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指摘が難しい⁈ミドルエイジの上司のジレンマ

シニア向けの書籍では、上司がシニアと対峙することの難しさと重要さが述べられています。つまり、パフォーマンスの質が落ちていることや、本人のやりたいことニーズにギャップがあること等に対して、上司が真剣に伝えることが本人のキャリア継続や、組織活性化の両方に効果があるということです。年上の部下に対しての対応には苦労もあるということです。

参考図書:「働かないおじさんのトリセツ」難波 猛 著

      「働かないおじさんが御社をダメにする 」白河 桃子 著

けれども、シニアに限らず、若手であってもミドルエイジであっても、上司は対応に気を遣うものです。ハラスメントにならないような関り方、タイプに合わせた能力開発等、試行錯誤しながら進めているのではないでしょうか。

企業内のキャリアコンサルティングや、個人の方のキャリア相談で多く聴くお話の一つに、上司の関り不足があります。優しいけれど、本音を伝えてくれない、何を考えているのかわかりにくいというものです。

一方、企業からお聞きするのは、個人の方のモチベーションの低さです。そのために、研修受講や外部からのアドバイスを依頼するのも一つの手段ですが、同時並行で上司からの関りがあるとさらに良いですよね。他人事のように扱われてしまうと、当事者のモチベーションがさらに下がることがあるからです。

本音を伝えるにはエネルギーも必要です。厳しい指摘は、その後の関係継続が不安にもなります。それでも、相手にされない、表面的な付き合いしかないほうが寂しいものですね。

ファシリテーターとして対話を通して、個人と組織の間をつなぎ、組織活性化を行う取り組みにも関わっています。