って、次の仕事のヒントや情報になることもあるのです。

特に、フリーランスや起業家の方にとっては、発信が業務連絡や実績報告も兼ねていることがあります。同じ組織に長年属しているわけではないからこそ、つながっている人が同僚や上司代わり、未来の取引先となってリアクションしているかもしれないのです。以前、地域で起業家交流会を運営していた時もお互いがフォローし合って、機会を創出することがよくありました。


さらに、現在は会社員だろうとフリーランスだろうと、「検索される」時代です。定期的に状況や考えを発信していることは、「活動している人である」「自分の考えを持つ人である」という信頼にもつながっていきます。もし、トラブルに遭遇しても、「普段の発信内容から、そのような方ではないのではないか」等と判断してもらえる材料の一つとなります。

実名で発信しているものがないと、かえって、怪しまれるということがあります。企業やお店をネットで調べた時に、何もでてこない、数年前の情報しかないと不安に感じることと共通しているのです。


SNS発信が、自分自身の将来につながる信頼の積み重ね、キャリア開発のためのもの、と考えると、発信することへの抵抗感が減るのではないでしょうか。そして、他者がキャリアについて語っている時や個人的な考えを発信している時に、感じることがあればコメントしてみると、その方の背中を押す貢献できるかもしれないということです。


リクルートワークス『若手社会人のキャリア形成に関する実証調査』